公開サイト名 ACGSTORY(シジュウカラガン物語)


 

 http://larus.c.ooco.jp/ACGSTORY.htm
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開始 2017年11月4日(開始の契機は、ジャパンバードフェスティバル2017のブース展示)
2023年5月28日最新改訂版
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(1)シジュウカラガン物語の本を入手したい → 京都通信社のサイトへ(呉地・須川紹介と書くと少し割引あるかも)
(2)シジュウカラガン物語の正誤表を入手したい →  正誤表PDFへ
(3)シジュウカラガン物語関連のグッズを入手したい → 雁花工房のサイトへ
(4)出版後の反響や最新ニュースを知りたい → そのままお読みください
 呉地正行W受賞関連情報集→ (2023年1月現在) → 202301KurechiWPrizeInfo.pdf へのリンク
(5)出版にいたる経過をしりたい → メーキングの記事へAlula202111Shjukaragan.pdf へのリンク
(6)出版広報のためのビラが欲しい →
最新版追加(2023年6月8日)→ 20230608ShijukaraSenden.pdf へのリンク
以下は旧版
https://www.dropbox.com/s/jc3depsdi2kss2w/20210715BookInforevised.jpg?dl=0

(7)シジュウカラガンなどガン類の保護にかかわる情報 (いいわけ;本来日本雁を保護する会のサイトで広報
すべき内容ですが更新されていないために、ここでも扱います)

   2021年7月15日に京都通信社から出版された「シジュウカラガン物語」は徐々に反響が高まりつつあります。
   シジュウカラガン羽数回復と同じで、徐々にこの本も売れていくのかもです。
   開設世話人 (日本雁を保護する会シジュウカラガンチーム RestoreACG JAWGP)) 
    須川恒(京都市山科区在: cxd00117(at)nifty.ne.jp
   (いいわけ;解説世話人の便利を考えていろんな情報をリンクしてあります。整理はよくないのでそのつもりでお探しください。
   ぜひ、こんな情報もリンクしておけばという情報があればご紹介ください。日本雁を保護する会のHPはありますが
更新もされず情報を得るためには不十分です。とりあえずシジュウカラガン物語の周辺情報をアップしていきます。)

最新情報
2023年5月27日 NHK Web Newsより
宮城 NEWS WEB
「シジュウカラガン」復活へ 高校生が政策提言 多賀城
05月27日 09時24分
 絶滅のおそれがある渡り鳥「シジュウカラガン」を身近に感じてもらい、多賀城市に再び飛来する環境を整備しようと、地元の高校生が市長に政策を提言しました。
 シジュウカラガンは顔が黒く、ほおと首に白い模様があるガンで、環境省は、絶滅のおそれがある種に指定して保全を進めています。
 かつての越冬地だった多賀城市ではシジュウカラガンを呼び戻そうというプロジェクトが進められていて、市内にある仙台育英高校の生徒たちが市長に政策を提言しました。
 提言では、身近な存在にすることで環境整備を進めるとしていて、飛来の歴史をSNSを使って伝えたり、くちばしをイメージした独自の「ピースサイン」を普及させたりするとしています。
 また、羽数の回復に取り組んでいる仙台市の八木山動物公園と連携してイベントを行うことも盛り込んでいます。
提言を受け取った深谷晃祐市長は「高校生ならではの視点で素晴らしい発表だった。世代を越えて、環境について考えていけたらいい」と話していました。
 提言をした高校2年の亀山優花さんは「とても緊張しましたが、自分たちの意見を発表できてうれしかったです。市長の協力を得て、実現していきたいです」と話していました。

2023年5月22日日本雁を保護する会・山階鳥研によるシジュウカラガン渡り調査結果共同発表(大崎市)

 ジュウカラガン渡り調査結果公表についての山階鳥研のプレスリリースです。
https://www.yamashina.or.jp/hp/p_release/images/20230522_prelease.pdf 
各社による報道
(1)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dad4751de2e55b673772b4c5948b8da2e80e204b
絶滅危惧種・シジュウカラガン 繁殖地と渡りルートを初解明!さらなる繁殖拡大を〈宮城・大崎市〉
仙台放送 Yahoo
(2)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ebec23d167cc4c16de47c0545aa02c3e9473640
絶滅の恐れシジュウカラガン 渡りのルートと繁殖地が判明
東日本放送 Yahoo
(3)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7f29d0d756f5971e92eef39f77d9050a911c14a
「千島列島エカルマ島まで渡り再び日本に戻ってきた」絶滅危惧種シジュウカラガンの渡り経路判明 宮城
5/22(月) 18:31配信
(4)共同通信
https://nordot.app/1033318968844026127
渡り鳥、2000キロを行き来 絶滅危惧種のガン、経路を初確認
「日本雁を保護する会」などは22日、絶滅危惧種のシジュウカラガンに発信器を装着して追跡する調査をした結果、越冬地の宮城県北部と、繁殖
地の千島列島との間約2千キロを行き来する経路を初めて解明したと発表した。今後、移動経路を詳しく分析し越冬地を広げるなどしてガンの個
体数回復に取り組む。
 同会と山階鳥類研究所は2021年12月、秋田県大潟村で9羽のガンを捕獲し発信器を装着した。うち2羽が宮城県北部の平野で越冬し、22年春に千
島列島・エカルマ島に移動、秋には再び宮城に飛来していた。
 夏にエカルマ島南東部に集中的に滞在していることから、主要な繁殖地とみられる。」

2023年5月2日追加
 
世界湿地の日2023の行事として多賀城市のシジュウカラガン
回復計画をアピール
 世界湿地の日2023のイベントの世界地図を拡大し宮城県多賀城市の
イベントをクリックすると5か国語説明の添付ファイルとともに出てきます。
イベント - 世界湿地デー (worldwetlandsday.org)
Aleutian Cackling Goose Recovery Project - World Wetlands Day

2023年4月10日朝日新聞全国版

2023年3月23日
 NHKの国際放送での15分の呉地さんの紹介番組です。3年間公開されるとのこと。
Living with Wild Geese: Kurechi Masayuki / President, Japanese Association for Wild Geese Protection
Direct Talk

2023年2月8日
 2022年9月23日の第22回山階芳麿賞記念シンポジウムの講演動画が公開
されました。
20243月末までで公開されました。
22回山階芳麿賞記念シンポジウム『ガンが渡る風景を日本の空にもう一度』(1/2https://www.youtube.com/watch?v=BlrAyuhgLuk

22回山階芳麿賞記念シンポジウム『ガンが渡る風景を日本の空にもう一度』(2/2)https://www.youtube.com/watch?v=hf2SygF2iTg
 2/2の冒頭の15分ほどは須川の講演です。時間を気にしてはしょって説明しています。使ったPPTのPDFは以下です。じっくりごらんください。
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2023年1月15日に呉地正行さんが山形県鶴岡市「ほとりあ」でやった講演が時間もたっぶりあってこれまでの総括的な講演が
できたとのこと。それでも時間の関係で2つのテーマはカットされていますのでその資料も含めて紹介します。
拡散歓迎とのこと。動画化に協力いただいた方に感謝です。

庄内自然博物園構想推進事業・2022 年度里地里山学特別講座 2023 年 1 月 15 日 鶴岡市自然学習交流館ほとりあ
『ガンのいる風景をもう一度 ~湿地の活用が地域の未来を作る~』 呉地正行 (日本雁を保護する会/ラムサール・ネットワーク日本)
【前半】 https://youtu.be/GNF7El3hf94
〔内容〕 ●ラムサール賞受賞報告: 2022 年 11 月に COP14 でワイズユース部門を受賞 ●ガン類の歴史的変遷: 文化としての雁、分布・個体数の変化、主なガン類、 渡りの経路 ●稀少ガン復活の取組: シジュウカラガンはなぜ絶滅に瀕し、どのように復活したか
【後半】 https://youtu.be/lTYoypYOnlI
〔内容〕 ●ガンに学ぶ気候変動: 気候変動で変化するガン類の分布と行動の変化; 中継地が越冬地化し、越冬地が北上。 ●ガンと農業との共生をめざすラムサール条約を活かした取りみ: 蕪栗沼周辺での湿地復元、ふゆみずたんぼの取り組み。地域合意で湿を復元し、農業との共生とガン類の分散 化をめざす取り組み。 ●質疑

 【以下は、スライドのみ】 https://drive.google.com/file/d/1fn5_p48nzaxybPKavS-Wv1g0Rs03PWol/view?usp=sharing 〔内容〕 ●田んぼを食べるプロジェクト:ご飯もおかずもとれる田んぼの復権 ご飯(お米)もおかず(田んぼの生きもの)もとれる複合生産の場としての田んぼ 視点を変えると資源になる。除草から収穫へ。コナギを味方にするおいしい話。 ●自然の力を活かした湿地の管理:蕪栗沼市白鳥地区での自然越流を活かした湿地管理 自然越流による湛水・攪乱が陸地化を抑制 (この入手は呉地さんに連絡してください)
この講演会の案内ビラは以下です 20230115KurechiLecInfo.pdf へのリンク



(7)シジュウカランなどガン類の保護にかかわる話題 (今後このようなページをつくります)
 シジュウカラガンなどの重要なガン類の経路で風発計画問題が多発しています。
 その一つ宮城県六角牧場における風発計画のニュースです。


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 日本雁を保護する会会員でシジュウカラガンプロジェクトに重要な貢献をした鈴木道男さんの東北大学
の最終講義
が2023年2月17日にあります。
 以下は案内です。

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最終講義義
鈴木道男(東北大学大学院国際文化研究科教授))
現在に生きる江戸博物学学
――シジュウカラガンの羽数回復を例にに
日 時: 2023年2月17日(金) 15:00~~
場 所: 東北大学川内キャンパスス
マルチメディア棟6階大ホールル
参加無料・申込不要込
 案内ビララ
https://www.intcul.tohoku.ac.jp/event/20230217_final_lecture_suzuki/

Final lecture
Michio Suzuki (Professor, Graduate School of International Cultural Studies, Tohoku University))
Modern Edo Natural History
--Aleutian cackling geese recovery as an example
Date: February 17, 2023 (Friday) 15:00~~
Place: Tohoku University Kawauchi Campus
Multimedia building 6th floor large hall
Participation free, no application required
 この講演で公開された1991年の調査動画があります。
 その一部ですが二つの動画を公開します。
 とても迫力ある動画をごらんください。
Kam1991 1 カムチャツカ1991年7月調査記録 その1(全部でその3まで) - YouTube
Kam1991 2カムチャツカ1991年7月調査記録 その2(全部でその3まで) - YouTube

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2023年2月2日(その前後1ヶ月)に世界湿地の日の活動があります。
今年のテーマは「今こそ湿地の回復を!」です。湿地にかかわる生物の
回復も湿地の回復の要素です。シジュウカラガン復活への作業も今年の
世界湿地の日のテーマにふさわしいと思います。
 趣旨の解説PPTの日本語訳付きは以下です。
https://www.dropbox.com/s/mjrec6kdufw4uic/WWD2023_English%20Japanese.pptx?dl=0
 世界のイベント一覧は以下です。
https://www.worldwetlandsday.org/events
 日本のイベント数/世界のイベント数
2023年1月20日現在 5/100 → 2023年2月1日現在12/390
シジュウカラガン12羽も2020年1月に渡来した琵琶湖湖北の世界湿地の日用のサイトは以下です。
http://larus.c.ooco.jp/WWDinKohoku.htm
2023年も日本で最初(世界で5番目)のイベント登録をしました(2023年1月6日)。
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2023年1月28日(土)に宮城県栗原市若柳の呉地さんの家の近所のはさま会館で
ガン類の国際会議(2017年に引き続き第2回目)が開催され、日米韓(中はオンライン参加)
のガン類研究者の講演がオンラインでも発信されました。7時間弱のアーカイブは
以下です。

https://www.youtube.com/watch?v=x0A9V3W369E

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 昨年2021年7月15日に出版されたシジュウカラガン物語の反響がつづきます。
 一つは呉地正行さんがラムサール条約湿地保全賞を受賞したこと(6月23日公表)
もう一つは日本雁を保護する会が第22回山階芳麿賞を団体受賞したことです(6月27日)公表。
山階芳麿賞の団体受賞は2012年に第17回を受賞した日本イヌワシ研究会につづく2例目です。
 出版した京都通信社がこのダブル受賞をまとめて紹介しています。
http://www.kyoto-info.com/kyoto/books/otherbooks/shijukaragan/
 ラムサール条約湿地保全賞 
 山階芳麿賞 
また以下の東北放送の動画はシジュウカラガンなどの成果も込めて含めて湿地保全賞を
紹介しています(2022年6月24日)。https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/78850?display=1
 仙台のタウン誌の「りらく」でダブル受賞を受けての呉地さんのインタビュー記事が紹介されています。
RirakuInterviewKurechi2022.08.pdf へのリンクNEW !
 7月22日に赤坂御所東邸において山階鳥類研究所総裁秋篠宮さまから山階芳麿賞が日本雁を
保護する会へ贈呈されました。その際に呉地正行会長からのお礼の言葉は以下。
Kurechi20220722.pdf へのリンク
 この時の後に共同通信と朝日新聞の取材があり、共同通信の記事が系列紙に掲載されました。
 以下は京都新聞2022年8月12日掲載


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以下は朝日新聞に掲載された記事です(大阪本社版は2022年8月25日夕刊掲載)。

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 なお宮内庁から7月22日に秋篠宮が贈呈式にかかわられた記事が公表されています。
https://www.kunaicho.go.jp/page/gonittei/photo/20926
9月23日に東京大学弥生講堂で記念シンポジウムがありました。
それにむけての広報動画は以下です(7月22日取材を編集されたもの)
第22回山階芳麿賞受賞者インタビュー(記念シンポジウム プロモーションビデオ)(7分32秒) https://www.youtube.com/watch?v=17pP1P8ryvk
9月25日産経新聞

 なお以下は9月23日の記念シンポジウムで配布された講演要旨集です。
 20220923YamaSympoYoushishu.pdf へのリンク
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 以下は呉地正行のラムサール賞受賞を報じるニュースレター英文
 202209EA.pdf へのリンク
機械翻訳一部訂正
(注:正式和訳あるも差し替えは今後)

「フライウェイ~人と渡り鳥をつなぐ~」ストーリーシリーズ
第17回~第8回ラムサール湿地保全賞受賞者 呉地正行さんインタビュー~

今号の Flyway ストーリーでは、ラムサール ネットワーク ジャパンの理事であり、EAAFP ガンカモ類ワーキング グループ
の議長でもある呉地正行氏をお招きしました。

EAAFP: こんにちは。呉地さん、ラムサール湿地保全賞第8回受賞おめでとうございます!私たちの親しいパートナーの 1 人がこの賞を受賞したことを知り、あなたのストーリーを視聴者と共有できることを嬉しく思います。まず、あなた自身とあなたの経歴について簡単に教えてください。いつ、またはどのようにして保護分野に入ったのですか?

 1971年、私が物理学を専攻していた大学時代、友人と伊豆沼※に行く途中、田んぼに約1000羽のマガンの群れを初めて見ました。※1985年に日本で2番目のラムサール湿地に指定されました。
 群れに一歩近づくと、ガンの群れ全体が頭を上げて警戒しました。そして、私が彼らに向かってさらに一歩進むと、突然、彼ら全員が空へと飛び立ちました。突然、空全体がガンの羽ばたきと鳴き声で満たされました。その瞬間、私はガンに恋をしました。
 それ以来、当時まだ科学的な生態系が不足していたガンの調査や保護活動に携わるようになりました。

EAAFP: 2008 年に韓国で開催されたラムサール条約 CoP 10 で、決議 X.31「湿地システムとしての水田における生物多様性の強化」の草案作成を主導されました。あなたは決議案を提出します。

 ガンを救いたいのなら、主な餌場である田んぼの保全は欠かせません。
 しかし一方で、個人的に水田を所有している多くの農家は、ガンの食害を気にしています. そのため、農家とガンが共存できる方法を見つける必要がありました。
 これは困難な問題でしたが、幸いなことに、2005 年に登録されたラムサール湿地である蕪栗沼周辺の水田で開発された冬水たんぼのイニシアチブによって解決されました。
 同時に、アジアの伝統的な水田が持つ豊かな生物多様性の可能性を、特に歴史的背景に稲作文化のない西側諸国に提示する方法を考えました。
 2008 年に韓国で開催されたラムサール COP10 では、日本と韓国の NGO や政府と協力して、決議 X.31がアジアの代表的な決議として採択されました。
 ラムサール COP10 の 2 年後に名古屋で開催された CBD COP10 では、NGO が日本政府に働きかけ、ラムサール決議 X.31 に相当する決定 (X.34)が採択されました。
 その結果、水田における生物多様性の重要性を国際社会に発信することができ、日本でも地域の「冬みずたんぼ」活動が生まれました。

EAAFP: 決議に関する前の質問に続いて、EAA フライウェイにおける持続可能な湿地慣行の将来の方向性について何か洞察はありますか? さらなる研究、実施、または投資が必要だと思われる分野はありますか?

 渡り性水鳥にとって最も重要な生息地の 1 つである多くの水田は、EAAFP がカバーする範囲に含まれています。これらの田んぼの中には、環境に配慮した管理がされているものもあれば、多くの農薬に依存しているものもあります。
 水田の湿地機能を利用することが、水鳥だけでなく、農家自身にも利益をもたらすことを、従来の農家に積極的に啓発する必要があります。
 水田に応じた水鳥の渡りルートを示すGPSデータや、水田の生き物を共同研究することで、豊かな生物多様性を可視化することができ、啓発のツールとして役立ちます。

EAAFP: あなたは渡り鳥の保護を支援し、絶滅の危機に瀕している複数の種を回復することに 40 年以上にわたって尽力してきました。渡り性水鳥のほとんどは保護する必要があります。解決が困難またはほとんど不可能と思われる問題がかなりの数あります。

 私にとって最高の瞬間は、解決できないと思われる問題を解決できたときです。継続的な情熱を持って活動をリードし、国内外から多くの支持者を得る。特に、もともと強敵だった一部の農家が強力なサポーターとなり、同じ目標を共有しました。そして、海外の仲間の支援で絶滅から復活したシジュウカラガンやハクガンの大群を見て、彼らは固く結ばれました。これらは典型的な例です。

EAAFP: あなたはラムサール・ネットワーク・ジャパンの理事であることに加えて、EAAFP ガンカモ類作業部会の議長でもあります。EAAFP ガンカモ類ワーキング グループの議長として、グループのビジョンをお聞かせください。

 近年、GPS送信機などを用いた大規模な調査が行われ、これまで知られていなかったガンカモ類の移動経路や繁殖地、重要な生息地(ホットスポット)が明らかになりました。カモ科作業部会は、これらの調査で得られた情報を、これらの種の個体数レベルでの保護と管理に活用する予定です。

EAAFP: 私たちと共有したい最近の保全活動はありますか? または、取り組む予定の保全プロジェクトはありますか?

 多くの風力発電所の建設が、EAA フライウェイの範囲を含む多くの場所で進行中です。EAAFP は、渡り鳥への影響に関するデータ、GPS データ、地元の NGO による風力発電所に関する地域情報など、風力発電所に関する情報を管理する風力発電所情報センターを組織する必要があります。
 SNS(メッセージ、写真、ビデオ)を使用し、フライウェイに沿って市民を招待する新しい監視システムが編成され、2つのEAAFサイト、化女沼/蕪栗沼/宮城県伊豆沼と秋田県八郎潟干拓地を結び、移動するガンをリアルタイムで追跡します。 SNSを通じて。それは、2 つのサイトをリンクするためのアクティビティである必要があります。

EAAFP: 私たちは、あなたが保護分野に参加する若者を支持していることを知りました.若者にアドバイスをお願いします?

 渡り性水鳥の一種である雁は、とても魅力的な生き物です。毎冬、数千キロ離れた北部の繁殖地から移動します。近年の研究により、彼らの移動経路については多くのことが明らかになっていますが、まだまだ不可解な事柄や予想外の動きが多く残されています。これらの観察を通して、彼らの家が数千キロも離れた場所にあることを想像することができます。
 これらの愛らしい鳥のために働くことができれば、シジュウカラガンやハクガンなどの絶滅危惧種を保護または回復することができます。
 魅力的な鳥たちをじっくり観察して、鳥たちと一緒にあなたの未来へ向かいましょう。

注記: ラムサール条約とは何か 詳しくは 琵琶湖ラムサール研究会のサイトをごらんください。
 水田決議解説のリンクもあります。EAAFPとは何か、これもラムサール条約が関係していますが
日本がまだ未加盟のボン条約と関係があります。日本雁を保護する会の活動を理解する上で
世界のこのふたつの潮流(湿地と渡り鳥の保護・保全)を深く理解することが必要です。
 日本雁を保護する会に第22回山階芳麿賞を授与いただいた(公益財団法人)山階鳥類研究所の
キャッチは『ー翼にたくす地球の未来ー』です。W受賞は、この困難な問題をかかえている地球上で
手がかりとなる成果をあげた団体・個人に与えています。火中の栗をひらって道を開くような活動を
つづけてきた東北人の底力。『ー東北を拠点とした活動が未来への希望の光となるー』に共感
しています。(注記者は京都市山科区在)。
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2022年10月3日東北大学新聞「ガンと地域と50年 壁は乗り越えるもの」
TUNP20221003.pdf へのリンク
2022年10月24日朝日新聞>地域>鳥取>記事  元気力
湿地保全が地域おこしに 米子水鳥公園館長 神谷要さん

ラムサール条約は、世界の国々が水鳥のすむ湿地を守ることを約束した条約であり、中海や宍道湖が登録湿地であることをご存じの方も多いと思う。しかし、この条約の中で、湿地保全に貢献した人物に贈られているラムサール賞をご存じの方は少ないと思う。先日この賞を「日本雁(がん)を保護する会」の呉地正行氏が受賞することが決まった。日本人として3人目の快挙である。
 雁は「がんもどき」や「雁首揃える」のように日本語の中に関連した言葉が多くみられ、日本人との関わりが深い鳥であった。しかし1960年代までの開発と狩猟により、かつては数万羽が全国各地に飛来していたガン類は、数千羽までに減少してしまった。この減少がきっかけで、現在はガン類のうち、マガン、ヒシクイ、コクガンが天然記念物に指定されている。
 またガン類の中には、日本では一度「絶滅」してしまった種類もいる。シジュウカラガンだ。イヌガンとも呼ばれ、夏は千島列島で繁殖し、冬になると集団で本州へ渡って来ていた。ところが1915年ごろ、繁殖地の千島列島の島々に、毛皮を採るためにキツネを放したことにより激減することとなる。シジュウカラガンはそれまで天敵のいない環境で悠々と子育てをしていたが、放たれたキツネたちに捕食されるようになった。そして1940年代には、日本に渡るシジュウカラガンはいなくなってしまった。
 何とか復活させたいと、1970年代から呉地氏をはじめ日本雁を保護する会の人々が努力を重ねていった。呉地氏はカムチャツカでも保全に取り組み、ついに2021年には1万羽近いシジュウカラガンが日本に渡ってくるようになった。これは、「絶滅」した鳥が復活した稀有(けう)な例である。
 ただし、呉地氏のラムサール賞受賞の理由はこれだけではない。
 シジュウカラガンを復活させるには、採餌場所やねぐらとなる湿地が必須であった。ところが、日本ではかつて広がっていた多くの湿地が失われていた。一度失われた生き物の生息地を復元させることは容易ではないが、呉地氏はその中で、ガンが水田を生息地として利用することが可能な農法などを考え、これを地域おこしに活用したことが評価されたのである。
 湿地の保全と開発は、相反するものと捉えがちであるが、新しい視点で取り組むことにより、湿地保全が地域の力となる貴重な例を示した。多くの水鳥が飛来する山陰地方でも参考とできるのではないだろうか。
◇◇
 かみや・かなめ 島根大学汽水域研究センター(現・エスチュアリー研究センター)で中海の生態系について学び、その保全と再生を目指している。2014年から米子水鳥公園ネイチャーセンター館長を務める。
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スイスの締約国会議での受賞記事(産経新聞)
日本人3人目のラムサール賞 呉地さん「ガンたちと喜びたい」

産経新聞 2022/11/8 06:32 ライフ 環境 地方 北海道・東 宮城

 国際的に重要な湿地保全への貢献に贈られる「ラムサール賞」を日本人として3人目に受賞したNPO法人「ラムサール・ネットワーク日本」(東京)の呉地正行(くれち・まさゆき)理事(73)は8日未明(日本時間)、スイス・ジュネーブで開催中のラムサール条約第14回締約国会議での授賞式に出席し、「受賞の喜びを友人たち、そして愛するガンたちと分かち合いたい」と語った。

 呉地さんらは昭和50年代から、絶滅寸前だったシジュウカラガンの保護活動を開始。宮城県大崎市の「大崎耕土(こうど)」と呼ばれる水田地帯で、冬場も水田に水を張る「ふゆみずたんぼ」という伝統農法を現代によみがえらせることにより、ガンの生息地を確保してきた功績が評価された。同賞の3つの部門のうち「ワイズユース(湿地の賢明な利用)賞」の受賞は日本人として初めて。
 この日の受賞スピーチで呉地さんは「半世紀に及ぶ湿地保全の努力は容易ではなかったが、夢を分かち合ったさまざまなグループの同僚たちと乗り越えてきた」と英語で語り、「どうもありがとうございました」と日本語で結んだ。
 会場となった国際会議場の一角には、ラムサール・ネットワーク日本の展示コーナーが設けられ、大崎市の鳴子温泉郷での大規模風力発電計画について「シジュウカラガンの渡りに重大な影響を与える」と訴えるポスターが掲示された。
【ラムサール条約】 湿地の保全と賢明な利用の促進を目的とする国際条約。1971年、イランの都市ラムサールで採択され、75年に発効した。日本は80年に加盟、条約による登録湿地は国内に53カ所ある。


受賞スピーチを行う呉地正行さん=8日未明(日本時間)、
スイス・ジュネーブ(オンライン配信映像から)

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呉地、ラムサール賞受賞あいさつ (1.5分)(英文)
 ラムサール賞授賞式挨拶原稿(20221107 Ramsar COP14 CICC, Geneva)
Acknowledgement of Winning Ramsar Award (M. KURECHI)

I would like to express my gratitude to everyone _involved in receiving the honorable award, _ _ the Ramsar Prize.
I was very surprised _ when I first heard the great news. _ Then I felt great joy.
Moreover, the WISE USE award is very special to me.
While
My favorite Aleutian Cackling geese were restored,
and their important rice -paddy- habitat was improved.
I was also able to witness the adoption of the Rice Paddy Resolution X.31,
which showed the importance of the rich biodiversity in rice paddy as wetland.
During this half a century of our effort, my hair has turned from black to gray.
It wasn’t an easy way to reach this point.
Everytime we face a challenging situation, we overcome it by sharing our wisdom with various groups of colleagues _who share my dreams.
I would like to share_ the joy of receiving the award with my friends who made my dreams come true, and with my loving geese.
Thank you very much.
<ラムサール賞受賞への謝辞>
この度、ラムサール賞という大変名誉な賞を頂き、関係者の皆様に感謝とお礼の気持ちを伝えたいと思います。
受賞の第一報を聞いた時は、大変驚きましたが、それ以上に大きな喜びも感じました。
特にWISE USE賞を頂けた嬉しさは格別です。
これまでの長い取り組みの中で、(私の髪は黒髪から限りなく白髪に変ってしまいましたが、)私の愛するシジュウカラガンは絶滅の危機から復活し、その重要な生息地である水田の生物多様の向上(の重要性と必要性)を世界に発信するラムサール条約の水田決議X.31の採択に立ち会うこともできました。
ここに到達するまでには、様々な困難に直面しましたが、その都度、夢を共有する多様な仲間と知恵を絞り、問題を解決してきました。今回の受賞の喜びは、夢をかなえてくれた仲間たち、そしてガンたちとともに分かち合いたいと思います。
ありがとうございました。
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RNのレポートは以下
RamsarCOP14RNJRep221107L.pdf へのリンク

Awardの写真


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書評 後藤裕己さん 「都市と自然」 2022年11ー1月号掲載

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シジュウカラガンの群れをかつての越冬地に 高校生が観察会 宮城・大崎市
2022年12/7(水)khb東日本放送 19:03配信

10月に宮城県多賀城市の高校生や保護団体が、絶滅危惧種シジュウカラガンの群れをかつての越冬地、七北田低地に復活させるプロジェクトを発足させました。7日、高校生らが大崎市の飛来地を訪れ観察会を実施しました。

 シジュウカラガン復活プロジェクトは、仙台育英高校や日本雁を保護する会などが、かつての越冬地で仙台市と多賀城市に広がる七北田低地に群れを復活させようと取り組んでいます。
 シジュウカラガンは、1935年頃までは七北田低地に数百羽が飛来して越冬していましたが、繁殖地の千島列島でのキツネの捕食により途絶えていました。
 その後の繁殖活動により回復し、現在は大崎市の化女沼などに1万羽が飛来しています。
 7日、仙台育英高校の生徒100人が化女沼を訪れ、保護する会の説明を受けながらシジュウカラガンを観察しました。
 生徒「カリ(シジュウカラガン)が多賀城に戻って来て、もっともっと歴史のある町にしていきたいなと思います」
 日本雁を保護する会呉地正行会長「成果についてもこちらとしても期待しているところだし、私たちとしても支援していきたいと思ってます」
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 以下は以前のトップ記事
  昨年2021年7月15日に、呉地正行・須川恒(日本雁を保護する会)(2021)
『シジュウカラガン物語 しあわせを運ぶ渡り鳥、日本の空へふたたび!』京都通信社.
が出版されました!! 関係者・協力者は長い間お待たせしました。
  出版社の京都通信社の予約サイトです。詳細はここから知ることができます。
ここへの注文が一番早く受け取ることができます。呉地または須川紹介と書いて
いただくと5%安く買えます(送料も無料)

(本屋を通しての入手だと時間がかかり途中の経費も発生して出版社の
受け取れるお金が少なくなります)

日本雁を保護する会としては、宮城の「雁花(カリフラワー)工房」(戸島直子さん主宰)に協力いただき扱っています。
https://kf-koubou.booth.pm/
シジュウカラガン関連グッズも多数取り揃えています。編著者(呉地正行)のサイン入りをご希望の方はこちらへ申し込んでください。
リーフレット(ビラ)ファイルの紹介
KurechiforMLLine20210722.pdf へのリンク
正誤表ファイル(2022年6月11日版) SeigoHyo20220611HSMKver2.pdf へのリンク
広報用リーフレット このサイトのQRコード付き
 
JPEGファイルのダウンロードは以下
https://www.dropbox.com/s/jc3depsdi2kss2w/20210715BookInforevised.jpg?dl=0
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2022年3月3日
書評朝日新聞宮城版


2022年2月
書評 わたしたちの自然

90分間の特別j講義動画
 2020年6月日に龍谷大学深草学舎の学生向けの日本の自然の時間に
特別講義として「多様なガン類のいる景観を取り戻す」を行った。ちょうど
「シジュウカラガン物語」出版の約1年前で、この本が何をめざしているのか
のねらいを包括的に紹介する内容ともなっている。
  

2022年2月6日予定の世界湿地の日in湖北はコロナのために対面会は
中止となり、かわりにオンラインの収録動画を公開しました(1月29日収録)。
その中で湖北の湿地保全の活動と「シジュウカラガン物語」とのかかわりに
ついて須川が短く紹介しました。全体も面白い(関係者の初オンライン企画
なのでういういしい)のでごらんください。

広報第3弾 河北新報2022年1月17日全面版



広報第2弾
  いよいよ蕪栗沼にもシジュウカラガンの群れが到着!
  2021年9月27日(Janet4に9月28日に呉地正行報告)「

昨日(2021927日)の午後、宮城県の蕪栗沼で312羽のシジュウカラガンが観察され、動画も撮影されました。この時期にしてはかなり大きな群れです。今後の動向が楽しみです(観察者:蕪栗ぬまっこくらぶ 高橋のぞみ)

https://www.dropbox.com/s/uq4cs6ng4aaqie4/20210927KabukuriACG.mp4?dl=0

 呉地正行
同じ動画ファイルは以下  

2021年11月7日河北新報のコラム(朝日の天声人語)掲載



2021年11月18日発行 須川恒(2021)『シジュウカラガン物語』編著にかかわって.Alula, 63:72-77.
(Alulaは鳥類標識調査にかかわる人たちの同人誌です)
Alula202111Shjukaragan.pdf へのリンク

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広報第1弾

  7月15日には宮城県大崎市化女沼観察館で呉地さんらによってこの本を広報する記者会見をしました。
  呼応して京都でもこの本を広報する場を持ちました。いずれもプレスリリース資料を準備しました。
  このサイトに当面置きます
  7月9日に流したプレスリリース
  呉地が宮城県大崎市記者クラブに案内したプレスリリース
  須川が京都府(滋賀県)関連記者クラブに案内したプレスリリース
         京都府関係会見で関連するページの紹介 鴨川のユリカモメを通して須川がカムチャツカの
         鳥類学者ニコライ・ゲラシモフと知りあった経過 京都大学新聞記事へのリンク 京都の動物1ユリカモメ(1986)
         鴨川のユリカモメについて講演した内容(6分)2021年5月8日兵庫県川西市川西自然教室講演会の一部(限定公開Youtube)
         須川恒のもう一つの所属 龍谷大学里山学研究センター研究員 としての活動紹介
        (原稿ファイル)須川恒(2020)多様なガン類のいる景観をとりもどす.牛尾洋也・伊達編. 里川環境 琵琶湖水域里山展望.pp213-224.晃洋書房.   多様なガン類のいる景観をとりもどす特別講義用PPTファイルのPDF

 7月15日14:30~15:00  須川恒の使用予定PPT
 7月15日15:00~16:00  呉地正行の使用予定PPTのPDF

  この本の販売を通してのシジュウカラガン物語の普及啓発のポイント
  ★各地の公立図書館の鳥類(NDC488 )の棚にはかならず在庫するように各地の人に申し込んでもらう。
  ★同様に自然系博物館や自然系センター(野鳥センター、水鳥センター、湿地センターなど)の図書棚にも置いていただく。販売コーナーがあれば
   置いてもらう。個人的に仲介していただける方がいたらまとめ買い(呉地・須川が中継)してもらって身近な人に販売してもらう。
  ★並行して普及のための会合をさまざまな切り口で各地で開催する。その際にプレスリリースで試みたオンラインが役立つはず。
  ★個人で購入してもらう道は、(1)京都通信社からのオンライン申し込み(一番早い)、(2)雁花工房から(ガン類グッズなども購入される場合、呉地さんのサイン付きも対応)
    (3)書店やアマゾン経由(購入は可能、時間がかかるかも、途中経費がかかり出版社の利益は少なくなる)

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 このページは、2017年11月4・5日の2日間、千葉県我孫子市のバードフェスティバルでシジュウカラガン復活
を普及啓発するブース展示をする際につくったページです。フェスティバルでは呉地正行さんによる
シジュウカラガン復活の講演会もありました。
 その際にシジュウカラガン物語についての本の出版計画とその構成案を紹介しました。
 その後、本の構成は、元の形は残っていますが、かなりの変更がありました。

 このブース展示で大きな役割を果たしたのはデザイナー&イラストレーターの幕田晶子さんの作品でした。
2日間彼女の作品の中に滞在してフェスティバルにやってくる多くの人々と対話する経験ができました。
 残念なことに幕田さんは2018年12月に他界されましたが、彼女の多くの作品は、この本の表紙や中扉をはじめ、
さまざまなところに掲載されています。
 2019年7月に幕田さんの追悼会が宮城県であり、この本のうちあわせもあったので参加しました。
 2019年9月に呉地・須川の企画で日本鳥学会大会の場で幕田さんの作品をふりかえる集会をしました。
 その結果を日本鳥学会和文誌のフォーラムに報告し、またブログ版鳥学通信に参加者を感想を含めて紹介しました。
http://ornithology-japan.sblo.jp/article/187525723.html
 もとにしたJOGA(ガンカモ類研究者の連続集会)のサイトは以下です
 こちらにも幕田さんの作品への多くのリンクがありますのでごらんください。
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2021年1月30日に希少ガン類のシンポジウムがオンラインで開催されました。

講演1として、シジュウカラガン羽数回復計画のあゆみ(呉地正行)がありました。  動画は以下です  https://youtu.be/7eQ9rCozLEI?t=931

  シジュウカラガン物語の本の予告編としてぜひごらんください!

サントリー世界愛鳥基金が助成先のプロジェクト「甦れ アジアのシジュウカラガン!」を紹介
http://www.koueki-suntory-aityou.jp/topics/1410.html
 このプロジェクトの詳細を『シジュウカラガン物語』は紹介しています。
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 以下は2017年11月のバードフェスティバル活動報告内容です。
シジュウカラガン羽数回復物語の活動報告サイト (2017年11月6日開設、2019年4月7日改訂)


  このサイトの趣旨について以下のようなブース展示および講演などを紹介するサイトとして2017年11月6日に開設したサイトです。
  その前にカムチャツカにおけるシジュウカラガン羽数復活計画の2009年および2010年の最後の活動を支援する目的で
開いたページがありました。
  その際に計画中のシジュウカラガン物語についての出版の構想も紹介しました。2019年4月7日に改訂しましたがその後構成は
大きく変化し、2021年7月にいよいよ出版されることになりました。
  この本ができた経過はこの本の中にも簡単に触れていますが、その経過についてもこのページでさらに紹介していきたいと思います。

シジュウカラガン復活活動普及のためのブース展示を※1(千葉県我孫子市2017年11月)に行いました。

その後の情報
※2 2018年5月農林水産省「消費者の部屋」(霞が関)ででこのブースの一部の展示を行いました。
今後
※3 福島県福島市(2018年9月)小鳥の森でブース展示および呉地正行さんの講演会(9月30日)
があります。
※4 米子水鳥公園でブース展示があります(2018年12月~1月デコイ展)。
 と全国巡回します。みなさまの地方でもぜひごらんください。
※5 「シシジュウカラガンの群れが中部千島列島の繁殖地域(シャシコタン島)で初めて発見・撮影」
についのプレスリリース資料(2018年8月31日に報道関係者に公開されました
)
※6 サントリー世界愛鳥基金授賞式(2019年4月3日)
  日本雁を保護する会(全国・中部千島)「蘇ったシジュウカラガン、その未来のために」
  日ロの人々の膨大な努力で絶滅の縁から回復への道を歩み始めた
シジュウカラガンの物語を伝え、関心を高める集いを全国各地で開催し、国外へも発信できる
ツールづくりも行います。また1980年以降40年近く継続してきた羽数回復についての
報告を行い、その全貌を共有し、未来の活動に活かします。
  また、繁殖地の千島列島での生態解明のための現地予備調査にも着手します。

※1 千葉県我孫子市JBF(ジャパンバードフェスティバル2017年11月4日5日)においてシジュウカラガン回復計画の
      普及・啓発活動を行いました
      JBFのアクセスマップ

・講演会 11月4日JBF鳥学講座アビスタホール(14:30-16:00)
   日本雁を保護する会会長呉地正行
  「夢を運べ、北の島から日本の空へ -絶滅から復活への道を歩むシジュウカラガン」
   講演会の様子が我孫子鳥の博物館のブログ「鳥博日記」に報告されました→ここ
   参加者に配布された講師プロフィールと講演要旨が山階鳥類研究所サイトに掲載されました→ここ

・ブース展示 11月4日5日の2日間に、「四十雀雁物語~夢を運べ、北の島から日本の空へ~」
 (日本雁を保護する会提供)のブース展示を行いました。
    ブース内容の紹介→ここ

報告1 呉地正行


  撮影呉地正行
  とりあえずの協力いただいた方への報告です。ブース展示大好評です。とても存在感のあるブースになりました。
特にブースの前でにシジュウカラガンを抱っこして記念撮影は色々な世代の人 に好評。デコイに引き寄せられブースに来る人が
多く、その人たち冊子を渡しタペストリーで説明し、本の出版の案内をするといったパターンで す。
  講演会ではデコイを壇上に置き、冊子を配布しました。講演終了後にかたい冊子が多い中で、この冊子は柔らかく表現されて
いて心に届く。誰が 作ったのですか、と聞かれました。

報告2 須川恒 2日間多くの方々にブースを訪問いただいた。呉地さんやデザイナーの幕田晶子
  さんが考えたブース展示はとても人をひきつけるものにできていると感じた。やはりデコイを
  シジュウカラガンにしたもの(4日は3羽、5日は4日の講演会に登場したのも含め4羽)の効果が大きく
  「インスタ映えのする写真が撮れます」との呼びかけの効果もあって多くの人達に「復活」のメッセージ
  の前で記念写真を撮っていただけた。シジュウカラガンが絶滅に瀕した経過、復活への長い道のり
  があったことを深い関心を持って聞いていただけた。この長い物語をつたえる上では、タペストリーと
  同じ構成の冊子がとても役立った。またタペストリーの両端にある「ふやそう四十雀雁」「へらそう
  加奈陀雁」の巻物も、詳しい地図なども印刷されているので、全体の活動の構成をとても説明しやすかった。
    深く関心を持っていただける方も多く、わたしたちはシジュウカラガンにともなう物語の全体像を伝える、
  ことが、他の生き物の保護活動に対してもとても大切だと確信していて、現在出版に向けての作業を
  進めていることを紹介し、出版予定の内容を紹介した資料をお渡しした→ここ
 報告3  柴田さんのインスタグラムより

タペストリー シジュウカラガンの絶滅・再発見・回復の100年の歴史

注 この図ではアリューシャンでのシジュウカラガンの群れ再発見は1962年としていますが
1963年との言及もあります。
George Laycock(1973)The Sign of the Flying Goose The Story of
the National Wildlfe Refuges(Revised Edition)
.Anchor Natural History Books. 初版は1965年。マゾン
p62から戦後のロバート・ジョーンズの活動がでてきて、まずは
島からのキツネ完全駆除にとりかかる。それの見通しがアムチカト
島でできたので、次なる課題として残されたシジュウカラガンを
求めての探索がはじまる。1962年6月25日バルディール島で4羽
のシジュウカラガンとヒナの鳴き声も確認(p65)、翌7月にちゃんと
準備して上陸滞在し300羽弱の群れを確認、18羽のヒナを捕獲輸送
している。
~~~~~~~~~
 
久米宗男さんによるシジュウカラガンと大型カナダガンの情報サイトには
都道府県別に観察情報が整理されていてとても便利です。
 もし掲載漏れの情報がありましたら久米さんに連絡してください。
→   ここ
※2 農林水産省「消費者の部屋」(霞が関)ででこのブースの一部の展示を行いました。
  2018年5月21日~25日(5月22日国連生物多様性の日)
  生きものを大切に ~農林水産業の営みと多様の生きもの~
※3 福島県福島市(2018年9月)小鳥の森でブース展示と呉地さんの講演会があります
   事前展示会 2018年9月19日~30日「よみがえれシジュウカラガン」
秋の特別講演会「水鳥の渡り」(福島市小鳥の森・日本野鳥の会ふくしま・日本雁を保護する会共催)
   申し込みは以下
※4 2018年12月20日~2019年1月8日まで米子水鳥公園でデコイ展をおこないます。
  その中でシジュウカラガンにかかわる展示をします。

※5 プレスリリース資料
「シシジュウカラガンの群れが中部千島列島の繁殖地域(シャシコタン島)で初めて発見・撮影」
についての記者会見を2018年8月31日に大崎市にて行いました。

 記者会見の様子 東北放送のニュース動画より

 プレスリリース資料は以下です。
報道各社の皆様へ PDF PressReleaseACG26Kurechiver0828_b.pdf
     添付資料 PDF  ACG26Attachment1-4ver2.pdf
            PDF 26羽の写真 AbourACG26Photos.pdf
            PDF シジュウカラガン回復計画の解説 AboutACGProject.pdf
  参考リンク先
    仙台市八木山動物公園のシジュウカラガンサイト
    北・中部千島の海鳥ツアー(2018年7月~8月)(西遊旅行社)
     雁の里親の会によるシジュウカラガンプロジェクトの紹介       
     捨子古丹島(しゃすこたんとう)

報道掲載サイト
 (2018年9月3日現在。しばらくするとリンク切れになると思います)

      
<絶滅危惧種>シジュウカラガン群れ千島列島に 放鳥成果か
毎日新聞(Yahooニュースで紹介)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180901-00000011-mai-env
「確実に繁殖している証」千島列島でシジュウカラガン群れ発見

TBC東北放送(動画 Yahooニュースで紹介) 会見の様子も
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180831-00000010-tbcv-l04

河北新報
絶滅危惧種シジュウカラガン、千島列島で繁殖か 首輪ない幼鳥、現地確認
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201809/20180901_13048.html

読売新聞宮城版
https://www.yomiuri.co.jp/local/miyagi/news/20180903-OYTNT50117.html
シジュウカラガンの群れ、撮影成功 千島列島中部で発見…栗原の団体など発表「」

大崎タイムス(以下の9月1日付に掲載)
http://www.osakitimes.com/R/index2.html
「シジュウカラガン 千島列島中部で繁殖


  この内容については2018年9月15日夜日本鳥学会新潟大会の
自由集会(JOGA22 )で短く報告します。
 以下のJOGAサイトに掲載される予定
http://www.jawgp.org/anet/jgprop.htm

~~~~~~~~~
出版にむけての簡単な歴史 

ゲラシモフ夫妻著でロシア語の本が出る
 2011年2月にニコライ&ユーラ・ゲラシモフが日本を訪問した際に、2009年までのカムチャツカ
におけるシジュウカラガンの活動をニコライ&故アーラ共著でまとめた本ができることを伝える。
原稿ファイルがはいったDVDファイルも配っていく。
 なお2011年2月に来日した際には、琵琶湖の湖北では世界湿地の日の行事にゲラシモフ親子は参加して日ロで
ラムサール条約40周年を祝った→その時の報告(この行事はその後毎冬10年以上続く最初の会となった)。

 2011年にモスクワで日ロ渡り鳥条約会議があった際に出版された本が手渡され日本に到着。
 この本をはじめニコライ・ゲラシモフの著書4点ののPDFファイルは公開されている!(2021年6月17日確認)
 http://www.terrakamchatka.ru/gerasim.php
 まずはゲラシモフ夫妻の著「雁とともに20年」翻訳プロジェクトが始動する。多忙な千村裕子さんの助っ人として
 加藤太一さんがあらわれ仮訳は完成。加藤さんがLaTexの編集ソフトを使って、索引もある体裁のファイルとなり
呉地さんが幕田晶子さんの協力も得て仮訳本を作成した。これを出版社に持ち込んで、詳細な解説つきの形で
出版社が応じないかと東京の数社をあたったようだがその企画は成立しなかった。

 暗礁にのりあげた出版計画をねりなおすために京都通信社に相談にのってもらった。
 
 ここは今後詳細を書きたい   

 まずは編者の一人である須川が京都通信社を知ったいきさつ
以下の本の出版記念パーティが京都通信社の1階広間であった。
森本幸裕編(2012)景観の生態史観 攪乱が再生する豊かな大地.京都通信社.
 森本氏の京大退官記念出版。私はこの本では
東日本大震災と水鳥について書いた。
日本鳥学会大会2011年のガンカモ類の集会でおこなった内容をまとめ紹介した。
 京都通信社の事務所は2階にある。この時に、もしうちあわせなどに
必要ならば1階の広間をお使いくださいと言われた。
 それで2014年6月4日10:00~12:00にシジュウカラガンの本を今後どうするかについて
うちあわせの会を1階の広間を借りておこなった。
 出席者は、ゲラシモフさんの本の翻訳にかかわった千村裕子さん、加藤太一さん、
加藤太一さんの天文研究者仲間で京大滞在中のクリミアの天文学者で野鳥も好きな
エレナ・パブレンコさん(加藤さんがゲラシモフの本の翻訳の際に相談にのってもらっていた)、
宮城からやってきた池内俊雄さん、須川恒、京都通信社の井田典子さんである。

 確認できたことはゲラシモフさんの本の内容を活かすにせよ、それだけではシジュウカラガン
物語の全貌は日本の読者に伝わらないので、きちんとした構成をする必要があるという
ことである。池内さんは次の冬にでも国際的な会合ができればとの構想があったので、その
機会に出版するという形もあるかもと資金のことは考えずに話しあった。
 エレナさんは日本語での会話がわからないので、水辺で雁を観察している人のスケッチを
描いていた。その絵は池内さんがもらった。池内さんがベンツで宮城からこの会合のために
やってきたので(ほかにも目的はあったが結局この会参加だけでもどった)、エレナさんは
池内さんはこの本のスポンサーとなる大金持ちだと誤解していたのが面白かった。
 2014年11月12日にはスウェーデンの鳥類標識研究で著名なスベンソンさんが来洛の
際に関係者があつまる場とさせていただいた。
 その時の報告は以下
 京都通信社とのつながりは京都府が2015年にレッドデータブック第2版の改訂を
するのでかかわりができた。
 初版(2002)は東京の出版社が編集したが、できれば地元で出版のための編集ができる
ところにしたいので可能な出版社をしらないかと府の担当者に聞かれたので京都通信社
を紹介した。京都通信社からの府へのプロポーザルが通り、私も鳥類の担当をしていたの
で巻き込まれ、京都府レッドデータブック第2版(2015)が出版されウェブでも公開された

 出版への具体的企画としては呉地さんがサントリー世界愛鳥基金にシジュウカラガン復活
の普及啓発活動として出版企画を含む助成を求めることになった。
 出版についての企画を明瞭にして、毎年どこまで進展したかの中間報告は必要となる
作業に追われた。普及啓発の活動としておこなった2017年のジャパンバードフェスティバル
におけるブース展示や講演会は大きな節目であった。

2017年11月4・5日(ジャパンバードフェスティバル配布用資料)
本の仮題 シジュウカラガン物語 夢を運べ北の国から日本の空へ
編著著 呉地正行・須川恒
出版予定社 京都通信社
出版予定時期 2018年春 → 2019年秋→ 2021年夏!
(出る出るといってなかなか出ない「オオカミ少年」状態だった…)
序章より この本は雁の一種シジュウカラガンが、絶滅の淵から再び日本の空によみがえった回復への長い道の物語である。シジュウカラガンはなぜ日本にやってこなくなったのか、その経過をどうやって認識し、多くの人々が力を合わせ、どのようにシジュウカラガンの渡り復活に向けて取り組み、多くの熱意と時間をかけて、やがてそれがどのように夢の実現へと結びついていったのかについてこの本は語っている。
一方で、この本は「雁を保護する会」という小さな保護団体の大きな物語でもある。雁を保護する会がなぜうまれ、日本の雁類保護の問題にどうかかわってきたのか、国内の多くの観察者とつながり、熱意ある自治体の人々と連携し、国境を越えて雁類保護に熱意を持つ多くの人々と深いきずなをもって活動してきたのか。その一つが、この本が扱うシジュウカラガンにかかわる物語である。

章構成 タイトル(仮題を含みます)  著者・主担当者

序章 横田義雄(1905-2003)会長の夢(と宇宙から届いた初雁のたより) 呉地正行
第1章 絶滅から復活への道のり 呉地正行+
第2章 シジュウカラガン絶滅の歴史 呉地正行
第3章 米国でのシジュウカラガン回復の歴史 呉地正行
第4章 日本で計画始動~次善の策、越冬地・中継地放鳥とその限界 呉地正行
第5章 カムチャツカでシジュウカラガン計画開始 須川恒、ニコライ・ゲラシモフ+
第6章 カムチャツカでの計画進展 仙台市八木山動物公園の10年をこえるかかわり
      阿部敏計、ニコライ・ゲラシモフ+
第7章 エカルマ島最終放鳥(2010年)まで、その後の経過、かかわった人々 呉地正行
第8章  「減らそう大型カナダガン」計画の成果  葉山久世
第*章 (もう一つのものがたり) 東アジアにおけるハクガン復元計画 佐場野裕・岩渕成紀
   (ハクガン復元の物語はこの本から切り離して別プロジェクトとなって2020年からはじまりました)
第9章 最終放鳥以降の様子 呉地正行+
第10章  雁類の越冬に魅力的な水田環境をつくる! 呉地正行
おわりに    未来につなげるための課題  呉地正行・須川恒

メッセージ ニコライ・ゲラシモフ
メッセージ ヴァーノン・バード
ほか
資料編 人物一覧、年表 前にもっていく
支援 サントリー世界愛鳥基金
※出版後にこの本の販売に協力いただけるかたは呉地または須川までお申し出ください
連絡先
呉地正行(宮城県栗原市在 son_goose(at)sky.plala.or.jp)
須川恒(京都市山科区在 CXD00117(at)nifty.ne.jp)

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現代の『雁の間』づくりプロジェクトに向けての情報
  京都の西本願寺書院、二条城には江戸時代初期に描かれた襖絵で囲まれた『雁の間』が
あります。マガンの家族やなんとハクガンの家族が早朝に沼地から飛び立ち、水田の刈跡で
採食し、夕方また沼地にもどってくるようすが描かれています。『雁の間』は400年前の雁のいる
風景を現代のわれわれに伝えています。
 わたしたちは、シジュウカラガンを絶滅直前に追い込み復活させた100年の歴史を次世代に
(400年後にも)伝えていくことができます。そういう目で今回のブース展示にかかわる諸情報を以下
に置く予定です(ブースのサイズなど)。
 ブース展示に使ったデジタルファイルがあれば、ブース展示の小さな模型をつくることも可能でしょう。
各地で『シジュウカラガン物語』の普及・啓発ができるようにしたいと思います。
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シジュウカラガン物語にかかわるリンク集

 それぞれの章に関係するとりあえず重要と思われるリンク先を以下に書き込んで行きます。
(2018年8月15日開始)
 各章のポイントとなる点についてのみのリンクです。
 本の完成後は読者に役立つと思われます。

序章 横田義雄(1905-2003)会長の夢と宇宙から届いた初雁のたより 呉地正行
第1章 絶滅から復活への道のり 呉地正行
第2章 シジュウカラガン絶滅の歴史 呉地正行
  Wiki千島列島
  絶滅に関する養狐事業の実態はいままで不明でした。
第3章 米国でのシジュウカラガン回復の歴史 呉地正行
   ここも大切ですが、ほとんど紹介はありませんでした。
でも以下の本の第5章「Islands that Belong to Animals」の文がとてもリアル
に出発の歴史を描いています。
George Laycock(1973)The Sign of the Flying Goose The Story of
the National Wildlfe Refuges(Revised Edition)
.Anchor Natural History Books. 初版は1965年。アマゾン
 
第4章 日本で計画始動~次善の策、越冬地・中継地放鳥とその限界 呉地正行
  北へ翔べシジュウカラガン 1980年代の活動についてはほとんど紹介がありませんでした。
第5章 カムチャツカでシジュウカラガン計画開始 須川恒、ニコライ・ゲラシモフ
  雁の里親の会による紹介
第6章 カムチャツカでの計画進展 
第7章 
仙台市八木山動物公園の10年をこえるかかわり
      阿部敏計、ニコライ・ゲラシモフ
  仙台市八木山動物公園のシジュウカラガンサイト
  Wiki千島列島
   最近(2000羽を超えるあたりまで)の進展はめざましいものがある。
  エカルマ島最終放鳥(2010年)は9章へ、その後の経過、かかわった人々 呉地正行
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第8章 もう一つのものがたり 「減らそう大型カナダガン」計画の成果  葉山久世
  前述した久米さんの大型カナダガンのサイト  環境省広報
  2016年度
  2016年度日本自然保護協会日本自然保護大賞
【大賞】保護実践部門
「日本における大型亜種カナダガンの国内根絶の達成へ向けた活動」
カナダガン調査グループ(神奈川県)
 報告 葉山久世
   → ここはもう一つの物語ではなく、シジュウカラガン物語の一部として位置づけ
(第9章 もう一つのものがたり 東アジアにおけるハクガン復元計画 佐場野裕・岩渕成紀
  雁の里親の会による紹介 →大きな変更としてハクガンの物語は別プロジェクトとすることにした)

第9章(あらたな章) 2009年の噴火や2010年の最終放鳥、その後についてはこの章で扱う。
  実はこのページの前身は2009年のカムチャッカにおけるレスキューをアピールするために
つくったページである。2010年のへり代募金活動にもこのようなページが必要だった。これらの
内容は第9章の記述のもとになっている。
  それは以下
  http://larus.c.ooco.jp/ACGrescue.htm

第10章 もう一つのものがたり 雁類の越冬に魅力的な水田環境をつくろう! 呉地正行
  雁の里親友の会による紹介
  都市農業振興基本法 → 諸計画(都市と湿地、都市の水田)
  これももう一つの物語でなくシジュウカラガン物語の一部として位置づける。

(第11章 未来につなげるための課題  呉地正行・須川恒
  Wiki千島列島  北・中部千島の海鳥ツアー(2018年7月~8月)
  これは おわりに の中に入れる)
資料編

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 しかし上記はあくまで構想である。
 第5章から第6章、第9章あたりの下原稿ははやばやと須川が書いた。第8章も葉山さんが書いた。
しかし第2章、第3章、第4章、第10章の原稿は担当の呉地さんが多忙でなかなか進まない。
京都の須川宅の北東部屋に缶詰めにすると執筆が進むということがわかってきた。宮城の自宅では
いろいろな用事をかかえ、おちついて原稿が書けないとのこと。須川宅に来てもまず1~2日は
抱えている仕事を済ませることが必要で、その後シジュウカラガンの本の作業にとりかかった。
もちろん、時には息抜きとして京都のあちこちに一緒に行った。そのあたりの記録も今後紹介したい。

 途中で事故もあった。呉地さんがフィリッピンのイフガオの棚田調査の際に骨折して応急対応で帰国
その後数ヶ月入院治療が必要だった。もちろんコロナが蔓延してからは移動も難しくなったが、
オンラインでのうちあわせを頻繁にするようになった。コロナのために中止となった企画も多く、その点は
最後の編集作業にプラスだった。しかし遅れているために入ってくる新たな情報をもとにした改訂点も
増えて、ずいぶん出版社にご迷惑をおかけした。