大阪自然史フェスティバル2016用サイト(2016年9月27日オープン)
  最新更新 2017年1月22日
         2022年9月27日 以後は鳥類標識調査グループ・関西として活動

                     カラーマーキング鳥類調査グループ・関西

                              
                                        Illustrated by Jun UEDA

    http://larus.c.ooco.jp/COLORBIRD.htm


カラーマーキング鳥類調査グループ・関西の活動は、今後は以下の鳥類標識者グループ・関西として活動を継続します。2022年9月27日
鳥類標識者グループ・関西


2020年・2021年の展開 この時期はコロナ禍があって対面的活動は限られていました。
 2020年にカラーリング付きのユリカモメが富山でみつかり以下の文を書きました。
Alula202004YuriTMUOZU.pdf へのリンク
 この文の最後に、コロナ禍直前の2020年2月に兵庫県伊丹市でカラーマーキングしている
ユリカモメ・カワウ・カモ類を中心に講演をしたことを紹介している。
 同じ内容の縮小版の講演会(川西自然教室)を5月にオンラインで開催しました。
 この内容(約1時間)は限定動画ファイルとなっているので希望者にはURLを紹介できます
(須川恒)。

大阪自然史フェスティバル2016

  出展者のみなさまへの御礼が掲載されています。
   大阪自然史フェスティバル2016への来訪者は、2日間で19000人でした!

  大阪市立自然史博物館では、大阪バードフェスティバルあるいは大阪自然史フェスティバルと
いったイベントが毎年のように開催されています。その場に多くの自然系団体・機関がブース展示を
してとてもにぎわいます。
  その雰囲気は以下の動画をごらんいただくとご理解いただけることと思います。
 2015年の大阪バードフェスティバル2015の雰囲気を知るためのお勧め動画!
 https://www.youtube.com/watch?v=UAsyzFNB4As  
   カラーマーキング鳥類調査グループ・関西も1分ほど(8分から9分あたり)に
でてきます。

  さて2016年のブース展示報告です(作成中)
場所と日時
  (大阪市立自然史博物館にて 地下鉄御堂筋線長居駅(JR阪和線長居駅)下車 東へ徒歩約15分)
    2016年11月19日-20日ブース来訪者は11月19日20日9:30〜16:30に来てもらいました。
 今回のブース展示(ネイチャーホール  花と緑と自然の情報センター2階のブース番号A45)
 テーマ「ユリカモメのカラーマーキング調査は世界を結ぶ」


ブース展示報告サイトの役割
 まず、このブース展示報告サイトの役割について書きます。
 実際にブース展示をしますと、たくさんの方が訪問されます。しかし展示物の説明を充分する時間も
ありません(展示物の内容を話すだけでも長時間かかります)。とりあえずどういった団体が、どういった
ポイントで今年は展示をしているのかをざっと説明させていただくのがほとんどです。もちろん関心を
もって質問いただければ、その部分について会話がはずみます。わたしたちのブース展示に関心を
持っていただいても、できるだけ多くのほかのブース展示も見たいのでどうしても時間は限られます。
 詳しい説明はできませんので、持ち帰ってもらう配布資料を準備していて、関心を持つ人に持って
帰ってもらいます。でも多岐にわたる説明をつくす配布資料の準備も大変です。
 そこで、今年つくった配布資料(昨年以前のも配りました)は、できるだけ簡単なB5版裏表の印刷
物で、このサイトのトップページの絵と左下にあるQRコードを印刷したものと、展示内容について
簡単に説明た内容に限りました。つまり詳しくは、この報告サイトに来てもらって内容を読んでいただく
という趣旨です。だから終わってからの報告が大切で、その報告サイトのURLを多くの方に知って
いただく場としてブース展示があると言えます。

展示内容の概要
 今回のブース展示の内容は以下の3点(+いつもの机上展示)です。


1)カラーマーキング調査におけるポータルサイトの力
  「ユリカモメに白 P の足環をつけたのはだあれ」
  ロシアの観察者と日本の標識者がつながった一週間のドラマの紹介

              須川恒・佐藤達夫
 まずは京都の鴨川のユリカモメについてその概要を理解してもらえる情報を示しました。
 カラーマーキング調査では情報を共有するためのポータルサイトが大切です。ポータル
サイトによってネットワークができます。
  ユリカモメについてカラーマーキング情報のポータルサイトの力を知る実例として以下の
物語が判る展示をしました。 

須川恒・佐藤達夫(2014)「ユリカモメに白 P の足環をつけたのはだあれ」カラーマーキングネットワーク
ALULA(No.48,2014春号):33-39.
SugawaSato2014.pdf へのリンク

 

2)鴨川のユリカモメの標識調査からはじまった日本とカムチャツカの交流史
 『新聞記事(1974年〜1994年の20年間)からたどる鴨川におけるユリカモメの標識調査』
                    須川恒

  
このコーナーでは、ユリカモメの標識調査がはじまった初期の紹介をしました。
 京都にユリカモメがやってきた1974年から「ユリカモメ日記」を書いていた故大槻史郎さんと
私(須川)が出会った1979年からカラーリングを含む標識調査がはじまったいきさつ、ユリカモメの
渡りがどんどん判ってきたことを当時の新聞記事から紹介しました。

  1974年に鴨川にユリカモメが越冬するようになり、1978〜79年冬に各地で
金属標識のついたユリカモメ(幼鳥)が見つかり、1979年2月にユリカモメの
カラーリングを含む標識調査がはじまり、繁殖地のカムチャツカとのつながりや
越冬地間の移動についてつぎつぎと明らかになってきました。その経過の多くは
当時新聞記事で報告され全国版に掲載されることも多いでした。当時の日本とソ連の
暗い雰囲気に風穴をあけるニュースとして注目されました。


写真 当時ユリカモメの記事を多数書いた
元朝日新聞記者の三木次郎さんと記念写真
 
 最近当時の様子を最近京都大学新聞が取材してくれました(2016年1月)。
その内容は以下から読むことができます。
   京都の冬 ユリカモメを追うー北に過去に(2016.01.16)

3)TKさんの武庫川観察記録より

   Tさんが2012〜2016年冬に武庫川で丹念に記録したユリカモメ画像から
 ユリカモメの渡りの生態がいろいろと判ってきました!
  兵庫県立川西明峰高校の生徒が先生の指導で多数のユリカモメの画像を
解析した結果を発表しました。




写真 さし棒をつかって3年の菖蒲君が熱心に発表し
ました。
  今冬も実際に武庫川でユリカモメの標識調査をはじめたく思います。
〜〜〜〜〜
今後の展示のための情報
 ブース展示場では、壁面が2.7m、となりとのしきりが1.2m(わたしたちのブースは左端)
にありました。長机を2つ借り、椅子は6つ借りました。
 長机は壁面に一つ置いて荷物置きとました(とても便利でした)。
 1)〜3)のポスターは
 1)は壁面左側に、3)の高校生発表のポスター(A0サイズ2枚)は壁面右側に貼りました
(少し通路にはみだしました)。2)の過去の新聞記事のポスターは、左側にあるとなりの
しきりにはり、そこまで人が入ってみることができるようにしました。

 1)と2)のポスターは、A4版横印刷物から作成しました。
 縦に7枚はったのが一列。じゃばらに後ろをセロテープでとめたものです。
 これが単位となり、1)〜2)のコーナーに、それぞれ3列の掲示をしました。
 A4版でいうと、それぞれ21枚の紙をはりました。
  ポスターはパワーポイントを使って作成したものです。
  そのファイルをもとに、このページに掲載しているポスターのファイルも作成しました。

〇かぶりもの ユリカモメの成鳥の帽子を、オオナギ屋さん(花崎ゆりさん)が会期中に作成
してくれました。川西明峰高校の菖蒲君がそれをかぶってポスターの説明をしてくれました。
 小学生が使う赤白帽をつかっています。

〇さし棒 ポスターの説明をする際にとても重宝でした。展示が終わってからユリカモメの頭を
つけました。今度説明する時は使いたいです。

〇どのようにユリカモメを捕まえるか→手捕り+片無双網
  片無双網の小型模型をつくりました。 
  
〇机上展示の内容
 これは例年同じパターンのものを使っています。中央にホットプレート、カラーリングを
まるめるための道具、試みにまるめることができるようにプラスチックの小さなシート。
完成品のカラーリング。刻印道具です。以下にある他の年の写真などもご覧ください。
 
〇 展示ブース用送付物(送付用箱の中に入れたもの)
 宅急便でフェスティバルの事務局宛に一箱送付しました。終わってからは会場から着払いで
送付しました。送った内容は2009年報告の最後に書いてあるものとほぼ同様です。
 このような方法で、全国どこで類似フェスティバルがあっても、「カラーマーキング鳥類調査グループ
・××(地方名)」をブース出展の際に、必要なものを送りだす形で協力できます。



〜〜〜〜〜
以下は昨年以前の展示の報告です。

大阪バードフェスティバル2015出典報告

 2015年11月14・15日の二日間大阪バードフェスティバル2015にカラーマーキング鳥類調査グループ関西
で、2009年、2010年につづき、3回目のブース展示をしました。

 大阪バードフェスティバル2015のサイトは以下です。
  http://www.omnh.net/npo/fes/2015/
  「60を超す団体の皆様にご出展いただき、入場者数は約1万5千人(二日間合計)」と盛大なものになったそうです。
 なかなか楽しいフェスティバルでした。全体の雰囲気が伝わるJOBBBRADIOの動画は以下です。
https://www.youtube.com/watch?v=UAsyzFNB4As    ←お勧め動画!
 和田岳とめぐる 『大阪バードフェスティバル』
 11/15・16 in 大阪市立自然史博物館
 博物館鳥類担当の学芸員和田さん案内での14分23秒の動画ですがとても生き生きと雰囲気
が伝わってきます。 楽しそうなブースがたくさん紹介されます。ぜひご覧ください。
 ブース展示番号 A26 『カラーマーキング鳥類調査グループ関西』も1分ほど(8分から9分あたり)
出てきます。まわりにどういったブースがあったかも判ります。
 この動画はぜひ見て欲しいのですが、検索したりURLを入れるのが大変なので、「カラーマーキング 関西」
で検索すると、この「カラーマーキング鳥類調査グループ・関西」のサイトに来るので、そこでお勧め動画
へ行ってもらうのがいいと思います。
 「カラーマーキング鳥類調査グループ関西」の大阪バードフェス2015への申し込み情報は以下です。
 https://www3.mus-nh.city.osaka.jp/fes/show.cgi?c=22
今回は前回と同じく片岡宣彦さん、山根みどりさんと一緒に申し込み、さらに冠島のオオミズナギドリの
調査に参加している和久衛さん、尼崎小田高校の谷良夫さんに協力いただきました。
 ブースに来られた方には白黒の配布プリントをお渡ししました。元のPDFファイルは以下です。
https://www.dropbox.com/s/8uu0rslt42r9rts/BirdFes2015HaifuPrint.pdf?dl=0
 この配布プリント作成について書きます。
 このプリントはB5版に6枚のスライドが配置されたものが4ページです。縦に半分に折ると
細長い配布用リーフレットの形になります。
 バードフェス前日の11月13日(金)午後は、私は龍谷大学深草学舎の文系学生向けのチェーンレクチャア「日本の自然」
の7週分の最終回で二コマの学生(登録は約400名)の講義をしました。講義の予定では、水鳥の生態や渡り
の話をやった後なので湿地保全のラムサール条約などの話をするつもりでした。
 でもバードフェスのブースの準備もあってとてもその講義の準備ができそうにありません。
そこでカラーマーキングによる鳥類調査の話をすることにしました。学生に配った講義用配布
資料(白黒)がこれで、余った配布資料は最終回の講義だったので捨てるしかないのですが、
折りたたんでブースで配布する資料として活用できました。
 さて、その最終講義では、イントロとして以下の2問を学生に出しました。
問1 渡り鳥の調査をするには野鳥に危害を与えずに捕まえる必要があります。
どんな方法があるか、思いつく生け捕り法を列挙しなさい。
 学生の解答はいろいろです。こちらから「罠をつかうと書いた人」とか手をあげさせると
学生が思いつく解答の分布が判りました。講義としては、PPTで準備してある、アジアン
バンダーズマニュアル(マックルア著)におけるさまざまな捕獲法のスライドを見せました。
ドウガザネット(フクロウ類をおとりとして網の前に置いて捕獲する)などに興味を持った
学生が多いようでした。
問2 捕獲した鳥をつかったどのようにすれば渡りについて解明することができるでしょうか。
 思いつく調査法について述べてください。 
 もちろん足環をつけるとか、ハイテク機器をつかうとかの解答が出てきます。
 この段階でカラーマーキングについての配布資料を配るという段取りとしました。
 もちろん翌日の11月14日・15日にブース展示をするという紹介はしました。行ってみたいと
レポートに書いている学生はいましたが、実際にやってきて名乗った学生には出会い
ませんでした(過去には家の人と一緒にやってきた学生がいました)。

 2009年、2010年の2回の展示内容と重なる部分はありますが、じわっと進んでいる点も
準備していて判りました。
 今回は、内容を3点にしぼりました。
1)カラーマーキング調査では、情報を共有するためのポータルサイトが大切である
2)カラーマーキング調査と鳥類標識調査の深い関係
3) カラーマーキング調査と学術研究調査の深い関係 DNAによる研究など

写真 ブース全体の様子 
中央が1)のテーマのポスター、左が2)のテーマのポスター、右が3)のテーマのポスター
カラーリングを巻くのは冠島調査へ参加している和久衛さん(左)


1)カラーマーキング調査では、情報を共有するためのポータルサイトが大切である
  これがブースの中心部で、ポータルサイトの紹介、観察者と調査者がつながった実例を紹介
しました。ここ5年ほどで、日本鳥類標識協会のカラーマーキング情報のポータルサイトで扱う
鳥の種類数は増えてきました。
 全国的に話題となっているコウノトリのカラーリング情報の詳細をコウノトリ郷公園の協力を
得て紹介しました。
 前回と同じく、カラーリングの展示や、手づくりでリングをつくる道具や材料を紹介しました。
ホットプレートをあたためて、実際にカラーリングを巻く作業も試みました。巻いたことが
ない方に、カワウ用の大きさのもの(番号は刻印していない)を実際に巻いていただきました。
慣れてこないとなかなかきれいには巻けません。カモ用のカラーリングが少数必要だったので、
刻印および巻く作業をブースで行いました。
 そうだ! カモ類のカラーリング情報を紹介するページがポータルサイトに必要です!
  → 作成中のものをお見せします(まだ協会HPにはアップしていません)

   カモ類(オナガガモ(Anas acuta) 、ヒドリガモ(Anas penelope)  など)
a.登録担当者名 片岡宣彦   連絡先アドレス
    ページの作成更新日   2016年4月18日
b.カラーマーキングを見つけた場合の連絡先
     当面、登録担当者の連絡先と同じ
     伊丹市昆陽池公園では後述のKSさんに連絡いただいてもいいです。
c.カラーマーキングの説明
     右脚には環境省の金属足環、左脚にカラーリングを装着。
   緑色の白文字、または青色の白文字。アルファベットと数字が一文字、あるいは二文字。
d.最近の地域別のカラーマーキング標識数
   
兵庫県伊丹市昆陽池公園でオナガガモを中心に一部ヒドリガモ。2008年の衛星発信機装着
   調査への協力から捕獲調査がはじまり、2009年よりカラーリングを装着している。
e.調査内容の詳細が判る主要文献名やウェブサイトの紹介
   片岡宣彦根(2008)2008年カモ類のバンディング始めました!.ALula,No.36(2008年春号):18-19.
   KSさんの昆陽池公園野鳥観察記録サイトhttp://koyaike.net/index.html
    2009年のオナガガモに関する観察記録
      http://koyaike.net/tori/asiwa/onagagam/2009/2009.html
   昆陽池公園における衛星発信機装着結果は環境省の以下のページなどで紹介されている。
  



 写真 ブースの壁の中央のポスターとしては上記の配布資料の内容に加え、カワウのカラーリングの紹介や最近
桂川でみつかったlコサギのカラーリングについても紹介した。


2)カラーマーキング調査と鳥類標識調査には深い関係がある
  趣旨は配布プリントをお読みください。学術研究のみでもカラーマーキング調査は可能ですが
鳥類標識調査と密接な関係を持つことが大切と考えています。
  今回は映画「鳥の道を越えて」の取材現場ともなった福井県越前町環境省織田山
渡り鳥ステーションの鳥類標識調査の活動を紹介しました。
  ブースの左側に展示しました。バンダーの同人誌アルラも展示しました。







写真 ブースのうしの壁の左側に掲載したポスター
 内容は配布資料のスライドに加えた。映画「鳥の道を越えて」には
福井県越前町にある織田山ステーションの活動が出てくる。映画の予告篇で出てくる、
カスミ網が2列に左右に張られている情景が撮影できるのは、網場の中で2列の網が合わ
さる1ヶ所しかないので、そこで撮った記念写真を掲載した。トリビアだが調査に参加する
ために網場を訪問する人はぜひこの場所で記念写真を撮るといいだろう。



写真  むこう側は1)の関係のカラーマークの実物の紹介。黄色と赤色は
ユリカモメ用、青の白文字は関西のカワウ用。ホットプレートは、平たい
刻印されたシートを熱でやわらかくして丸めるためのもの。丸める実演も
しました。
  手前は2)の関係の展示としてバンダーの同人誌アルラの最近の号を
展示しました。アルラは関西の鳥類標識調査にかかわる同人により発足し
年2回さまざまなテーマの記事が掲載されています。カラーマーキングに
かかわる記事も多く掲載されています。購読希望者は山根みどり様
まで(須川まで連絡いただければ転送します)。


3)カラーマーキング調査と学術研究調査の深い関係 DNAによる研究など
  カラーマーキング調査のための学術捕獲申請をする際に、DNAサンプルとして
羽毛などを採取する許可を併せて得ることによりさらに研究を進めることができます。
尼崎小田高校SSCの協力によりDNA分析でカワウの雛の雌雄判別ができました。
結果をブースの右側に展示しました。 
  尼崎小田高校の谷良夫先生の指導で鳥類のDNAの違いを知る模型作り体験を
11月14日にしました。小学生もやっていて、「DNAって知ってる?」ときくと「ジュラシック
パークで出てくる」と言ってました。 琥珀の中に閉じ込められた恐竜の血液を吸った
蚊の血液から恐竜のDNAを抽出するという話でした。

写真 DNAが鳥種で違うことを体験するDNAの模型づくり。
尼崎小田高校の谷良夫先生(左)による指導。特定の部位のDNA配列を
ビーズを置いていって、アイロンでくっつけて、やわらかいうちにらせん状に
曲げて完成。近縁の鳥の間では、DNAの配列が似ていることもが判る。
お茶のボトルの横に置いているのが16種の鳥の配列表。


写真 16種の鳥のミトコンドリアのある部位のDNAの配列
    この部分は同一種ならば同じ配列で、別種なら異なる配列となっている。
  近縁種(例えばヒドリガモとマガモなど)は似ている配列部位がある。


写真 完成した各種鳥類のDNA模型


写真 左側の6枚のスライドはカワウの羽毛からDNAを採取してSHD遺伝子
の差によって雌雄判別ができたことを示す。右側の6枚のスライドは、
細胞中のミトコンドリアの位置、そこから抽出したDNAの配列のデータベースを
各種の鳥類について示す(黄色いスライド)。その一部の領域で種が特定できる
ことを示す。DNAの配列の相似度から種間関係を示す系統樹を描くこともできる。
 16種について一部領域の配列を示し、DNAモデルをビーズで作成できる
ことを示す。


カラーマーキング鳥類調査グループ・関西 次回展示予告
 武庫川でユリカモメの観察記録をとっているTさんの資料解明のプロジェクトを紹介しようと思います。


                      大阪バードフェスティバル2010用サイト((2013年12月5日追加)



  この5年の間に進展している内容(主にカラーマーキング調査のためのポータルサイトの活用の重要性)について追加します。
  ・このサイトと密な関係のある日本鳥類標識協会のホームページにあるカラーマーキングの部屋は更新されていますのでごらんください。
        http://birdbanding-assn.jp/J05_color_ring/color.htmより 日本語→ カラーマーキングの部屋へ。
   まだ上記サイトにはリンクされていませんが、東アジアの水鳥フライウェイにおけるカラーマーキングサイトができています。
    http://www.eaaflyway.net/migratory-waterbirds-in-eaaf/coordination-of-colour-marking/
  ・Dropboxなどの無料ストレージが利用しやすくなったので、二つのテーマで書いた文の一部のPDFファイルを以下に置きます。
    いずれもフォルダー中にフォルダー内のファイルを説明する「〜のフォルダーをごらんのみなさまへ」のPDFファイルを置きますのでまずご覧ください。
    足環物語(鳥類標識調査やカラーマーキング調査が開く渡り鳥の物語)
      https://www.dropbox.com/sh/zwypmlwdb8fxrys/G4k3_QJkwq
    足環調査希望者用文献
     (カラーマーキング用の文と金属足環調査にかかわるマニュアルなどを置きます。
     調査希望者は読まれたあと最新情報をお問いあわせください)
     https://www.dropbox.com/sh/fmsonl1xxleepdb/0E2JIzvxmK
      
     


2010年の報告です。


大阪バードフェスティバル2010(2010年11月20・21日)

カラーマーキング調査が開く野鳥の世界 (報告)


   2010年11月20・21日に大阪市立自然史博物館で大阪バードフェスティバル2010 −鳥から生物多様性を考える−』が開催され、2009年秋の大阪自然史フェスティバルに続いて展示(室内ブース)をしました。バードフェスタをサポートされました大阪市立自然史博物館のスタッフのみなさま、関係者のかたがた、どうもありがとうございました。

 わたしたちは多くのひとびとが協力しあって鳥類のカラーマーキング調査をすすめています。昨秋の参加にあたって「カラーマーキング鳥類調査グループ・関西」を名乗りました。また団体のウェブサイトとして、昨秋設定したこのサイトで、このグループの広報をします。 関連するウェブサイトが多くあるので、そのポータルサイトとして利用いただけるように構成するつもりです。

 大阪バードフェスティバル2010 の説明は http://www.omnh.net/npo/fes/2010
 開催場所 大阪市立自然史博物館(地下鉄御堂筋線「長居(ながい)」駅南改札口3号出口から東へ約800m) 
 時間 11月20日(土) 9:30−16:30
     11月21日(日) 9:30−16:30
 無料(「関西文化の日」なので博物館常設展入館料も無料)
 カラーマーキング鳥類調査グループ・関西の出展ブースの位置:A23番 博物館西側花と緑と自然の情報センター2階のネイチャーホール

今回の発表の概要

  昨秋と同様、カラーマーキングの実物とポスターの展示、カラーリングを巻く作業の実演を行いました。
  今回は琵琶湖の湖北地方とカムチャツカをつなぐ亜種オオヒシクイのカラーマーキング調査について、少し詳しく紹介しました。
  湖北地方のオオヒシクイを巡る活動については以下を参照ください。
 http://www.jawgp.org/anet/jp014a01.htm  http://www.jawgp.org/anet/jg009b.htm 
  昨秋は調査につかうユリカモメ用のカラーリングを巻きましたが、今回は来年伊丹市昆陽池で使うカワウのカラーリングを巻きました。
  カラーマーキング調査には、渡り鳥を通して国境を越えて標識者・観察者がつながる醍醐味があります。 そのためには、調査を効果的にすすめるためにいくつかの原則を確認する必要があります。ヨーロッパ(ユーリング)のカラーマーキング調査のガイドラインをたたき台にして、東アジアからオーストラリア地域にわたるネットワークをつくるための課題について考えました。
 今年のブースでは、話しやすいように椅子を増やして申し込みました。カラーマーキング調査に関心をお持ちのかた、調査にかかわる多くの方々がブースに来訪されました。話しあわれた内容、ブースをだして考えた詳しい内容は以下をご覧ください。

ブースの説明(下の写真)
右側から 上側に右上側に湖北野鳥センターのオオヒシクイ               (下の写真)カワウのカラーリングの刻印中
のカムチャツカ標識支援の書き込みがある旗を掲示。下に雁
の渡りについて説明。右側に調査に使う首環を展示
中央 関西におけるカワウのカラーリング調査を説明。右側に
調査に使う予定のカラーリングをぶらさげる。
中央左側 ユリカモメのカラーリング展示と調査の説明。
   カラーマーキング調査とフライウェイ解明について
左側 モズ、ケリ、サギ類のカラーリング、オナガガモ(金属足環の直接読み取り
)



















ブース展示の内容の詳細、今後の課題

 11月20日・21日の二日間、バードフェスでカラーマーキングに関するブースを出しました。
 昨年も含めるとカラーマーキングのブースは4日間だしたことになります。
 展示ブースをだした、目的というか意図別に以下報告します。
 まず大きな目的の一つは、カラーマーキング調査への一般の関心を高めることでした。この点に関しては多くの方々とお話ができよい機会をもつことができました。一般の方に関心をもってもらう(足をとめてもらう)しかけとして、調査につかうカラーリング作成作業を見せたり、調査支援の旗をはったのが効果があったと思います。
 目的というか、目をひいてもらう作業として、昨年と同様ホットプレートでカラーリングを巻く作業をしました。
 今回は来年以降伊丹市昆陽池でカワウに使うカラーリングを巻く作業をしました。
 カワウの色足環について多くの方に以下のような説明をしました。
 カワウのカラーリング調査は全国的に行われていますので地域別に色の決定がされています。関西は青の白文字です。
 昔からやっているところが、目立つ色を取っています(例えば関東の黄色の黒文字)。かわいそうなのは、近年標識をはじめたところで、とても目立たない色(薄茶の白文字とか)しかもらえない地域もあります。
 関西は昆陽池と竹生島が青の白文字で、竹生島では区別するために黄色のサブリングをつけています。
 刻印に使う文字は昆陽池と竹生島の調査者が相談して決めています。調査費がないので専門の業者に頼んで機械でこった刻印をすることができない状況です。
  カワウの足にフィットするように、カラーリングは楕円に丸めています。観察者ができるだけ見やすいように、手間はかかりますが、4方向から見えるように刻印しています。左右の側面の文字は大きく、前後の面は小さく文字を刻印しています。
 アルファベットと数字を2文字組み合わせたものが終わった段階で、3文字のタイプにすることはとても手間がかかるので、カタカナを使うことにしました。現在はカタカナ1文字と数字1文字の組み合わせです。カタカナでもまぎらわしい文字をいくつか抜いています。
 刻印はやかましいのでブースでは、ごく少数をルーターで刻印する体験をしてもらいました(写真)。カラーリングをホットプレートの熱で巻くのは、ちょっとしたコツがあって、初心者数名に、字の彫ってないシートを巻くチャレンジをしてもらいました(数回失敗するとうまく巻けるようになります)。
 どんな番号のを展示したのか、また巻いたのかを紹介しておきます。
 刻印番号は現在、カタカナ+数字の組み合わせを使っています。
  以下 それぞれ10個あります
  ナ1〜9、0: 2010年5月29日に昆陽池で使う
  ニ: 2010年5月29日に二6まで使う。
    二7以降あり(ブースで展示)。
  ネ ノ ハ ヒの40個:ブースで展示
  フ ヘ ホ マ ミ ムの50個:
  刻印してあったのを、角取り、丸めをブースで行いました
 これで95個のカラーリングが完成しました。来年の昆陽池のカワウ調査については困らないでやれます。
 
 目的の一つは実際にカラーマークをよく見ている人との交流でした。残念なことに、そのような方の訪問は今年も少なく、観察時に思っておられるさまざまな疑問とのやりとり(調査者側の事情も含め)はできませんでした。メールで観察者からいただいている意見などについては、この報告で説明したいと思います。
 カラーマーキング調査で重要なのは、標識調査をする人と観察して情報を読み取る人々の間をとりもつ人々の存在です。関西におけるユリカモメやカワウの観察記録の集積では大阪鳥類グループや『和田の鳥小屋』にお世話になっています。調査をスムーズに進めるためには、間をとりもつ人々をどう支援するかが大きな課題となってきます。この点の重要性を、何人かの方に説明しました。今後こういった作業に興味を持ちやってみようと思われる方に出会いたいものです。

 目的の一つは、実際に関西でカラーリング標識調査をしているけれどあまり知られていない件の紹介、これから調査を希望している人とのやりとりでした。
 今年の目玉としては、1999年に滋賀県湖北町がカムチャツカでのオオヒシクイの首環標識調査を支援した際に使った湖北野鳥センターの支援メッセージが書き込まれた旗を展示しました。この旗からはじまる会話が多かったです。 
 関西におけるカラーマーキングといえば、豊岡のコウノトリが重要です。幼鳥の広域的な分散飛翔もありますが、高価な衛星発信機は一部個体にしかつけられない状況となっているようです。海外も含め、観察者への呼びかけをすることがさらに重要となります。この件については、コウノトリのシンポジウムで大迫義人様へ質問して、現在の事情を紹介いただけました。
 昨年紹介をした加古川のモズや、巨椋干拓地のケリ、サギ類のカラーリングについても今年もポスターを掲載しました。

 目的の一つは、東アジアのカラーマーキング調査の枠組みをどうつくっていくかという件でした。関心をお持ちの方は、「ユーリングのカラーマーキングのガイドラインを通して日本・東アジアの課題を探る」(ガイドラインの原文の後に書いています)をお読みください。
 とても重要な課題なのですが調査者・観察者も含め、関心を持っている人はまだ極めて少ないのが現状です。カラーマーキング調査は、鳥の種によってさまざまな独自の課題もあり、じっくり考えていくと『−鳥から生物多様性を考える−』 という大阪バードフェスティバル2010のねらいにつながってくると考えます。

 参照1:ヨーロッパで、カラーリングをついた鳥を観察し標識者に連絡することを楽しむというスタイルのバードウォッチングの文化a different way of birding”が育っていることが判るサイト
 
European colour-ring Birding http://www.cr-birding.be/
  ヨーロッパにおけるカラーリングの調査者とバーダーをむすぶためのポータルサイト

 
 Photo-guide to Colour-Ringed Birds  http://www.crb-photoguide.com
   カラーリングを装着した鳥の写真を多数掲載したサイト

   ユーリングのサイトも重要です http://www.euring.org/

 参照2:日本国内の関連するウェブサイトと簡単な説明
 日本鳥類標識協会カラーマーキングのサイト  http://birdbanding-assn.jp/J05_color_ring/color.htm
  カラーマーキング調査を計画する人の調整や、カラーマーキングされた鳥をみつけた人のための連絡先を表示。各種のマーキング状況
  を説明したサイト。ガン類(首環)、サギ類、シギ・チドリ類、カワウ、ユリカモメについて作成(海外で見つかった場合を考えて英語版のページも作成)(昨年のフェスをきっかけにケリとモズの和文ページも追加)
 大阪鳥類研究グループ(和田の鳥小屋) http://www.mus-nh.city.osaka.jp/wada/wada-index.html
  関西で標識したユリカモメとカワウ(他にサギ類なども)の標識鳥発見を呼びかけ、観察記録を掲載。
  ユリカモメのカラーリングのページ  http://www.mus-nh.city.osaka.jp/wada/OBSG/Lr-rings.html
  関西のカワウのカラーリングのページ http://www.mus-nh.city.osaka.jp/wada/OBSG/Pc-rings.html
 山階鳥類研究所保全研究室鳥類標識センターのサイト http://www.yamashina.or.jp/hp/ashiwa/ashiwa_index.html
 H.Hiraizumi’s Birding Page(標識鳥カラーマーキング情報) http://homepage2.nifty.com/birding/research/color_marking/index.html
   日本国内で流されているカラーマーキング情報をウェブサイトから見つけ集約したサイト

                  須川恒



 2009年の報告です。


大阪自然史フェスティバル2009
(2009年11月16日)
カラーマーキング調査が開く野鳥の世界 (報告)


 2009年11月14・15日に大阪市立自然史博物館で大阪自然史フェスティバル2009が開催され、展示(室内ブース)を申し込むことになりました。わたしたちは多くのひとびとが協力しあってこの調査をすすめていますが、参加にあたって団体名を名乗ることが必要なので、「カラーマーキング鳥類調査グループ・関西」を名乗ることにしました。また、申込書にはその団体のウェブサイトを書き込む欄がありますので、このサイトを開くことにしました。 関連するウェブサイトが多くあるので、そのポータルサイトとして利用いただけるように構成するつもりです。

 大阪自然史フェスティバル2009 の説明はこちら http://www.omnh.net/npo/fes/2009/
 開催場所 大阪市立自然史博物館(地下鉄御堂筋線「長居(ながい)」駅南改札口3号出口から東へ約800m) 
 時間 11月14日 9:30−16:30
     11月15日 9:30−16:30
 無料(「関西文化の日」なので博物館常設展入館料も無料)
 カラーマーキング鳥類調査グループ・関西 の出展ブースの位置:C15番 ナウマン象の部屋

出展趣旨
 カラーマーキングを鳥類に装着して多くの観察者を巻き込み行う調査の全プロセス、調査結果、今後の課題などを、関西でさかんなユリカモメやカワウなどを例に紹介し、野鳥のダイナミックな渡り生態を多くの人々の協力で知る可能性を伝える。

カラーマーキング鳥類調査グループ・関西への呼びかけ
 関西におけるユリカモメのカラーリング調査は1979年2月19日(今年は渡り解明をめざした関西のカラーマーキング調査30周年!)から、カワウの調査も2001年から続けていました。この調査の醍醐味は、調査者と観察者が密な連携をするダイナミックな鳥の渡りが見えてくることです。標識鳥に注目することによって、観察者はまず個体識別された「私の」鳥を意識することができるようになります。カラーマーキング鳥を観察するという
あたらしいバードウォッチング文化を育てる作業に参加してみませんか。  

カラーマーキング鳥類調査グループ・関西の活動内容
 鳥類標識調査員の資格を持つ標識調査員(日本鳥類標識協会会員)が関西でカラーマーキングによる調査を府県から学術許可を得て行っています。個体識別が可能なカラーリングの自作、捕獲・装着作業を行っています。標識情報は、日本鳥類標識協会のウェブサイトや、大阪鳥類研究グループのサイト(和田の鳥小屋)に紹介して、観察者によびかけ、関西で標識したユリカモメとカワウの観察情報は、大阪鳥類研究グループのページに掲載しています。これらの観察結果をまとめて、越冬地への帰還状況(ユリカモメ)、集団営巣地からの幼鳥の分散状況(カワウ)などの実態が明らかになりつつあります。

    以上のような形で申し込み、11月14・15日の2日間、ブースを出しました。以下、その報告です。

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展示品
 ユリカモメ(越冬地用の黄色など、繁殖地用の赤色)や関西で使うカワウのカラーリング(青色)の実物。
 ガン類(ヒシクイ用、マガン用)の調査用首環の実物(日本雁を保護する会から借りました)。
 モズ用のカラーリング(今西貞夫様提供)。
作業展示
 予定は、カラーマーキング自作の作成実習。プラスティックシートへ番号刻印、ホットプレートで丸める、簡易GISソフトによるデータ
 解析展示でしたが、パソコンは今回持参せず、以下をしました。
 11月14日 ユリカモメの刻印されたシートを丸める作業をしました。途中で小学生が関心をもって「何をしているの?」と聞いてくる
ことが多いでした。カットしてあったシートを丸めてあげると喜ばれました。もちろん、後ろに貼ってあるポスターで、どんなことに使うの
かの説明をしました。
 11月15日 ルーターを使って、刻印実習をしました。課題としては、10番リングの大きさのオナガガモ用のリングの試作をしました。
また、どこまで小さなカラーリングを作れるかというチャレンジとして、4番リングのモズ用のものができないか試作しました。まだきれい
なものはできていませんが、使いものになりそうなものができそうです。

配布資料
 「カラーマーキング調査が開く野鳥の世界」 パワーポイントでスライド9枚分の情報をまとめた
B4版の資料を作成しました。
 裏には、展示したカラーリングや文字の大きさや重さ情報をまとめた表、
1番から15番までの金属足環と刻印文字の大きさや重さ情報をまとめた表を掲載しま
した。 これらの情報は、カラーリングを設計する際に、また金属足環の情報を観察者が
読み取る際に手がかりとなる情報です。
 これらの情報はこのサイトで、今後読めるようにします。

展示ポスターの内容
上の欄 フライウェイを知るためには、金属足環・カラーマーキング・衛星発信機があり、
カラーマーキングでは調査者と観察者を結びつけるしかけが重要と指摘
左から
1の列 日本鳥類標識協会のホームページのカラーマーキングページの紹介
     ヨーロッパと米国のカラーマーキングウェブサイトの紹介
2の列 ユリカモメのカラーマーキング調査の紹介(ユリカモメ用のカラーリングをぶらさげる)
3の列 ガン類の首輪による調査の紹介(ヒシクイ・マガン用首環、シジュウカラガン用足環をぶらさげる)
4の列 ケリとモズの調査の紹介(モズ調査に使っているカラーリングを見せる)
5の列 サギ類のカラーマーキング調査の紹介
6・7・8の列 カラーリングを使ったカワウの調査結果の発表
9の列 カワウのカラーマーキング情報(関西で使うカワウ用カラーリングをぶらさげる)
    15日追加。金属足環の読み取りによって標識情報が判る例としてオナガガモの画像を紹介。

★ブースへのポスター掲載のおすすめとその結果
 関西にかかわる、カラーリング調査や観察結果の紹介をブースへ掲載を依頼して、今回は
ケリおよびモズについて紹介をいただきました。また、標識センターの佐藤文男様の了解も得て
サギ類のカラーマーキング調査を紹介しました。

 カラーマーキング調査をしている方は、ぜひ以下のPPTスライドを作成してください。
まずPPTのA4横版のスライドで以下を作成してください。
 1枚目に、その種について、以下のa〜eの情報をまとめて下さい。
 a.カラーマーキング調査の登録担当者(調査者間をしきって色などの調整をする人です。
   仮の方を立ててもらっても結構です)、
 b.カラーマーキングが観察された場合の連絡先(色などで複数の連絡先が必要な場合があります)
 c.カラーマーキングの説明(観察者が見る場合のポイント、イメージを持つと正確に読み取りができます)
 d.ここ最近の地域別のカラーマーキング標識数(だいたいどの地域で多く見られそうかあたりをつける)、
 e.調査内容の詳細が判る主要文献名やウェブサイトの紹介
 これらの情報は日本鳥類標識協会のホームページで紹介しておくことで、調査者と観察者の連絡
が可能となります。すでに協会のホームページで紹介がある種(ユリカモメやカワウなど)はこのスライド
は不要です。
 2枚目以降、1〜数枚のスライドで、調査内容や結果などを紹介してください。
 今後も、協会のホームページ掲載用情報などとして活用できますので、随時受け付けます。
 須川(CXD00117(ADD)nifty.ne.jp ADDは@)にPPTファイルをお送りください。

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出展の情報 今後も、バードフェスティバルとか類似の催しがあると思いますので必要な情報を
出しておきます。
 ブースの位置 C15番 ナウマン象の部屋。
  ブースの担当者
 11月14日須川恒・片岡宣彦
 11月15日須川恒・片岡宣彦・山根みどり

 屋内ブースは、90×180+270×180 長机とパイプ椅子2つと丸イス4つを備品として申し込みました。
 来客が次々と来られ、丸いすはゆっくりお話をする際にもとても便利でした。
 ホットプレート(低電力で使用)およびルーター、パソコン用の電源を申し込みました。

 ・90×180ポスター発表に A4(297×210)横版スライド横を印刷してつかう方式
  上にタイトル用 横2枚 すると、残りは180-21=約160p
  160p/21=8枚弱 7枚と考える。   90p/3=3列
  7×3=21枚のスライドが限界(他にタイトル用が2枚) 

  7枚の横印刷したスライドを、セロテープでつないでおく。折りたたんで運ぶのが容易(大きなポスターを
  筒に入れて運ぶのはめんどう)。 ボードに3列4隅をピンで貼りつける。

   こういう形ならば、ポスターを縦に貼っていける。

   コの字型のブースならば、5枚のポスターがあるとよい。


ポスターとしては以下の発表時に使用したものを再利用をしました。また、標識協会ホームページに掲載している情報を掲載しました。

須川恒・神谷要(2005.9.15)東アジアにおける鳥類フライウェイ解明のためのカラーマーキング手法の課題.日本鳥学会2005年度大会(ポスター発表).
須川恒・片岡宣彦・植田潤・須藤明子・和田岳(2007.12.16)昆陽池と竹生島のカワウコロニーにおける標識鳥の確認情報.日本鳥類標識協会2007年度大会(立教大学)

調査希望者用文献
 (これらの文献は説明の際に結構便利でした。調査希望者へは添付ファイルで送ることができます)
須川恒(2002)ユリカモメのカラーリングの作成法と使用法.ALULA(No.24,2002春号):28-35.
須川恒(2007)カワウのカラーリング作製法・装着法.ALULA(No.34,2007春号):38-41.
須川恒(2008)ユリカモメの渡り研究で見えてきた標識調査の連携関係.ALULA(No.36,2008春号):38-49.

   
ポスターの指定はA0版(2017年9月日本鳥学会大会)の場合の対応法
 その後の改革案も含めての紹介欄
 A0版とは 841×1189mm
   横ならばA4版4列、4枚で16枚分。 さて縦ならば・・
横 841/297=2.83 2列は普通、3列目(または1列目)は0.83しかつかわずあとは切る
縦 1189/210=5.66 5枚は普通、1枚(一番上のタイトルは0.66)
  タイトルは横2+0.83枚
  あとは15枚(5枚は0.83)

 2017年柏のオオナギ
 タイトル 3
 ネズミ・イノシシ 4枚
 標識調査 10枚
 ホネホネ・展開 7枚
 
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 展示ブース用送付物(送付用箱の中に入れたもの)
 宅急便でフェスティバルの事務局宛に二箱送付しました。終わってからは会場から着払いで
送付しました。これだと、全国どこで類似フェスティバルがあっても、「カラーマーキング鳥類調査グループ
・××(地方名)」がブースを出展される際に、必要なものを送るという形で協力できます。

 2層式プラスティックシート(1.6mm青(白)・黄(黒)、0.8mm黄(黒))、定規、カッター、
シートをカットしたもの各種。試しに巻いて、来客者(子供など)にあげると喜ばれる。
ブルーシート、ほっとプレート、木の丸い棒(さまざまな太さ必要)
 ルーター、先端ビット、文字原版、軍手、やすり、ユリカモメ用シート
 下敷の板、小さな箒と塵取り、紐、小型のごみ袋、ポスター、カラーリング、首輪の実物

今後類似のフェスティバルがあった場合の構想も、いろいろと話しあいました。
・参加型ということでは、自分で巻いてみるということが指導できるようなしかけがあったほうが面白そう。
 結構初心者に教えるのは難しい。巻き方のマニュアルと小道具が必要。なにわマキマキ団
・かぶりものがあると楽しい
   一つのイメージとしては、帽子型のカラーリングでぼうしのつばの部分は足先というのはいかが。
   ユリカモメについている黄色い足環、 黄色の黒文字 C/M(3方向から刻印) 赤い足先がつば。
・金属足環の読み取りで渡りが判ってくるという分野をもっと工夫して展開できるのでは。
 金属足環の各サイズの実物が展示できないか。
作業中の課題
  ・首環や足環の直径と縦の長さ、文字・数字の大きさ(縦と横、3とかHとかで実測)を測定済み
  ・金属足環についても測定済み
  ・距離と文字・数字の大きさの関係、つまり視角がどうなっているか、また望遠鏡や双眼鏡、裸眼による分解能や視力
   などの整理が必要。