シジュウカラガン回復計画ポータルサイト準備室

 このサイトは2009年のカムチャツカのおけるシジュウカラガン施設をレスキューする目的で当初作成したものですが、2016年になって、
シジュウカラガンの回復計画についての出版計画がたてられ、今後その本が出版後に多くの関心を持つ方がさらに詳細を知る
目的のサイトとして役立てる予定です。

           2017年1月24日開始
           2017年2月4日更新     
           2017年11月6日更新
            千葉県我孫子市JBF(ジャパンバードフェスティバル11月4日5日)におけるシジュウカラガン回復計画
            普及・啓発活動について

              須川恒@京都市 

  とりあえずは、関係する情報をどんどん集めて行きます。出版にむけてのメーキングサイトです。
 読んで楽しんでいただくのはいいのですが、不特定の方への情報の公開、リンクや公開ブログ
でのこのサイトの紹介は、当面ご遠慮ください。


以下は別公開サイトで公開予定の内容です。 
公開サイト名はACGSTORY(シジュウカラガン物語)
公開サイトへのリンク  (むこうからのこの非公開サイトへはリンクしていません)
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シジュウカラガン羽数回復物語の活動報告サイト (2017年11月6日開設)  開設世話人 須川恒(京都市山科区在: cxd00117(at)nifty.ne.jp)

千葉県我孫子市JBF(ジャパンバードフェスティバル11月4日5日)においてシジュウカラガン回復計画の
      普及・啓発活動を行いました
      JBFのアクセスマップ
・講演会 11月4日JBF鳥学講座アビスタホール(14:30-16:00)
   日本雁を保護する会会長呉地正行
  「夢を運べ、北の島から日本の空へ −絶滅から復活への道を歩むシジュウカラガン」
   講演会の様子が我孫子鳥の博物館のブログ「鳥博日記」に報告されました→ここ
   参加者に配布された講師プロフィールと講演要旨(山階鳥類研究所サイトに掲載されたもの)→ここ
・ブース展示 11月4日5日の2日間に、「四十雀雁物語〜夢を運べ、北の島から日本の空へ〜」
 (日本雁を保護する会提供)のブース展示を行いました。
    ブース内容の紹介→ここ

    報告1 呉地正行


  撮影呉地正行
      とりあえずの協力いただいた方への報告です。ブース展示大好評です。とても存在感のあるブースになりました。
特にブースの前でにシジュウカラガンを抱っこして記念撮影は色々な世代の人 に好評。デコイに引き寄せられブースに来る人が
多く、その人たち冊子を渡しタペストリーで説明し、本の出版の案内をするといったパターンで す。
  講演会ではデコイを壇上に置き、冊子を配布しました。講演終了後にかたい冊子が多い中で、この冊子は柔らかく表現されて
いて心に届く。誰が 作ったのですか、と聞かれました。


    報告2 須川恒 2日間多くの方々にブースを訪問いただいた。呉地さんやデザイナーの幕田晶子
      さんが考えたブース展示はとても人をひきつけるものにできていると感じた。やはりデコイを
      シジュウカラガンにしたもの(4日は3羽、5日は4日の講演会に登場したのも含め4羽)の効果が大きく
      「インスタ映えのする写真が撮れます」との呼びかけの効果もあって多くの人達に「復活」のメッセージ
      の前で記念写真を撮っていただけた。シジュウカラガンが絶滅に瀕した経過、復活への長い道のり
      があったことを深い関心を持って聞いていただけた。この長い物語とつたえる上では、タペストリーと
      同じ構成のリーフレットがとても役立った。またタペストリーの両端にある「ふやそう四十雀雁」「へらそう
      加奈陀雁」の巻物も、詳しい地図なども印刷されているので、全体の構成をとても説明しやすかった。
        深く関心を持っていただける方も多く、わたしたちはシジュウカラガンにともなう物語の全体像を伝える、
      ことが、他の生き物の保護活動に対してもとても大切だと確信していて、現在出版に向けての作業を
      進めていることを紹介して、出版を予定している内容を紹介した資料をお渡しした→ここ
    報告3  柴田さんのツイターより
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出版予定情報   
2017年11月4・5日(ジャパンバードフェスティバル配布用資料)
本の仮題 シジュウカラガン物語 夢を運べ北の国から日本の空へ
編著 呉地正行・須川恒
出版予定社 京都通信社
出版予定時期 2018年春

序章より この本は雁の一種シジュウカラガンが、絶滅の淵から再び日本の空によみがえった回復への長い道の物語である。シジュウカラガンはなぜ日本にやってこなくなったのか、その経過をどうやって認識し、多くの人々が力を合わせ、どのようにシジュウカラガンの渡り復活に向けて取り組み、多くの熱意と時間をかけて、やがてそれがどのように夢の実現へと結びついていったのかについてこの本は語っている。
一方で、この本は「雁を保護する会」という小さな保護団体の大きな物語でもある。雁を保護する会がなぜうまれ、日本の雁類保護の問題にどうかかわってきたのか、国内の多くの観察者とつながり、熱意ある自治体の人々と連携し、国境を越えて雁類保護に熱意を持つ多くの人々と深いきずなをもって活動してきたのか。その一つが、この本が扱うシジュウカラガンにかかわる物語である。

章構成 タイトル(仮題を含みます)  著者・主担当者
メッセージ ニコライ・ゲラシモフ
メッセージ ヴァーノン・バード
序章 横田義雄(1905-2003)会長の夢と宇宙から届いた初雁のたより 呉地正行
第1章 絶滅から復活への道のり 呉地正行
第2章 シジュウカラガン絶滅の歴史 呉地正行
第3章 米国でのシジュウカラガン回復の歴史 呉地正行
第4章 日本で計画始動〜次善の策、越冬地・中継地放鳥とその限界 呉地正行
第5章 カムチャツカでシジュウカラガン計画開始 須川恒、ニコライ・ゲラシモフ
第6章 カムチャツカでの計画進展 仙台市八木山動物公園の10年をこえるかかわり
      阿部敏計、ニコライ・ゲラシモフ
第7章 エカルマ島最終放鳥(2010年)、その後の経過、かかわった人々 呉地正行
第8章 もう一つのものがたり 「減らそう大型カナダガン」計画の成果  葉山久世
第9章 もう一つのものがたり 東アジアにおけるハクガン復元計画 佐場野裕・岩渕成紀
第10章 もう一つのものがたり 雁類の越冬に魅力的な水田環境をつくろう! 呉地正行
第11章 未来につなげるための課題群  呉地正行・須川恒
資料編

支援 サントリー世界愛鳥基金
※出版後にこの本の販売に協力いただけるかたは呉地または須川までお申し出ください
連絡先
呉地正行(宮城県栗原市在 son_goose(at)sky.plala.or.jp)
須川恒(京都市山科区在 CXD00117(at)nifty.ne.jp)

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以上が別サイトに公開予定の内容です

・ニコライゲラシモフさんについて

ニコライ・ゲラシモフさんが書いた本

   そもそもはニコライ・ゲラシモフさんがシジュウカラガン回復計画について、亡くなったアラ・ゲラシモフさんとの共著の形で
ロシアで2011年に本をだしたことが出版計画のきっかけでした。その本はウェブでも読める形になっていて、URLは以下です。
   ただし表紙のファイルは紹介されていないです。
http://www.knigakamchatka.ru/pdf/gerasimov-gusyami.pdf
   表紙は以下をスクロールすると出てきます。
   http://www.terrakamchatka.ru/gerasim.php

    シジュウカラガンの回復計画では、結果的にはカムチャツカにおける活動が一番重要ですが、日米露の歴史を充分
描くことが必要であり、現在その構想で準備が進んでいます。

   ロシアは広大で出版や流通事情も悪いためか、出版部数はわずかでもPDF版で読める書籍が多くなっているようです。
 ゲラシモフさんは2015年と2016年にも2冊の本を出版し、いずれも以下のサイトからPDFファイルで見ることができると
上記の本の翻訳を協力いただいた加藤太一さんから連絡を受けました。

 カムチャツカの鳥についての対談という一般向けの本が2015年に出版されていました。
以下から無料でダウンロードできます。
http://www.knigakamchatka.ru/ref/schoolbook/gerasimov.html

 p.24に湖北野鳥センターが出てきます。
 p.51 須川さんからの写真
 p.124 伊豆沼
 とかいろいろ出てきているようです。
 N. N. Gerasimov 著のBirds of Karaginskiy Island (2016))
  カラギンスキー島は、カムチャツカの北東にある島ですす
 ロシア語ですが機械翻訳でも読めるのではないかとのことです。
 最後の著者略歴のところでシジュウカラガン復元計画が大事な事業
 と書かれています。

http://ashipunov.info/shipunov/school/books/gerasimov2016_ptitsy_karaginskogo_ostr.pdf

 モスクワ近郊のイワノフでうまれたN.Gerasimovは、イルクーツクにある狩猟学部のある
大学を卒業し、1960年代にカムチャツカ狩猟局付きの鳥類学者となります。最初の
任地がカムチャツカ北部であり、最初にかかわったのが北東部にあるカラギンスキー島の調査
でした。この島には同じ大学出の親友のアナトリー・コワレンコもやってくるのですが、彼は
その後カムチャツカにおけるシジュウカラガンプロジェクトを進める上でとても重要な役割を
果たすことになります。カラギンスキー島はニコライ・ゲラシモフとカムチャツカとの
かかわる上での原点ともいえる場所と言えるでしょう。
 なおこの公開された本の前に、N.Gerasimovはやはりカラギンスキー島の本を出版して
います。
Герасимов Н.Н. Остров Карагинский: путешествие
в непознанный мир Природы. Петропавловск
-Камчатский: Камчатпресс, 2008. 188 с.
 表紙の写真は以下にあります。
   http://www.terrakamchatka.ru/gerasim.php
 この本には若いころのアラさん(やはりイワノフ市出身で結婚した)とか、コワレンコとか、
島の人々とか、調査風景の写真がたくさん出てきます。
 この島の重要性を明らかにした資料をもとに、カラギンスキー島はカムチャツカ州の
州立保護区となります。その後、カムチャツカに次々と保護区がつくられていく初期のものです。
 アラさんとの間にできた長男のユーラはその後父と同じく鳥類学者となります。
 彼は次々と業績をあげ、狩猟局付きの鳥類学者として一番の責任者となります。

・ニコライ・ゲラシモフさんとの出会い
 カムチャツカにN.Gerasimovという人がいることが日本に伝わったのは、1980年5月のことです。
N.Gerasimovから京都にいる須川恒がロシア語で書かれた手紙を受け取りました。
 京都市鴨川にやってきた足環つきのユリカモメを巡る経過は以下の京都大学新聞
(2016年1月16日)に掲載された記事をおよみください。
 京都の冬 ユリカモメを追う 北へ過去へ 

 その後彼はソ連科学アカデミーカムチャツカ生態学研究所へうつって鳥類学研究室の長となります。

・呉地正行さん、横田義雄さんとの出会い
  須川が雁を保護する会の呉地さんらを知るに至った経過を書いておきます。

  カムチャツカのゲラシモフさんとの文通が1980年5月からはじまります。私が英語で書いた手紙を
送り、彼からはロシア語で書かれた手紙がやってきます。大学で勉強して後の10年ぶりのロシア語の勉強ですが、
辞書をひきひきカムチャツカの様子が判ってくるのはとても楽しいでした。英文ワープロなんてものは
ありませんでしたが、彼への返事の英文の下書きをつくって、当時購入した、プラクシスという電子
タイプライターで手紙をうちました。プラクシスは賢くて10文字までは覚えていてくれて、間違って
うってもバックして白い訂正テープで文字を消してくれるというしかけがありました。
 後述する1982年のモスクワへの旅の帰りに出会った千村裕子さんが、「なんと賢いタイプライターなん
でしょう」と感心してくれました。
 1983年にNECPC8201というハンドヘルドコンピューターを購入。当時京大動物行動研究室にいた百瀬浩さん
に教えられて修学院にある店に、プラクシスとPC8201をつなぐインターフェースを買いに行きました。バシバシ
バシと英文がタイプされていきます(感激!)でもコンピューターから送り出すデータが早すぎるために
律速するプログラム、ワードラップするベーシックプログラムを自分でつくって使いました!。

 そのような手紙のやりとりの中で、こちらから日本からオオハクチョウにカラーマーキングが刻印された
首環を送ることができれば着けてくれるかと聞きました。コハクチョウについては、すでに繁殖地の北極海
沿岸で装着された個体が日本にやってきていることを、本田清氏の本で知っていたからです。
白鳥のいる風景―文化・生態・保護 (NHKブックス カラー版) 1979/12 本田清 (著)
 私は1979年2月から京都市鴨川のユリカモメにカラーリングを装着をはじめ、最初は色足輪の組合せ
で個体識別していたものの、すぐに壁にぶつかり、米国製2層シートに文字や数字を刻印するスタイルに
変更することになりました。この手法を教えていただいたのは、当時上野動物園に勤めていてカワウに
さまざまな手法で個体識別をしていた福田道雄さんでした。またハクチョウ類については山階鳥類研究所の
柿沢さんが関係しているので、ゲラシモフさんから提案を受けるとの返事が来た場合にどのような色の
どのような番号を使ったらよいのかを、当時渋谷にあった山階鳥類研究所へ聞きに行きました。
 ところがゲラシモフさんからの返事は、オオハクチョウは確かにカムチャツカで営巣しているが捕獲する
ことは困難であり、ヒシクイという雁ならば、捕獲できるので首環が入手できれば装着が可能とのこと
でした。 当時、交流はありませんでしたが、宮城県に雁類を研究しているグループがあることは、
日本鳥学会の雑誌などで知っていました。秋に宮城県の伊豆沼へ探鳥に行く学生(葉山政治さんだったと
思います)に、もし雁を調査をしている人がいたらこんな話を伝えて欲しいと言いました(1981年の秋だった
と思います)。連絡をとれずにいたところ、1982年1月3日に琵琶湖湖北の水鳥調査をしている時に
雁を保護する会の大津真理子さんとオランダ人と会いました。二人は、鹿児島県の出水にツルを見に行き、
その後レンタカーを借りて、オオヒシクイを見に湖北にやってきたとのことです。
 私はその前の年の秋からはじまっている鳥類調査の結果の表を見せて湖北の鳥について説明しましたが
その時は、ゲラシモフさんからの情報を伝えることは忘れていました。
 大津さんから礼状をもらったので、こんな情報に興味はありますかと返事をしたのだと思います。そうすると
雁を保護する会として現在ヒシクイの標識調査(新潟県のオオヒシクイ)をしていて、首輪をつけた個体を
北海道まで追っかけているものの、それ以上はどうしようもなく、北の国の友人とはぜひ知りあいとなりたい
ので紹介して欲しいとの返事を受け取りました。ほぼ数日の間に、雁を保護する会会長の横田義雄さんから、
また呉地正行さんから、同趣旨の熱い希望を示す手紙を受け取り、これが私が雁を保護する会に触れた
最初となりました。
 実はニコライゲラシモフさんとのやりとりで、1982年8月にモスクワ大学で第18回国際鳥類学会議があり、
その際に日ソで共同調査しているユリカモメの渡りについて共同ポスター発表をしないかという提案があ
って参加を検討していました。
 1982年3月に伊丹市で開催された日本鳥学会員近畿地区懇談会例会に、関西で用があるという呉地正行
さんが参加して、私ははじめて呉地さんに出会いました。
 日本鳥学会員近畿地区懇談会例会
○第14回例会(1982年3月22日:伊丹市労働福祉会館)  参加者29名
1.大迫義人氏「ナベツルの越冬生態」
2.山田信夫氏「樺太・台湾の鳥について」
3.賀茂川鳥類調査グループ「賀茂川の鳥類〜都市河川の環境特性と関連させて〜」
 
 呉地さんはその後京都に泊まってカムチャツカとの交流を熱く語りあいました。
 そういうこともあって、私は1982年8月にモスクワ大で開催された国際鳥類学会議に参加して
そこでニコライ・ゲラシモフさん、横田義雄さんとも会いました。
 その時の参加記を鳥学通信に書いています。

・千村裕子さん、加藤太一さんとの出会い

・鈴木道雄さんとの出会い 鈴木道雄さんの研究にとってのシジュウカラガン回復計画。
 


 このページは下記に示すカムチャツカのシジュウカラガン類の施設や事業のレスキュー用につくったものです。みなさまの協力によって、
この事業のほうは2010年9月に首尾よく終えることができました。ところが2010年12月になって、カムチャツカの雁類の生息地として重要
なウトホロックおよびモロシェチナヤ川州立保護区(zakaznik)に重大な問題が起こっているとのメールがユーリ・ゲラシモフ氏より入りました。
 今後、この事態がフォローできる情報を掲載していく予定です。
とりあえず呉地様から受け取ったメールを掲載します。

呉地正行様より(2010年12月7日受け)
関係者の皆さんへ

カムチャツカのユーラ・ゲラシモフからこの冬の来日についての話とともに,オオヒシクイの換羽地となっているモロシェツナヤ(シギチドリのEAAFのサイトにもなっている),亜種ヒシクイの換羽地となっているウトホーロク(ここは既に開発されたようだ)にGasprom Company が石油とガスの開発のためにパイプライン建設を計画しているようで,ガン類だけでなく,EAAFとしても重大なことと思われるので情報共有のために転送します.
<<<<<<<<<<<<< 以下転送(関連部分)Yura Gerasimov から 池内さん宛て>>>>>>>>>

Dear Ikeuchi-san,

. We have very bad situation with geese zakazniks in Kamchatka. All zakazniks which were good protection for moulting bean geese ?
South-west tundra, Moroshechnaya and Utkholok are cancelled now. Our new local government decided makes mining and gas & oil
exploring industries are main direction of Kamchatka development. Gas and oil searching on the shelf was started by Gasprom Company just nearby
Moroshechnaya and Utkholok. As we know they plan make some facilities and pipelines. I am very afraid that at least pipeline can be contracted through
Moroshechnaya zakaznik. Such pipelines are constructed with roads. We can lose our main moulting site on Moroshechnaya (Zvezdokan Lake) as we probably already (new information) almost lost moulting site on Utkholok (Maento Lake). We need to do something and try to do something. One of the
additional ways for me to speaks about it in different conferences as I made it already in Vladivostok in October and in Kamchatka in November. Of course it may be not so effective but may be helpful if to do it many times and in many places.
Additional problem is that Gasprom Company does not plan to do any investigation before starting this work and we have not possibility to
do it without any support. May be we can discuss this problem in Japan also.
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<end

 ズベズドカン湖のあるモロチェチナヤ川流域は以下に示すようにロシア政府によって31番目のラムサール条約湿地として登録されています。
http://www.wetlands.org/Reports/Country_maps/Russian%20Federation/2RU031/RU031Map.gif
 ←登録範囲を示す地図です
http://ramsar.wetlands.org/GISMaps/WebGIS/tabid/809/Default.aspx  ←データです。
 緊急の国家的利益のために、ラムサール条約湿地となった地域のキャンセルができないわけではありませんが、国際的にも納得のいく代償措置などが必要とされます。その概要は以下をお読みください。
 http://www.biwa.ne.jp/~nio/ramsar/ovmiti.htm

 ユーリ・ゲラシモフ氏は、父親のニコライ・ゲラシモフ氏とともに、2011年2月21日〜3月6日に来日予定です。この件に関しても各地で話してもらうことが必要でしょう。 それまでに、情報を得ることができれば、ここに掲載していきます。
 なお、ズベズドカン湖は亜種オオヒシクイの集団換羽地であり、今回ゲラシモフ親子が訪問予定の滋賀県湖北、石川県加賀市などに渡来して越冬することが知られています。滋賀県長浜市湖北町のメンバーが参加した日露共同調査の様子は以下をお読みください。
 http://www.jawgp.org/anet/jp014a01.htm  http://www.jawgp.org/anet/jg009b.htm 

                    須川恒


カムチャツカ・シジュウカラガン施設・事業レスキュー用特別ページ

カラーリング番号と観察情報連絡のお願い 2010年10月9日更新
シジュウカラガン、最後の放鳥に成功 2010年9月11日更新
シジュウカラガン、最後の放鳥実現のために 2010年8月3日更新
カムチャツカにおけるシジュウカラガン増殖施設の救援についてのお願い 2009年6月23日


9月10日の放鳥個体のカラーリング番号と観察情報連絡のお願い(仙台市八木山動物公園八木山敏計氏より)
 皆様方の温かい募金により9月10日に無事エカルマ島におきまして86羽のシジュウカラガンが
放鳥されました。最後まで放鳥事業に携わってこられたロシア科学アカデミーのゲラシモフ博士
からも皆様方へ感謝の気持ちを伝えて欲しいとのことでした。

放鳥した86羽の標識足環の色と番号をお知らせいたします。
カラープラスチック足環は全て左足に装着。番号の読み方は、腹側から地面方向です。ただし、↑は地面側から腹側に読んでください。
黄色に黒文字
 11、12、13、14、15、16、18、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、42、43、48、49、50↑、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64↑、65、67、68、69、71、72、73、74、75、76、77、78↑、79、80、81、83、84、85、87、88、90、91、95、97 
緑色に白文字:全て↑
 00、23、71、72、73、74、75、80、84、88、89、D64、D74、D89、D98
赤色に白文字:全て↑
 65、89

右足にはアルミニウム製のメタルリングがついています。11月に入れば飛来してくる可能性があります。昨年越冬期は、五年連続飛来個体と家族群を合わせて約90羽が皆様方の観察により確認されました。
今年度もこれまで同様皆様方の確認情報の提供を何卒宜しくお願いいたします。

仙台市八木山動物公園
阿部敏計 連絡先略


シジュウカラガン、最後の放鳥に成功 2010年9月10日
みなさまへ

 このサイト構成をしている須川恒@京都市です。シジュウカラガンの最後の放鳥実現のための支援のお願いに全国各地の方から暖かい支援が得られ、9月に日本雁を保護する会の呉地正行様らがカムチャツカを訪問しました。他の資金団体関係者の到着や、北千島エカルマ島へヘリコプターを飛ばせる天候待ちなど、時々もらうカムチャツカから貰う携帯メールに、やきもきしていましたが、本日(9月11日)呉地様から、昨日(9月10日)北千島エカルマ島でのシジュウカラガン放鳥に成功したとのメールを受け取りましたので、とりあえず紹介します。
 
 詳細は、鳥学会大会9月18日夜の自由集会(JOGA13 以下のサイト参照)などの場で報告されます。
http://www.jawgp.org/anet/jgprop.htm

                 須川恒
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Sent: Saturday, September 11, 2010 7:24 AM
Subject: エカルマから戻りました。
> 昨日エカルマへ飛び86(羽)のシジュウカラガンを放鳥してきました。半島南端までは天候は良かったのですが2つめのパラムシロ島から天気が悪くなりその後はずっと雲の中を飛ぶことになりました。GPSのお蔭で予定地点に着陸しましたが、なんとも幻想的な風景でした。資金の半分を負担したWWFアラスカMargaretとWWFロシアのサーシャも同行。霧雨混じりの中で放鳥を終えまた3時間かけて戻りました(以下略)。
カムチャツカにて
呉地



シジュウカラガン、最後の放鳥実現のために 2010年8月3日
昨年6月に火山による増水のためのシジュウカラガン増殖施設の被害に対して多くの人の協力を得ることができ、シジュウカラガンは無事最終予定の年を迎えることができました。しかし次の難題が発生しています。最後の放鳥実現のために、さらなる支援をお願いいたします。支援いただけそうな個人・団体・機関にこの情報を紹介いただければ幸いです。


シジュウカラガン、最後の放鳥実現のためのご支援のお願い

日本雁を保護する会会長 呉地正行
2010年7月16日

日本雁を保護する会、雁の里親友の会、仙台市八木山動物公園では、1983年から、シジュウカラガンの羽数回復計画に取り組んできました。シジュウカラガン(Branta canadensis leucopareia)は、北アメリカの北部に広く分布するカナダガンの中でもっとも小型の仲間で、アリューシャン列島と北千島で繁殖し、かつては日本にも大群が飛来していました。しかし、20世紀初頭に当時日本領で、シジュウカラガンの繁殖地だった千島列島の島に、日本政府が、毛皮目的にキツネを放しました。シジュウカラガンはその餌食となって急激に数が減り、群れとしての飛来は長らく途絶えていました。
 そこで、飼育下でシジュウカラガンを増やし、渡りを復活させる試みが始まり、
1995年から日ロ共同でカムチャツカの施設で生まれた鳥を大型ヘリコプターでその繁殖地だった北千島のエカルマ島に運び、放鳥を続けてきました。最近は日本への飛来数は少しずつ増え、家族群も見られるようになり、昨年度は、一ヶ所で78羽の群れが確認されました。
 
回復のめどが立ったことと、施設の維持が困難になったために、昨年最後の放鳥を行施設を閉じる予定でしたが、施設が洪水に襲われ、鳥も施設も大きな被害を受け、放鳥を行なえませんでした。さらに今年の6月、施設管理をニコライ・ゲラシモフ博士と2人で支えてきたアラ夫人が亡くなり、博士は施設の管理を一人でしなければならなくなりました。 更に千島へシジュウカラガンを運ぶヘリコプター代が大幅に値上がりし、最低22,000ドル(200万円)以上かかることがわかり、当初の予算では100万円不足することがわかりました。
 放鳥は
9月上旬に行う予定ですが、最後の放鳥は日本からの支援なしには実現困難です。私たちも現地入りして、カムチャツカで孤軍奮闘しているゲラシモフ博士を心身ともに支援する予定ですが、ヘリコプター代の不足分は私たちの力だけでは補うことが困難です。皆様には事情ご理解いただき、最後の放鳥実現のためにご協力くださいますようお願い申し上げます。

なおこの趣旨を理解してもらうために作成したチラシを示しますのでご覧ください。

日本雁を保護する会会長 呉地正行 アドレス 略 
 住所 Fax略

〔支援金受付口座〕 略

        チラシ 表


         チラシ裏


 2010年8月10日より、飛べ!シジュウカラガン号 が、宮城県を中心に最後の支援を呼びかけます!

  (シジュウカラガン回復計画の関連情報は以下の2009年のお願い文中にありますので参照してください。)

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   カムチャツカにおけるシジュウカラガン増殖施設の救援についてのお願い

雁を保護する会の活動でお世話になっている皆様へ          2009年6月23日

                   日本雁を保護する会 会長 呉地 正行
                   雁の里親友の会  事務局 池内 俊雄

 日ごろより、当会の活動にご理解を賜り有難うございます。
 皆様ご存知の通り、当会ではカムチャツカのニコライ・ゲラシモフ親子と共同で、1984年よりガン類(オオヒシクイ・亜種ヒシクイ)の標識調査を実施し、その生態の解明に努めてきました。
 また、1990年代からは、アメリカ内務省魚類野生生物局(当時の名称)、仙台市八木山動物公園とともに、シジュウカラガンの羽数回復計画に着手、ここ近年になって飛来数が50羽近くに達するなど、漸くその成果が目に見える形で現れてきました。
 ゲラシモフ博士は、自身の高齢と家族の負担などの面から、この計画を数年前に打ち切る考えでいましたが、2008年の2月に来日した際、自ら放鳥したシジュウカラガンを八郎潟で観察し、また各地の公演会や表敬訪問の際に多くの方々に励まされ、2009年の秋まで、延長することにしました。
 今年最後の放鳥を有終の美で飾りたいと奮闘していたところ、同じガン類の研究者で、モスクワにある標識センターのエフゲニー.シレチコフスキー博士から、次のようなメールが、発信後約3週間の遅れで届きました。
 つきましては、下記のメールと抄訳をご一読賜り、皆様方に博士へのお見舞い、あるいは各団体の会員様へ趣旨の説明と寄付の働きかけ、および取りまとめ等をお願いしたいと存じます。いつごろを目安に送金・取りまとめをお願いするかなど細かな点については、新ためて呉地さんと協議して、再度ご案内申し上げます。
 事情をご賢察賜り、ご支援、あるいはご協力をお寄せいただければ幸いです。
 26日まで、会長の呉地さんが不在のため、依頼文書の作成、発信、ロシアからのメールの意訳を、私池内が行いました。もし、ご不明の点がございましたら、お急ぎの場合は、呉地会長のWebメールか携帯電話、特に急ぎの用でなければ、当方で承りますのでこのアドレスあてにお知らせ下さい。
  日本雁を保護する会 呉地 正行
  雁の里親友の会   池内 俊雄
   (文書作成・発信・訳代行)
※「雁の里親友の会」は1984年に発足した「雁を保護する会」の『里親キャンペーン事務局』が発展的に改称したものです。一般の方や企業から寄付を募り、その資金で雁に装着する首環・足環を製作し、主にロシアに提供してきました。
※シジュウカラガンの羽数回復計画の最新の解説としては以下をお読み下さい。
呉地正行(2009)繁殖地放鳥と回復の軌跡 −シジュウカラガン−.
(山岸哲編著)「日本の希少鳥類を守る」,p103-127.京都大学学術出版会.
  (http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?isbn=9784876987771)
 または以下のウェブサイトから概要をご覧ください。
 日本鳥学会鳥学通信No.11(2006)「希少雁類回復・復元計画の経過と意義・今後の課題」報告
http://wwwsoc.nii.ac.jp/osj/japanese/katsudo/Letter/no11/OL11.html#01
 仙台市八木山動物公園「野生シジュウカラガンの羽数回復事業」(2007)
  http://www.city.sendai.jp/kensetsu/yagiyama/topics/2006/10.html
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    雁の里親友の会 事務局 連絡先略

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〔以下、ロシアのエフゲニ・シレチコフスキー博士からのメールと訳〕
On June 4 - the day I had arrived in Petropavlovsk, I had found the Goose Farm completely flooded by river. We spend the whole day trying to rescue geese nests but had mainly failed. The water was rising all the time and all cages are now flooded with river water. Only two cages have little bit of grounds still uncovered by water. I had attached some picture to show what is happening there.
6月4日、(カムチャツカの)ペトロパブロフスクに到着すると、シジュウカラガンの増殖施設が川の水で完全に水没しているのを見ました。我々は丸一日を費やしてガンを救出しようと試みましたが、既に大半を失ってしまいました。水位は絶えず上昇し、全ての繁殖ケージが川の水の下に没したのです。僅かに2つのケージにだけ、ほんの少しばかり水没しない地面が残されました。メールに写真を添付しましたので、この施設がどんな状況になっているのか、ご覧ください。


Only two pairs managed to hatch and these two broods are rescued with some hope to survive. All 12 clutches were flooded with water and though we had tried to put car wheels under the nests most of them were abandoned by parents after getting wet. It means the whole year of work of Nikolay is mainly lost ? there will be no young birds to reintroduce to the wild in autumn. But not only this ? the water is still there and rising. The forecast is that it may stay high until June 20. Recently Nikolai’s house is getting water on the ground floor. The education centre is flooded and damaged. The river water is running and the current is gradually, day by day, is washing the substrate from under the building, cages and fences so
if it will go for long the whole infrastructure may be damaged and the possibility of the farm to continue it’s a big question mark.
 辛うじて二つがいから、卵が何とか孵化し、この二腹のヒナだけが生き延びる幾分かの望みをもって救出されました。我々は車のホイールを巣の下に入れて浸水から守ろうとしましたが、巣が水に浸ると親は巣を放棄してしまい、12番の巣は全て駄目になってしまいました。このことは即ち、ニコライ・ゲラシモフ博士の一年の努力の殆どが、徒労におわることを意味します。おそらくこの秋に野外に放す若鳥は得られないでしょう。単にそれだけではなく、川の水は今でも滞留し、されに上昇を続けています。予報では6月20日まで引き続き水位は高いままであろうと報じています。ここ数日、ついに施設内の管理棟の一階部分も浸水しました。普及啓発のための学習施設も、水に浸かって被害を受けました。川の水には流れがあり、水流は次第に、しか
も日増しに、施設の建物、ケージ、フェンスの基礎部分を地面の下から洗い流しています。このような状態が長く続くと、施設全体が被害を受け、これを維持存続させることが出来るかどうかは、大きな疑問です。





















             作業中のニコライ・ゲラシモフ博士                       管理棟のログハウスとアラ夫人

The main reason for such an extreme flood is that the Koryakskiy Volcano was active in April and had covered with ash great part of upstream Avacha river valley. It was lots of snow this winter so it had melted even faster covered by dark ash. This way the high flood become extremely high and came so
early. In earlier years floods did happen on the farm but never that high and never that early. Later in the months when geese have young it is easier to rescue them. But for nests flood is deadly.
 このような異常な増水が発生した主な理由は、4月にコリャク山の噴火活動が盛んになり、アバチャ川の上流部の大半が火山灰に覆われたことです。その上今年の冬は積雪量が多く、黒っぽい灰に覆われたために、雪解けが早く進みました。こうして、普段より早く、そして急激に水かさが増したのです。これまでも洪水はよく施設を襲いましたが、決してこのように高く、そして早い時期に起きることはありませんでした。もう少し後、ヒナがある程度成長したころであれば、ガンを助け出すことはもっと容易だったと思います。しかし、抱卵の時期の襲撃は致命的でした。

I had tried to help as much as I can but I have to go further for the field work and my personal abilities are limited. The situation of Nikolay and his project in the circumstances of this environmental disaster is very hard. He tried to apply to local governmental agency for help but got not even a reply. I wonder if we can think together how we can help him.
 出来る限りのことはしたつもりですが、遠くの野外調査に出かけなければならず、個人で出来ることには限界があります。ニコライ・ゲラシモフ博士自身、そしてこの復元計画を取り巻く状況は、この自然災害のもとでは非常に厳しいものがあります。博士は州政府の担当部署に応援を依頼しましたが、返事すら返ってきません。私はどのようにして博士を助けたらよいのか、みんなで一緒に考えたらどうかと思います。

Probably JAWGP and Japanese colleagues who had been cooperating with Nikolay on reintroduction of Aleutian Canada Goose could help? Those Japanese ornithologists and birdwatchers and who had been visiting Nikolay in Kamchatka and had enjoyed his hospitality and who loved the farm and geese,
probably they could find some way to help Nikolay to rescue the farm from damage it got from the environmental disaster? He will definitely need serious resources to repair the farm after the water will go down and to make sure the reintroduction project will be successfully finished.
 おそらく、日本雁を保護する会のメンバー、博士とともにシジュウカラガンの復元計画を進めてきた日本の人が博士の力になれるのではないかと思います。日本で鳥の調査研究に関わっている方々、鳥好きな方、以前に博士をカムチャツカに訪れ博士のおもてなしを受けた人、そして雁の増殖施設と雁を愛する人々が、今回の災害による被害から施設を立て直すための何らかの方法を見い出していただけるものと思います。博士は、水が退いた後に施設を修復し、そしてこの復元計画を成功裏に完了させるための資金源を、切実に希望しています。

As you know, Nikolay is the person who is rarely asking for help himself. He is trying to take over the difficulties himself but it is very hard for him now. He is around 70 years old now and in the current circumstances doesn’t even have one assistant on the farm. He has to do everything himself alone as his wife Alla just had a cancer operation is very weak and only God knows how she will feel further. This is making the situation for Nikolay particularly hard. May I kindly ask you if there is any way how we can think of helping Nikolay Gerassimov and the project of his life?
 ご承知の通り、支援を心から期待しているのはニコライ・ゲラシモフ博士自身です。今回の災難で生じたあらゆる困難を、何とか一人で乗り切ろうとしていますが、それは今の博士にとって決してたやすいことではありません。既に70歳を少し越えたところで、現在の状況では、施設には博士を手助けする人は一人としていません。それは奥さんのアラさんが癌の手術を受けたばかりで体力が十分ではないからで、博士が孤軍奮闘しています。奥さんの気分がどう回復するかは、予断を許さない状態です(神様にしか分かりません)。このために、博士を取り巻く状況が一層厳しくなっています。そこで日本の皆様に、何とか博士自身と博士が人生を賭けて取り組んできた復元計画を支援するため、お力添えを賜りますようお願いします。
                                    

With best wishes from Kamchatka,
Moscow Ringing Center
Goose Study Group
Evgeny
モスクワ鳥類標識センター
ガンカモ類調査研究グループ
Dr.エフゲニー.シレチコフスキー






                                                      普及啓発学習施設前のシレチコフスキー博士
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※(2009年6月26日)
 最新の情報によりますと、シジュウカラガンの繁殖施設に全部で14あった巣のうち、水没を辛うじて免れた二つの巣から合計で16羽のヒナが助かったそうです。
 昨年生まれの1歳の若鳥が40羽いますので、もしヘリコプター代金が十分に集まれば今年の秋に、そうでなければ更に一冬を越して、来年にまとめて50数羽を放鳥し、準備期間を含めて約20年にわたって継続してきた事業を終了させる予定です。
 ただいま、今回の大洪水による被害へのお見舞い、カンパの呼びかけを行っています。
ご協力頂ける方は、下記の「雁を保護する会」名義の郵便振替口座までご送金ください。
ご送金の際には、「シジュウカラガン支援」と明記下さい。また、事務局側の都合により、お礼状の発送が7月下旬以降になりますことを、予めご了承下さる様、重ねてお願いします。
 皆様からの暖かいご支援をお待ちしております。

 雁を保護する会 口座番号略

日本雁を保護する会 呉地正行 アドレス略
雁の里親友の会 池内俊雄 (文書作成:池内俊雄)  アドレス略
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※(2009年7月3日)毎日新聞に紹介されました。
 シジュウカラガン:露の繁殖施設で卵全滅、救え 日本への「渡り」守りたい 募金開始
http://mainichi.jp/select/science/news/20090703ddm012040006000c.html
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※(2009年7月7日)
 このページ構成の手伝いをしている須川恒@京都市です。カムチャツカの最新の情報が得られましたので以下紹介します。
このページを見た大阪の久下直哉様(アミューズトラベル)から、カムチャツカへ探鳥ツァー(6月29日〜7月3日)の案内で出か
けるが協力できることはないかと連絡をいただきました。
 私は、6月28・29日と湖沼のシンポジウムがあって新潟にいたので、29日に新潟空港でカムチャツカへ出発する久下
様一行に会い、日本における支援の動きを紹介した池内俊雄様からの手紙、ゲラシモフ夫妻への私からの個人的お見舞
いを託し、現況報告と今後のシジュウカラガン計画についての取材をお願いしました。
 以下、久下様からの報告によりカムチャツカの最新の状況や今後の計画を紹介します。久下様ありがとうございました。
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ニコライ・ゲラシモフ氏のシジュウカラガン繁殖施設の視察及び今後の計画
報告:久下直哉(アミューズトラベル,鳥類標識調査員)
 この度、仕事上におきましてカムチャッカへ行く機会があり、ゲラシモフ氏とバードウオッチングを通してシジュウカラガンの繁殖施設の損害状況及び今後の計画を聞かせて頂きましたので報告させて頂きます。
視察日:2009年6月30日(火)〜7月2日(木) (30日に施設視察、7月2日に今後の計画を聞く。)
視察者:久下直哉(添乗員)、他ツアー参加者10名
主 催:アミューズトラベル(株)
案内人:ニコライ・ゲラシモフ氏
目 的:カムチャッカの自然と野鳥及びクルージングでアバチャ湾の海鳥とユリカモメの繁殖地を訪ねる。
経 緯:6月26日頃に探鳥を予定している「フラモヴィツキー保護区が洪水で変更となるかも知れない、ボートが必要かも」とメールにより連絡があり、不安を感じていた時に、MLbirdbandingの中で須川氏より現地情報があり、早速、私自身がカムチャッカに行く事を伝えると、出発日に新潟空港にて出会える事ができ、以下の視察内容を聞き確認してもらいたいと依頼を受けました。
 今年の4月、5月、6月の天気は例年とは、全く異なり不安定な気象条件が続いていたようです。関係者HPにもありましたが、4月にアバチャ山((注:須川)アバチャ火山は数年おきに噴火。1月にその北のコリャクスキー火山が50年ぶりに噴火したとのニュースもあり)の火山活動が活発となり噴火し、その結果、火山灰が残雪(今年は例年よりも多い)に覆い被さり、雪解けを遅らせ、6月上旬に晴天が続き、一気に雪解けが始まった為、近くを流れるアバチャ川が洪水となり、ゲラシモフ氏のシジュウカラガン繁殖施設に大きな損害を与えました。

損害結果:洪水で施設を襲った時期は、シジュウカラガンの抱卵期であった為、予定していた巣は孵化前で殆ど絶滅したが2巣のみ助かった。(写真)悲しい事に1つの巣は、水に浸かったにもかかわらず、親鳥が巣から離れず今もなお、抱卵し続けていた(写真)親の母性愛を感じました。
☆今後の計画として
・ カムチャッカにはヘリコプター会社が1つしかなく独占的で、今年、利用代金が高くなった(1h=$3000)。その為、モスクワよりヘリコプター会社を誘致し値段が安くなるように交渉する。
・放鳥に関して今年は諦め、来年こそは60羽〜70羽の放鳥を目指したい。
・修理として、ケージ内の網の修復、サロンの床を高める、砂利石を敷くなど多くの修理が必要となる。
・費用として来年の夏までに作業代、餌代を含めて少なくとも3万ルーブル(1ルーブル=約4円)が必要。
・来年は日本のシジュウカラガン繁殖プロジェクトに参加した人たちと共にエカルマ島にて放鳥を実施したい。
☆ツアーの企画者として
 参加者より基金を呼びかけ、僅かながら協力をさせて頂きました。参加者の方は熱心に、ゲラシモフ氏の解説を聞いていました。
以上が通訳を通しての確認です。参考にして頂くと光栄です。

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6月30日水がひいたシジュウカラガン増殖施設                          かろうじて助かった家族
   

 水没した卵の抱卵をつづける親鳥                                 6月30日 ツァーの人たちに説明するゲラシモフ氏



2017年8月7日追加情報
 シジュウカラガン本の現時点の構想と進行状況

内容 執筆者
表紙案 幕田晶子
メッセージ ゲラシモフ
バード
環境省(未定)
序章 呉地・須川
第1章 ガンのいる風景・歴史概要 呉地
思い入れ 池内俊雄
第2章 絶滅の歴史 呉地
Boxいくつか 呉地
Box観文禽譜 鈴木道雄
第3章 米国の回復計画 呉地
第4章 越冬地放鳥 呉地
Boxコクガン 須川構成
第5章 Kamの開始 須川
Box1993年の下見 須川構成
Box冒険 鈴木道雄
第6章 八木山のKam貢献 阿部敏計
第7章 最後の数年 須川構成
Box謝辞 呉地
第8章 大型ガン類問題 葉山久世
葉山久世
第9章 ハクガン 佐場野
ウランゲルから 岩渕成紀
第10章 水田環境 呉地
第11章 今後の課題 須川・呉地
総ページ数

      総ページ数は190ページ程度 うち145ページは第一稿あり。
   このサイトの後半の情報は、第7章の内容の主たる部分である。