BirdbandingKansai
きょうといきものフェス2023(10月8日9日)
大阪自然史フェスティバル2023(11月18日19日) ブース展示

大阪自然史フェスティバル2019
大阪自然史フェスティバル2022ツイター
ハクラボのツイター

http://larus.c.ooco.jp/BirdbandingKansai.htm

 鳥類標識調査グループ・関西
2018~

足環物語をこえて、地域がつながる、世界がつながる!

植田潤画
構成者 須川恒(ひさし)@京都市山科区  cxd00117(at)nifty.ne.jp
最新更新 2023年11月1日


 このページは鳥類標識調査グループ・関西の部屋です。

 最新情報の予告です
 2023年11月18日19日(土・日)大阪自然史フェスティバル2023(大阪市立自然史博物館(長居))で
 http://www.omnh.net/npo/fes/2023/
ブース展示をおこないます。 A会場のA4です。
 展示は以下のきょうといきものフェスと同趣旨の内容の予定ですが、
広く関西ネタを募集中です。プレゼンの場としてもご利用ください。
 2023年10月8日(日)9日(月・祝)きょうといきものフェス2023(京都府立植物園)
https://www.pref.kyoto.jp/biodic/ikimonofes.html
  2日間ブース展示をしました。今年は京都で最初の企画でした。
  以下の5点を中心にきょうとにかかわる話を中心に紹介しました。
・鳥類標識調査とは何かの一般的説明
・宇治川のツバメの集団ねぐらの調査の紹介
・京都府の鳥オオミズナギドリの調査の紹介
・鴨川のユリカモメからはじまったカムチャツカとの交流物語など
・京都府の鳥類のレッドデータブックの更新にも鳥類標識調査の資料が役立つ
 10月9日午後すぐの1時間、須川が上記の内容を講演しました。
 
 恒例のアルラ誌秋号は11月19日に山根さんがA4のブースに持参される予定です
(印刷会社の都合で不明)。
 須川の書いた、きょうといきものフェス2023の報告やその関連記事3本のPDFは以下です。

足環をつける調査で見えてくる京都の鳥類の多様な生態 Alula 67(2023)4556
Alula202310KyotoFesLecRep.pdf へのリンク

宇治川向島ツバメの集団ねぐら標識
2023年調査報告 Alula 67(2023)8-17
Alula202310UjiTsubame.pdf へのリンク

「世界を翔ける翼ー渡り鳥の壮大な旅」の紹介その1~3 Alula 67(2023)57-66.
Alula2022310Weidensaul1.pdf へのリンク



 フェスの雰囲気は以下の2022年までの資料もごらんください。

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 アルラ2022年秋号(No.65),アルラ2023年春号(No. 66)に掲載したQRコードから来られた人は
掲載内容はそれぞれ以下ですので、オンラインにつなげてご利用ください(リンク先に飛ぶことができます)。

須川恒(2022)鳥類標識調査の可能性を探る ー翼にたくす地球の未来ー. Alula(2022秋号),65:39-50.
 Alula202211OsakaFes.pdf へのリンク
須川恒(2023)鳥類標識調査の可能性を探るー翼にたくす地球の未来ー追加編. Alula(2023春号),66:48-57. NEW!
 Alula202304Kanouseisono2.pdf へのリンク
 
 今後構成をこの記事にもとづいてこのサイト全体を直し、さらに情報を追加していく予定です。
 追加情報の部分はNewとか書くことにする予定です。
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New! 2022年12月10日日本鳥類標識協会オンライン大会にて以下を発表しました。
 大阪自然史フェスティバル2022におけるブース展示
         須川恒(京都市山科区)
 発表用PPTファイルのPDFファイルは以下です。
  Fes2022Matome.pdf へのリンク

以下は水田他(2022)が日本の鳥類標識調査の課題についてまとめたものです。
Mizutaetal2022.pdf へのリンク
このサイトで紹介しているような鳥類標識調査の普及啓発の重要性がどれだけ
言及されているかじっくり読んでみたいです。
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2022年大阪自然史フェスティバル 11月19日(土)~20日(日)の案内
 全体の案内は以下
 http://www.omnh.net/npo/fes/2022/
 鳥類標識調査グループ・関西のブースの場所は以下。ご近所のブースは以下。


 ブースでは、標識調査の基本やさまざまな切り口のテーマを説明する
ポスター、標識調査具、普及啓発用グッズの展示、PCにつながった
PCプロジェクター、配布資料など準備しています。
 須川が2日間ブースに滞在していますが、以下のような時間帯に
雑談会(トーク会)をしていただく予定としています。
※ブースの雑談会時間帯ととりあえずのテーマ。
11月19日(土) 11:00~12:00 熊代直生さん
熊代直生さんの話題の予定(ポスターも展示)
 ・和歌山県西山の標識調査、
 ・大阪鳥類研究グループ(OBSG)のインハンドによる識別研修
 (あわせて須川が8月11日のOBSGの宇治川ツバメねぐら調査の話を紹介)
11月19日(土) 13:00~14:00 山根みどりさん
山根みどりさんの話題の予定(最新アルラ秋号を持参展示)
 ・アルラ(バンダーの同人誌)の編集・発行を一人でがんばっています
 ・私の標識調査紹介
11月19日(土) 15:00~16:00 本藤聡仁さん
・西舞鶴高校生の冠島のオオミズナギドリ調査参加と市民への啓発活動
・須川が冠島の今年の春の標識記録の整理過程と結果を紹介予定
11月20日(日) 11:00~12:00 上田恵介さん
 ・私の裏庭バンディングの紹介
 ・前日山梨であったメボソムシクイセミナーの
 ・午後の夢洲シンポへのいざない ほか
11月20日(日)13:00~の午後は未定であいてます。関西の
バンダーで雑談会(トーク会)をしたいかたはブースの場を
ご利用ください。午後は上田さんも講演する夢洲シンポが
講堂であります。この時間帯もブースをあけられないので須川が
いますが、関西のバンダーでこの時間帯が欲しいという人が
いたらどうぞ集まりの場としてください(私もシンポを少し
覗きにいくかもしれません)
 雑談会では、今年の標識調査記録(オリジナル)を各自ご持参いただ
きいろいろ話題にしたいと思っています。
 写真や地図、データを見せたい方はUSBにしこんでおくとPCプロジェクター
で見せることができます。A4版横にプリントアウトしたものをご持参いただき
壁にはっての説明でもいいと思います。

 コロナの制限がどうかかるか現時点はわからないので、制限がかかってもいい
ように、最近の活動は以下の記事にまとめてウェブで見ることができる
ようにしています(アルラ秋号への原稿ファイルです。11月19日刊行予定)。
 https://www.dropbox.com/s/ed50qhmvruhu62m/Alula202211OsakaFes.pdf?dl=0
 さらに上記に追加する話題としては
・裏庭バンディング(10月からはじめてML標識協会で話題にしています)
・年度末の標識センターへの報告をどうするか などバンダーならではの話題
 もしたいと思っています。  
 鳥類標識調査グループ・関西 のサイト
http://larus.c.ooco.jp/BirdbandingKansai.htm
         須川恒@京都市山科区




 鳥類標識調査とは何か。ヴォランタリーな活動ですが、修練して資格をとる必要があり
国の支援もある国際的な活動です。
 どんな可能性を秘めているのか。
 熱心jに活動をしている人や修練中の人、支援する人などさまざまです。
 関西という切り口で、鳥類標識調査の魅力を伝え、さまざまな課題をともに考えませんか。

 鳥類標識調査グループ・関西を名乗って大阪自然史フェスティバル(長居の大阪市立
自然史博物館ブース展示をしたのは2018年からです。2019年にも
しました。コロナのために大阪自然史フェスティバルは2020年と2021年は開催中止でした。
 2022年11月19日(土)20日(日)には開催するとのことなので、ブース展示の申し込みをして
準備をはじめました。
 コロナのために対面開催が中止や制限があるかもですが、オンライン(ハイブリッドでも)を活用
してここ2年間の進展を発信して今後につなげたいと思っています。
 そこでここ2年間にコロナにめげずにやったこと(それまでやっていたことも含めて)を、まずまとめて
紹介します。
 このサイトにきたらまとまって示せるようにしておくと(自分にとっても)便利です。
 このサイトの趣旨(関西で続けてきた標識調査活動の普及啓発)に賛同される方は、ぜひ
この機会を活かして各自の活動の紹介をお願いします。

 項目をまずあげ、説明できるサイトがあれば紹介します。須川が多少かかわっているものですが結構
たくさんあります。
 ブース展示をしたのは以下です(他の場所でやったのも含めます)
 2009年 カラーマーキング鳥類調査グループ・関西
 2010年 カラーマーキング鳥類調査グループ・関西
 2013年 日本鳥学会員近畿地区懇談会
 2015年 カラーマーキング鳥類調査グループ・関西
 2016年 カラーマーキング鳥類調査グループ・関西
 2017年 京都・冠島調査研究会
 2017年 日本雁を保護する会(我孫子市ジャパンバードフェス)
 2018年 鳥類標識調査グループ・関西◎講演会
   『足環物語をこえて、地域がつながる、世界がつながる!』
   この年は大阪南港で日本鳥類標識協会大会開催
 2018年 京都・冠島調査研究会(舞鶴赤レンガ館)
 2019年 鳥類標識調査グループ・関西
 2019年 京都・冠島調査研究会(舞鶴赤レンガ館)

(3)(冒頭の文中の節番号)鳥類標識調査グループ・関西の関連サイトの一覧とそれぞれの簡単な説明
 鳥類標識調査グループ・関西をなのる前にブース展示はやっています。
・カラーマーキング鳥類調査グループ・関西のサイト
 http://larus.c.ooco.jp/COLORBIRD.htm
  これは2009年から4回(2009年、2010年、2015年、2016年)おこなったブース展示
の説明サイトです。ユリカモメやカワウ、ガン類のカラーマーキング調査などを説明しています。
・日本鳥学会員近畿地区懇談会の活動紹介
  これは多い時は年3回鳥学にかかわる例会をやってきました。ミニシンポのような企画も多く
鳥類標識調査にかかわるテーマも多いです(鳥類標識調査も活かした研究の紹介)。
  http://www.mus-nh.city.osaka.jp/wada/JOSK-titles.html
  それまでの例会でどのようなテーマの講演があったのかを紹介するブース展示も2013年にしました。
例会100回記念例会(2010年12月)の際にポスターはつくってあったのでそれに追加したものを展示しました。
  この時は樋口広芳さんの講演もありました。2014年に立教大学で国際鳥学会
があるのでそれをアピールする(鳥学への関心を高める)ためでした。
○第107回例会(2013年11月16日:大阪市立自然史博物館 講堂)
1.樋口広芳「鳥の渡りと生物多様性の保全」
  参加者230名  (その前日には龍谷大での樋口さんの特別講義がありました)
  いま世話人多忙+オンライン企画に弱いので中断しています。でもこのような機会は貴重です。
  (どう復活させるかが課題)

・冠調査研究会のサイト 
 http://larus.c.ooco.jp/KANMURI.htm
 フェスでブース展示も1回(2017年)やりました。オオミズナギドリの集団営巣地がある
舞鶴市沖の無人島での調査研究活動を紹介するサイトです。春夏2回3泊4日の無人島
キャンプをしてオオミズナギドリの標識調査を体験します。
 コロナでの現地調査は制限がありますがオンラインを活用をしていろいろやってます。
 なおブース展示としては舞鶴市でも2回(2018年、2019年)やっています。

・Tsubameのサイト 
http://larus.c.ooco.jp/TSUBAME.htm
 宇治川の河川敷のヨシ原にできるツバメの集団ねぐらの保護
にかかわる標識調査を紹介しているサイトです。

・OBSG(大阪鳥類研究グループ)和田岳さん主宰のグループです。
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/wada/OBSG/OBSG.html
和歌山県の熊代さんの調査地見学
が定例ですが、2022年は宇治川のツバメ調査の見学もやりました。年会費は500円です。
なおOBSGの活動としてユリカモメやカワウのカラーリング観察情報を集めています。

・日本鳥類標識協会のサイト
 全国的なバンダーや支援者の協会のサイトです。毎年全国大会がありその概要なども
公開しています。
 https://birdbanding-assn.jp/
 今年は12月10日(土)に昨年につづきオンラインでの大会があります。協会員ならば
無料参加できます。
 年会費は3000円です。協会の活動を展開するためには、地方単位にあるさまざまな
課題に気付くことが第一です。鳥類標識調査グループ・関西の活動は、そのような活動を
しているといえます。私は一般講演で、この内容を紹介する予定です。
 現在、標識調査時の識別ガイド(種はもちろん性別、齢別情報をどこまで正確に記録できるか)
が課題となっています。つまり関西の調査地ではどのような識別上の課題があるのか、あるいは
特に課題はないベテラン級の人はその情報を普及する役割があるとも言えます。
 
・京都府鳥類のレッドリスト改訂用サイト
 第3版改訂には京都府の過去50年弱の標識調査情報も役立っています!
 http://larus.c.ooco.jp/KBIRDRDB.htm
 以前から気にしていましたがこの際まとめてみました。上記サイトの3)に関連報告を
読めるようにしています。

・シジュウカラガン物語の普及サイト
 シジュウカラガンの復活物語には鴨川にやってきた標識ユリカモメをきっかけにカムチャツカ
の鳥類学者と連絡がついたことが大きくかかわっています(第5章以降)。ぜひお読みください!
http://larus.c.ooco.jp/ACGSTORY.htm
 この出版もあって日本雁を保護する会は第22回山階芳麿賞を受賞して、記念シンポジウムが
2022年9月23日に東京でありました。須川も短く講演しました。この中ではシジュウカラガン復活に
ユリカモメの標識調査がきっかけで知り合ったカムチャツカのゲラシモフさんらの貢献が大きかっ
たことを紹介しました。

・琵琶湖ラムサール研究会のサイト
http://www.biwa.ne.jp/~nio/ramsar/projovw.html
 鳥類標識調査で重要性が見えてくるフィールドは、湿地です。ツバメの集団ねぐらが
できるヨシ原や、川や池に多数渡来するユリカモメ、カモ類、カワウといった水鳥たち。
冬のヨシ原はオオジュリンなども興味深いです。
 環境としての湿地の保全を目的にした国際環境条約がラムサール条約です。
 この初歩から、基本的な概念を解説している貴重なサイトです。
 毎年2月の世界湿地の日の活動は湖北(長浜市)で継続しています。コロナでも
めげずにオンラインで継続しています。
 http://larus.c.ooco.jp/WWDinKohoku.htm

・京都ビオトープ研究会
 http://inochinomori.sakura.ne.jp/
 標識調査には直接関係はありませんが、都市公園の一部に再生したいのちの森の
継続的なモニタリング活動をしています。景観生態学、ビオトープ技術、都市の自然
といった課題を考えるにはふさわしい場です。やはり普及啓発が課題になっています。
 毎月1回の植物、キノコ、コケ、鳥類などのモニタリング調査や、普及啓発の会、春秋に
市民向けのいのちの森を案内する企画もあります。年1回の研究発表会も…。

・アルラの会? 
 鳥類標識調査の同人雑誌です。春秋2回会報が出版されます(会費2000円)。
 首尾よくいけばブースに秋号が初お目見えします。
 http://larus.c.ooco.jp/Alulastyle.htm
 このサイトの内容も記事にして掲載しました。このサイトのQRコードも掲載すればと
思って掲載しました。
 そうそう、かつてアルラの対面会が毎年のようにありました。
 ミニシンポがあり、アルラ誌に報告も掲載されています。この開催年表、開催時のテーマ一覧も
 まとめておくことが必要です。
 関西では日本鳥類標識協会大会も複数回開催されています。この両方の会をしきった
人脈は貴重です。

(4)(冒頭の文中の節番号)鳥類標識調査グループ・関西の活動に関連してここ1年ほどで作成した限定
Youtube動画の紹介。URLは冒頭の文中にあります。
 コロナ対応もあって対面開催が難しくなったのでオンライン講演が増えそれを
限定Youtube動画化した例が増えています。この手法は今度も今後もいろいろ活用
できます。その例は以下です(まだ全部のURL公開はしませんが…)。
・コロナ直前に伊丹市で開催した「水鳥の変遷」についての講演の
短縮版を川西自然教室の講演会で行いました、これを限定Youtube動画にして
もらいました。いくつかに別れていますが全体で約1時間です。昆陽池公園で
おこなったユリカモメ、カワウ、カモ類の標識調査について紹介しています。
 またウクライナについても講演しました。
・コロナになったので龍谷大学の特別講義「多様なガン類がいる景観をとりもどす」
がオンライン講演となり録画してあったものを限定Youtube動画としました。講義
なので約90分です。
・2018年11月に大阪自然史フェスティバルでおこなった日本野鳥の会大阪支部
主催の講演会「足環物語を越えて、地域がつながる、世界がつながる」をしました。
録音とPPTファイルが残っていたので限定Youtube動画にしてみました。
https://www.youtube.com/watch?v=5OLVyT-ojXw 1時間43分
(音量が小さいかもなので、イヤフォン利用か、外付けスピーカで音量を大きくして
お聞きください)。これが鳥類標識調査グループ・関西の趣旨を一番よくまとめています!
・2022年の夏の冠島調査の初参加者にむけて、準備品と基本的な調査の説明会をしました。
 これは冠島調査研究会のサイトにリンクしてあります。
・2022年の宇治川のツバメの集団ねぐらの標識調査についての説明会をしました。
 これらの動画のURLの一部はTsubameのサイトにリンクしてあるのでご覧になれます。
 聴講されたかたは、須川cxd00117(at)nifty.ne.jpまで感想・コメントをお送りいただけると
うれしいです。

(2)(冒頭の文中の節番号)ブース展示の具体的イメージ
 具体的には2018年2019年と同じ構成で2022年もする予定です。
・鳥類標識調査にかかわるグッズや人寄せ効果のあるものを置きます。
・ポスター発表的な展示をします。自然好きの市民むけに行っている
鳥類標識調査の見学企画を紹介するような企画にしたいです。
 ポスターのサイズのイメージはA4横版3列×3行(9枚、か3列6行(18枚)。
いずれも3列巾の タイトルと発表者名の帯が入ります。
・配布資料 なるべくシンプルな鳥類標識調査の意義が伝わるもので、
このサイトのQRコードも印刷します。A4版裏表印刷、3つ折りがいいかも。
・PCプロジェクターを設置しますので、いろいろなプレゼンや動画紹介ができます。
時間を決めておくといろいろなやりとりができます。
 ~さんに聞く(~さん話す)鳥類標識調査
 以下は~さんのブース滞在予定時間です。基本的に須川は2日間滞在しています。

ちかくのブースにいる人を招いてプレゼンしてもらうこともできます。
 バンダーの方は今年の標識記録(オリジナル)をぜひご持参ください。
(1)(冒頭の文中の節番号)

(1))(冒頭の文中の節番号) オンライン(IT,DX)の活用について

 鳥類標識調査の活動で無視できないのはデジタル情報の活用である。1980年頃から冠島のオオミズナギドリの情報処理にはPCが欠かせないとの認識で模索がはじまっている。それから30年。オンライン(ITDX)の活用は特に若い世代では当然の技術となっているが、高齢者の中にはIT化石状態の人も多い。このギャップをどうすべきかに多くの課題がある。
 たとえば、標識調査記録を紙の記録で標識センターに送るだけで済ませる人も多いが、標識センターの入力ソフトを使ってdbfファイルも作って送る人もいる。自分独自の記録項目を集積して活用している人もいる。調査者によって実に多様であり、課題も多そうである(数人に聞くだけで対応はさまざま)※1

追加記述 ※1 標識センターに標識記録(オリジナル)をどのように送付するか。
 標識記録(オリジナル)には標識センターに送るべき情報の項目と、調査者独自の判断で備考欄に記入している情報がある。
 

 ここでは一つだけテクニックを紹介する。QRコードの作成と印刷である。この文中でリンクしてあるサイトへ行くには、URLをうちこむ必要があるが、それはとても手間なので文中で紹介があっても打ち込む人は少ない。そこで入り口にあたる鳥類標識調査グループ・関西のサイトのURLのQRコードを紙面に印刷しておくことにする。では、どうすればよいのか。まずQRコードを発生させる以下のようなソフトを使う。https://www.cman.jp/QRcode
このソフトに QRコードをつくりたいURL、つまり 鳥類標識調査グループ・関西のサイト
http://larus.c.ooco.jp/BirdbandingKansai.htm を入れると、そのQRコードが左図のように出てくる。

 スマホを持っている人は、鳥類標識調査グループ・関西につながるかテストをして欲しい。メールでサイトのURLを連絡するのは容易だが、印刷物からサイトへつなげる際に、QRコードが活躍する。看板などの案内に詳細を知ることができるHPのQRコードが印刷されていることも多く、詳細を知りたい人に活用されている。ほとんどの若い世代はスマホを持っているので、学生に配る講義の配布資料にQRコードを印刷しておくと必要な情報にすぐにアクセスしてもらえる。
 5年ほど前からQRコードをよく使うようになった。私は自分の名刺や年賀状にもQRコードを印刷している。名刺では自己紹介のサイトにきてもらい、所属として書いている団体名でどういった活動をしているのかを知ってもらうことができる。年賀状だと、サイトにきてもらうと、近況紹介を詳しくできるし、もらった年賀状に書かれていたメッセージへの返事を追加することもできる。

 プレゼンでPPTを使うようになったのは20年ほど前から。それまでは発表にはスライドを使い、過渡期にはOHPを使った時期もあった。 
 いろいろな分野のHPをつくるようになってからも20年近くたっている(ソフトはHPビルダーを使っている)。それより前からHPをつくれる人にコンテンツを送ってHPにしてもらうという作業はやっていた。
 メールというものを使いはじめてから30年となる。メールの同報、さらにML(メーリングリスト)をはじめたのは、1997年頃からである。メーリングリストはいまや古典的IT手法かもしれないが、さまざまな分野の人の情報共有、情報発信をする上ではかかせない。
 Dropboxなどのストレージの活用もいまや不可欠のIT技術となっている。さらに、Skype(人によってZoomなど)のオンライン会話の便利さは15年前から知っていたが中断があり、コロナ禍のここ2年ほど、やむを得ず頻繁につかうようになった。収録した録画を限定Youtube動画化する技術も気づけば簡単で、癖になりつつある。

 若い人は当然のようにやっているIT技術だが、高齢者世代は取り残されている人が多く、使える技術がまだら状態になっていることが多い。ちょっとした指南でついていける人も多いので、指南できる機会があれば面白い。以下、それぞれの活動でどうIT技術を使っているかを紹介していく。→ (2)~(4)となる。

 


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 大阪自然史フェスティバル2019(11月16日17日)A42でブース展示をしました。
 その報告をします。
 フェスティバルは11月16日は14000人、17日は12000人で計26000人で過去最多だったとのこと。
来年2020年は博物館の工事の関係で、11月ではなく、9・10月で調整中(2020年4月に決まるそうです))
コロナで中止となりました。2021年もコロナで中止となりました。オンラインのシンポのみでした。


ブース展示の歴史

  鳥類標識調査グループ・関西の名前は2018年から使っていますが
大阪自然史(バード)フェスでは関連したブース展示としては以下をしてきました。
2009年~2016年までのカラーマーキング鳥類調査グループ・関西 (4回)
  特にこの動画は雰囲気を知るのに最適!
  ホットプレートでカラーリングを巻くという作業をしていました!
 2017年は京都・冠島調査研究会
 2018年から鳥類標識調査グループ・関西 という名称で展示をしました。  2018年は講演を初日午後に担当しましたので、あまりおちついてブース展示ができなかったように思います。  講演のテーマ「足環物語を越えて、地域がつながる、世界がつながる」 でもこのテーマ今年もブース展示のテーマとしました。 2018年の講演の配布資料ファイルも置きました。ファイル  AshiwaLecHaifuFes.pdf へのリンク
野鳥長屋
 今年も野鳥長屋の一角にブースを置かせていただきました。ご近所の方々といろいろ話せたのも 楽しいでした。


A41奈良つばめねぐら子ども研究会
A45日本野鳥の会京都支部


A42鳥類標識調査グループ・関西
A46日本バードレスキュー協会

A43サシバプロジェクトin大阪

A47共生の森
 またフェスティバルのサポートの方々にはよくしていただけました。あらためて
感謝いたします。

2019年の基本的なブースの構成
 2019年の基本は2018年のブース展示内容と同じで、あたらしい素材をいくつか紹介しました。  テーブルをL字型に置きました。左にPCプロジェクターを置き、その隣のノートPCを置きました。 投影場面をまず確保して、その右側スペースに、下記に書く新ネタのポスターを貼りました。  左側のとなりのブースとのしきりには、織田山ステーション、宇治川ツバメ、ユリカモメのポスターを3列貼りました。  右側の机には、例のオオミズナギドリふわふわグッズ(桑原さんと花崎さんの作品)を 置きました。桑原さんのツバメのフェルト作品も楽しいでした。  ここに惹かれてやってくる人が一番多いでした。  オオミズナギドリの親鳥の足と花崎さんのヒナの作品には足環をつけているので そこから標識調査の話になっていきます(ツバメにもつけておかないと…)。  もちろん残りのスペースには、アルラ最新号、スベンソンの本、ツバメやユリカモメの絵本 などの資料の展示。標識調査道具も置きました。もちろんカラーリングも…。
新ネタのポスター  サイズはA4版のものが貼ってあるだけなので、小さいです。でも話のとっかかりには できました。横数枚の形につなげてあるものを裏で大きな1枚につなげて展示しました。  話題になったものはPCを通して画面に出して、座って聞いてもらう形で進め ました。また一部は同じものを机上に置いてあるので、それを見せながら話しました。  画像を見ながらわいわい話をするスタイルは楽しいでした。  どんなPPTを見せるかは、まったくやってくる人の関心によって違うので、それはそれで とても面白いでした(鳥類標識調査に直接関係ないものもたくさんお見せしました)。  つくってあるPPTをざっと流して、示したい画像を中心に話しあうことが多いでした。   17日に雁の渡りのPPTを見せていた際に隣の大阪府のサシバ調査のブースにおられた 高田直俊さんに加わってもらって、宮城県現大崎市蕪栗沼の白鳥地区の 当時の話をして もらいました(当時、野鳥を理解する土木の専門家としてすごい助けをしてもらったのです!)。  すごい見識を持った元町長(峯浦さん)の話や、呉地さんの働きもすごかった、北上水系 の蕪栗沼遊水池として、2019年の洪水にも大きな役割を果たしたといった話を紹介していた だきました。 ※昨年以降の関西の大きな動きとしては2018年12月に大阪で行った日本鳥類標識協会大会 がありました。  以下からその際のシンポジウムや一般講演の内容を知ることができます。  2018年度日本鳥類標識協会大会in大阪南港ホテルフクラシアベイ(2018年12月8日9日)    http://birdbanding-assn.jp/J04_convention/2018/2018taikai.htm
   この大会の公開シンポジウムで紹介された内容についてもいくつか紹介しました。 ※   →大阪府下の標識調査の歴史(熊代直生さんまとめ)、 ※   淀川のオオジュリンの越冬生態について(久下直哉さんのまとめ)。    16日に上田恵介さんがブースに座っていた時には、熊代さん提供の大阪府の 標識鳥の経験変化で最初は山岸哲さんとモズ、次に信太山のセッカという話をしました (その後バンダーの講習会システム整備の成果があって多様な種への標識が増えました)。    久下直哉さんのオオジュリンの成幼の識別から判ることは、スライドで説明 することで、なるほどと、バンディングの価値を判ってもらえました。
※アルラ誌について
 関西を中心に年2回(春・秋)発行しているバンダーの同人誌アルラについて、表紙一 覧も示し、最近号(2019年秋号)の目次も示しました。  最新号は16日に山根さんがもってきてくれたのでテーブル上に置きました。  アルラ誌の詳細は以下  http://larus.c.ooco.jp/Alulastyle.htm
  最新号の記事から ※大学教育(自然系教育)の場で鳥類の生態や保護について鳥類標識調査を活用した   教育(澤・須川 2019年秋号掲載記事)の紹介をしました。   この講義で学生に出しているクイズを紹介しました。  「換羽中のツバメ 初列風切羽のスコアが 543210000 を描きなさい」というクイズです。   何人かにやってもらいました。 これは多少ややこしい説明が必要なクイズでした。   越冬地の調査データも示すと面白くなってきます(宇治川8月では、成鳥は内側から3枚程度換羽をすませ  そこでやめて渡りはじめるようです。越冬地(ボルネオでの12月調査)では、換羽をはじめて成鳥は 9枚がほぼ終わった頃です。幼鳥は到着してからはじめたようで、まさに換羽中でした!)。 ※ツバメの集団ねぐらについての観察をすすめる野鳥誌記事(2019年11月号p12-13 須川執筆)を紹介しました。
 この記事の構成はとても面白いものです。今後の野鳥誌の先駆的なページだと思いました。  夏秋ねぐらの時期が渡りにむけて体重や換羽が進行している時期であることが鳥類標識調査
で判っていることを紹介しています。クイズはそれにもかかわるものでした。
  この記事中にも紹介しているツバメとヨシ原のサイト

 スマホで動画をみてもらいました→ 記事中にQRコードつきで 紹介されています  佐藤信敏さん撮影の以下の動画がでてきます!    木の葉落としの動画    流れの動画
※須川は龍谷大学や京都府立大学における講義のPPTをPC中にいれてあるので、 それを見せて話をする機会が多いでした。 ツバメの話、オオミズナギドリの話、ガン類の話。希少雁復活の話などなど… となりのサシバの方に、ロバート・アスキンズさんの景観生態学的な本の紹介も PPTでしました。日本語版は黒沢令子さんが翻訳しています。ちょうど北海道から の福田佳弘さんが来ていた時に、アスキンズさんのマダラウミスズメの表紙のスライドを 見せていました。 ※京都の冠島のオオミズナギドリの調査では
 高校生の科学活動としての参加があります。その一部を紹介しました。
 西舞鶴高校生による冠島調査のポスター発表(和文・英文)
 正式発表は 12月8日(日)舞鶴環境フェスタ(赤レンガ館)で行います!
 17日には西舞鶴高校の本藤先生がやってきてうちあわせをしました。
 フェスは面白い。今後生徒も連れてきたいとのこと!
※11月16日にはかつて(若い頃)冠島に行ってた浦部美佐子さんが来訪。 丁度冠島関係者もいて話がもりあがっていました。この人はすごい人だよと まわりの人に紹介。
意外な発見
 ブースの内側はとても暖かです。なぜかというとプロジェクターからの
温風が前に吹き出すからです。
フェスティバルに送った箱  2009年から使っているプリンターの空箱につめて送りました。 山科の近所のコンビニに水曜13日夜に持参しました(金曜15日朝についているはず)。 1600円ほどでした。17日夕方に着払いで送りだしました。18日10:00頃にやって きました(1850円)。 課題として感じたこと  目をひくものをおくこと!   みな文字からははいっていけない! せいぜい刺激的キャッチ文のみ!  写真も無理! でも、絵や大きなロゴ絵は入って行ける!  みな、何か面白そうなものはないかとSearchしている。その目にひっかかる ことが大切。ひっかかると近づいてきて、さわる、話すがはじまる… 小鳥の話題にはなかなかはいっていけない。 一番話がはじまるのが  オオミズナギドリ(かわいいぬいぐるみからはじまる) 次にとなりが平城宮のツバメの集団ねぐらのブースの効果もあって、ツバメの ぬいぐるみや捕獲法の様子など  考えていた換羽のクイズは複雑すぎ  越冬地の写真は川道・須川の写真を見せた。 次にやはりカワウとユリカモメのカラーリングからはじまる話。ユリカモメの 話は石部虎二の絵本からも  あとは、こまかく関心をもった方の来訪で、いろいろ話せた。    さてよさげな今後の企画としては…  「わたしにつける足環をさがしてください」  というテーマの宝さがし  これはバンディングで時々発生する事件のシミュレーション  ポスターがあって、鳥が9種並ぶ、それぞれリングサイズが違う  机の上に、砂利や木の葉などのミニ砂場(枕などにいれるプラスチック パイプでもいいかも)があり、この中にリングを落とした人が探すという ゲーム!  リングは実際のものはつかえないので、サイズ別にアルミ板などで 適宜加工してつくる。そしてなんとかリングのガイド番号が判る刻印を ルーターでつける。01や02は大変そうだが… アルミ版でつくるのは大変なので、紙質のよい紙に印刷してつくればと思う。 のり代も含めて印刷しておいて、ハサミで切ればいくつもできる!  これを複数入れておき、全部見つかればOKというゲームはいかが…  つまり、サイズ別に区切られ写真も示した小箱があって、そこに入れて いく。全部のリングが見つかれば完了というゲーム!  09はオオミズナギドリ。コアジサシの調査で落としたり、ケリの調査で おとしたり…   たいてい見つかるまでバンダーは必死に探す!  みつからないと紛失扱いで、届けが必要になってとてもめんどうなので…   鳥の種類によって足環番号が決まっていると思っている人は多いので 脚のサイズできまると知ってもらう意味もある。  バンダーがリングを落とさないように、落としてもみつけやすくする にはどうすればよいのか(例えばフィールドでもブルーシートの上で装着 するとか…)を伝えると現場感が伝わって面白いかも… 鳥関係者(特にバンダーは)Bonn条約に注目しよう  ボン条約CMSは移動動物の保護に関する多国間条約で、日本はまだ加盟していない。 ボン条約は移動動物に関する多国間の協定とか覚書のベースになる条約であり、 個体群の保護、持続的利用という観念も含む。  協定や覚書の半分くらいは渡り鳥に関するものである。残りの半分には 海洋ほ乳類が多い。日本が加盟しにくいのは、海洋ほ乳類を国際的観点から 保護しようという姿勢が弱いからのようである。30年間検討中で先延ばしに しているようだが、それでは済まない状況になっていると思う。  むしろ加盟して積極的に、海洋資源の持続的利用も含め世界の理解を得る 努力をするべきだと思う。もちろん渡り鳥を軸に、日本が国際的な平和構築の 中心になることだって夢ではないだろう。  ボン条約のロゴ
Convention on Migratory Species Logo.svg
  
























 

広報動画//広報動画2//EURINGのサイト//CMSのサイト

       須川恒@京都市山科区      
          (山科にはブース展示をしているみたいな部屋があります)
           違いはブース展示場では飲食禁止だけれど私の部屋なら            お茶をのみながら話ができることです。 ---------------------------
 大阪自然史フェスティバル2018でブース展示を行いましたので公開します。
 このブース展示は
2016年までのカラーマーキング鳥類調査グループ・関西 (4回)
2017年の京都・冠島調査研究会
 の内容を含めて、総合的に鳥類標識調査について普及啓発するのが趣旨です。
 グループの活動として、鳥類標識調査地目録・関西(試作版)を作成しました。

2018年1月8日新設
2018年3月4日改訂 最後の鳥類標識ステーション室を追加
2018年4月4日改訂 グループの目的や活動目的などを追加しました。
2018年4月25日改訂 鳥類標識調査地目録・関西作成用エクセルファイルを入手できるようにしました。
2018年7月16日改訂 いろいろかわっている部分を直しました。
2018年11月20日改訂
 2018年11月17日~18日大阪自然史フェスティバル2018で鳥類標識調査グループ・関西
でブース展示をしました。 ブース番号は A-18 です。
 また11月17日14:00~16:00(講堂)に日本野鳥の会大阪支部主催に
より以下の講演を行いました。約150名の方が参加いただいとのことです。
 須川恒「足環物語を越えて、地域がつながる、世界がつながる」
 その際に配布した資料のファイルは以下です→ AshiwaLecHaifuFes.pdf へのリンク
 この講演で紹介する内容にそってブースに置いておくべき資料や本などについて
考えて置きました。

 夏期集中講義配布資料 カラーマーキング調査グループ・関西でつかっているもの
(カワウのカラーリング、ユリカモメのカラーリング、)、宇治川のツバメ類の標識調査の紹介
アルラ誌の紹介、日本鳥類標識協会の紹介
・・・
2018年の鳥類標識調査グループ・関西のブース展示のようす


展示状況 PCプロジェクターとポスター展示の様子


資料スタンド


調査具など


カラーリングやぬいぐるみ(オオミズナギドリグッズ)

(以下は2018年7月16日時点の構想です)
~~~~~
鳥類標識調査グループ・関西の目的は以下です
 関西における多様な鳥類標識調査活動を継承して若手を育て、多様な鳥類の生息環境にかかわる研究
・保護保全・国際協力をすすめるために、経験を共有し、国内や海外のバンダーと協力して、生物多様性へ
の関心を持つ人々と連携するために普及啓発活動を進めます。

構成メンバーはおおむね以下です
 鳥類標識調査員(山階鳥類研究所より認定を、環境省より許可を得て行う)で日本鳥類標識協会(以下
標識協会)のメンバーで、関西の標識調査の同人誌(アルラ)のメンバーで構成されています(約10名と
協力者)。標識協会大阪(または関西、または近畿)大会実行委員会と重なる部分が多くなると思います。
標識協会評議員4名を含みます。

これまでの標識調査グループ・関西の活動実績
 「鳥類標識調査グループ・関西」として名乗り活動をするのは今年が初めてですが、これまで参加する
メンバーは多様な活動を実施してきました。
 メンバーは、鳥類標識調査活動の同人誌アルラを年2回発行(1992年より)してきました(アルラについて)。
 標識協会大会を関西で3回開催しました(1995年豊岡2008年京都2013年長浜市湖北町)。
 カラーマーキング鳥類調査グループ・関西としてユリカモメ、カワウなどの調査の啓発を目的に
大阪自然史フェスティバル(またはバードフェスティバル)の場でブース展示を4回行いました。
また京都・冠島調査研究会として、冠島のオオミズナギドリの長期的な鳥類標識活動を中心にブース
展示を行いました(2017年)。
 日本鳥類標識協会のホームページ構築に協力し特に地域単位の活動の紹介を支援してきました
(しかし関西地域の企画はありませんでした)。
 国際的に著名なスウェーデンのスベンソン氏の鳥類標識識別ガイドを兵庫のメンバーが翻訳出版し
(2011年)、スベンソン夫妻来日時に交流活動(2014年京都)を行いました。

当面の活動の目的
 私たちは関西の都市環境、ヨシ原(河川、湖沼)、離島、森林(里山、奥山)など多様な自然環境において、
国境を越えて渡りをする鳥類の長期的な標識調査活動を行い、諸環境の重要性を示してきました。
ただし、これらの活動はまだ一部の人々にしか知られていません。関西で私たちが行ってきた標識調査
活動について紹介し、それらを多くの人達と共有することによって、協力連携をします。そのために、
関西の標識調査活動を総覧し、普及啓発イベント(ブース展示など)を行い、日本野鳥の会大阪支部
主催の講演会開催へ協力します。
 これらの諸活動を通して、幅広い人々に支えられた鳥類の生息環境保全を実現したいと考えています。

活動の内容について
  それぞれの活動の内容について、どのようなスケジュールでするかは不確定要素もありますが、
やりたいと思っている内容について以下に示します。
 関西の鳥類標識調査の活動を総覧するため、バンダー同人誌アルラによる関西の標識調査の
特集を行います・・・A
 関西の鳥類標識調査(支援する福井県織田山1級ステーション含む)の過去および現況の活動
を総覧するために様式を決めて取材をすすめ編集し、2018年アルラ秋号の特集号として印刷して
後述する協会大会参加者や関心を持つ人に配布(領布)して情報の共有を計ります。
 引き続き得られた情報は2019年アルラ春号に追加掲載します。
上記Aの素材とするため、調査地別、種別に関西の標識調査情報の収集を行います・・・B
 関西にある主要な標識調査地について過去および現在の情報収集を行います。
 関西の調査地としては離島(冠島・沓島)、里山(穂谷、六甲山など)、奥山(芦生など)、河川敷
(宇治川、鵜殿など)、都市公園(昆陽池公園、長居公園など)があります。また複数の調査地に
かかわる種別の調査についても情報収集を行います(ユリカモメ、カワウ、コウノトリ、オオヒシクイなど)。
 調査活動を行っている調査員の協力を得るとともに現地を訪問して情報の収集を行い、それぞれ
の調査活動の意義や課題をまとめます。
標識調査の普及啓発ため、大阪自然史フェスティバル2018においてブース展示を行います・・・C
 大阪自然史フェスティバル2018へのブース展示(仮題「鳥類標識調査とは何か その魅力と課題」)
を申し込み(7月)、ブース展示内容の準備作業を行います。ブース展示活動(11月17日18日)の際に
後述する協会大会の準備の場として活かします。またブース展示の内容の一部は協会大会の場
で紹介します。なおブース展示の趣旨と連動して日本野鳥の会大阪支部主催の講演会に協力します。
 全国的視点から標識調査の普及啓発を考えるために、日本鳥類標識協会全国大会を関西(大阪で開催)
で開催します・・E
 2018年12月8日9日に日本鳥類標識協会大阪(関西)大会を企画します。
 大会は公開シンポジウム、一般講演、総会、懇親会が主たる内容です。
 これらの諸活動の結果を、アルラ誌や協会のニュースなどにまとめ、本団体および標識協会の
ウェブサイトを通して公開します。

 Bの詳細
 調査地別の標識調査情報を総覧したいというアイデアは以前からありました。
 1995年に豊岡で開催した日本鳥類標識協会大会(1995年豊岡)は、ヨシ原で行われている標識調査が多いことに
フォーカスして今後の課題を整理しています。その中で以下があります。
『4.ヨシ原の規模や生息種や調査成果をまとめた「ヨシ原標識調査地目録」の作成
 バンダーの多くは,自分が放した鳥の回収記録が寄せられたヨシ原の様子を知り,また自分の調査地にしているヨシ原の様子を伝えたく思っています.このような時に役立つ資料集が「ヨシ原標識調査地目録」です.目録中に,ヨシ原の特性(規模や植生,地図等),主要生息種,注目すべき生息種,標識調査の成果,保護上の課題などの情報が簡便に集積されておれば,調査地の様子を相互に理解できる基盤ができます.標識調査によって鳥類の貴重な生息地であると判明したヨシ原の保護を自治体や国の機関に訴える際には,このような目録は大きな役割を果たすことでしょう.とりあえずは,1級や2級ステーションとして重点的な調査を行っているヨシ原に関しての目録作成が望まれます(シンポジウムの課題まとめより)』
 今回の考えは、ヨシ原だけでなく主要な調査地(いわゆる網場)を環境別に俯瞰もできる形の目録を作成するというものです。地域の範囲としては、関西(三重を除く近畿地方)と、関西のかかわりが深い福井県織田山1級ステーションを含みます(標識調査は環境省事業で地方環境事務所から許可書を受け取っている形となっています。当然地方環境事務所には担当官がいてその作業をしています。調査者はあまり意識していませんが、この担当官に自分が出している許可書の成果を把握してもらうことは、標識調査事業の理解を進める上で大切と思います。他の地方は知りませんが、近畿地方環境事務所の標識調査事務の担当官が、冠島の3泊4日の調査に参加したので、オオミズナギドリの調査に参加してもらい、またカスミ網による調査の説明をしたことがあります)。
  名称  関西主要標識調査地目録
 基本情報としては、「標識場所登録用紙」掲載情報を含めます。
調査地について
(調査地を近隣に複数もっている場合も、一つのPCODEで代表させる。具体的場所情報は原則PCODEの
範囲で留める(緯度と経度のそれぞれ分単位の長方形の区域となる(関西では約1852m×1517m)))
 PCODE(標識場所コード)
 PNAME(調査地名を漢字10文字以内で表現したもの)
 緯度(°′および小数表現された°) 経度(°′および小数表現された°) 標高(m)
 調査地名 都道府県 群市 町村
 LOCATION:
 ステーション名(ついておれば):
 調査地の環境:
 --以上が標識場所登録用紙の内容―― 以下は案
 主要調査者
   主要な調査者名を記入。故人も含む(故をつける)。現在の調査で現状を知りたい場合の連絡先代表名の前に〇をつける。
 調査時期 調査をしていた年や季節について、あるいは頻度などの概要について記入する
 主要標識鳥種
   個体数が多く捕獲された種をそれぞれ3種ほど四季別に掲載する。
  四季別とは繁殖期、秋の渡り期、越冬期、春の渡り期である。特に注目して欲しい種があれば、それぞれの季節の3種に続き/線の後に記入する。
 いままでの標識調査の成果について
  この調査地における成果をあらわすキャッチコピーをぜひ記入。
  報告書やアルラの報告について引用文献を掲載する。ウェブサイトがあればURLを記入。
  なければ概要を書く。
 保護・保全上の課題について 調査活動を通して判ってきた点について記入
  調査によってわかってきたこの場所の重要性、保全上の課題を書く
 備考
  調査を継続するためのお誘い、
  ストックされたデータについて共同研究のお誘い など
-------------------------------
 上記内容はB5版が1ページにまとめる予定。もしもっと詳細を記入したい場合は、該当する
場所に(詳細あり)と記入して、~の詳細というボックスを掲載できるようにする。

1ページのフォームが追加できる形にする。そして
  → 試作エクセルファイルと、記入例
NEW AおよびBの作業をするためのエクセルファイルを以下に置きます。
  標識調査地目録・関西にかかわる方はこのファイルをダウンロードいただき記入して須川宛お送りください。
  調査地目録用エクセルファイル  NEW
-----------------
 Cの詳細 このサイトは2018年11月17日(土)18日(日)に大阪自然史フェスティバル2018で予定している
鳥類標識調査グループ・関西でブース展示の際のリンク先として公開します。
 ブース展示は仮タイトルとして『鳥類標識調査とは何か その魅力と課題 』としておきます。
 フェスにおけるブース展示の類似の例としては
2016年までのカラーマーキング鳥類調査グループ・関西 (4回)
2017年の京都・冠島調査研究会
ブース展示の様子がわかるサイトをそれぞれリンクします(冠島調査研究会は作成中)。


談話室
2018年11月17日(土)18日(日)に大阪自然史フェスティバル2018で
鳥類標識調査グループ・関西でブース展示を予定していて、
ブース展示の仮タイトルとして『鳥類標識調査とは何か その魅力と課題 』を予定しています。そこで
以下の質問をだしました。得られた回答ややりとりを列挙していきます
(名前はイニシャルです HSはこのサイトをつくっています)。

だしたお題 

2018年2月7日 From HS
 メールでやりとりできることでみなさんへのお願いがあります。 協会大会シンポジウムのテーマはこれからみなで相談すればいいのでしょう が、11月の「鳥類標識調査グループ・関西」 出すの 仮テーマは『鳥類標識調査とはなにかその魅力と課題』とします。 魅力的テーマがないと考えがすすまないと思って決めました。  ポイントは3点あります。 (1)鳥類標識調査とはなにか?  (2)鳥類標識調査の魅力とはなにか? (3)鳥類標識調査の課題はなにか?   それぞれについて、5分でもパソコンの前で考えていただけませんか? 一人一人の鳥類標識についての思いや考えは違うと思います。 まず(1)鳥類標識調査とはなにか? を他人に説明する際に、ポイントとなるのは、 これと、これと、これという風に列挙してください。  少なくとも3点程度は列挙してください。 つぎに、それらに優先度をつけてください。  次にいちばん優先度の高い内容(全部でもいいですが)を3~5分 (パワーポイントのスライドを3~4点つかって)語るとすればどうなるか をイメージだけでもいいので計画してください。  同様に(2)についても(3)についても、自分なりの考えや思いを数点列挙し、 特に一つだけとなるとこれということが判るように優先度をつけてください。  そしてその大切と思うポイントを他の人に説明できるようにするには どうすればよいのかのプレゼン内容についての企画案メモをつくって ください。   以上でメモが結構できたと思います。テキストファイルでぜひ(この同報で) 連絡していただければさいわいです。

 そうすると2月7日~10日にかけてけっこう返事が返ってきました。実際は
(1)~(3)の問いに回答を列挙するだけで15分はたってしまいます。
 またコメントのやりとりもしましたので、以下少しまとめて列挙します。①②③は整理の
ための番号で、優先度を示しているものではありません。

(1)鳥類標識調査とはなにか? 

YK ①鳥を捕獲し足環を着け、個体識別を行う生態調査のことではないの?  他には思い浮かびません。

HS  ほかの人に鳥類標識調査とは何かを伝える際に  ①なぜわざわざ国家的事業としているのか
(たいていの国はそうです)   ②鳥類標識調査の資格はどのようにしたら得られるのか
③鳥類標識調査作業に参加するにはどうすれば可能か (参加する場合に有効な手伝いは何か)
といった問いへの回答が必要と思っています。
①は渡り鳥条約などの役割とも関係していると思っていて整理したい部分です
②はバンダーは判っていますが一般の人にはあまりつたわっていません。
③は織田山へ行っていると判ります。忙しい時は猫の手(じゃやくだたないが)も借りたい、 
できればこういう人、できればこういう人というイメージがありますが、整理して伝えると面白そうです。

YKさんへのコメントHS 確かにYKさんの回答で要を得ています。でもこれだと学術研究申請をして
個体識別して生態調査を行うことであって(たいてい対象は一種)、原則希少種を 除きどの種でも
捕獲できる資格が発生する鳥類標識調査「事業」とは違ってくる と思います。私は後者の回答をし
ようとしています。    ここの違いは(2)の魅力や(3)の課題の回答にも波及してくるように思います。

YS ①個人視点で書きます。鳥の渡りを調べる基礎調査であり、今の最新機器
を使った 調査と補完的な関係がある調査

NK  ①鳥類に足環を装着し、渡りのルートをはじめ寿命、生態など、野性鳥類の
基礎的な情報を収集するための調査
②環境省から山階鳥類研究所に委託されていて山階鳥類研究所が全国に募った
標識調査協力調査員(バンダー)の資格を持ったボランティアによる活動
③かすみ網等の道具の貸与を受け、地域に即 した課題を判断しつつ足環装着、回収等の実務にあたる。
(1)は、現場などで説明するときに、だいたい全部、つらつらと 言い連ねることになるので(ボランティアとか
まで言わないと、 仕事のように誤解されることが多い)、長いですけとワンセット と思ってます。

SN 「なにか」と問われるとNKさんが総括的に書かれている説明に尽きると思います。
も ちろんこれもバンディング自体を知らない人に対しては絶対はずせない内容だと思い
ま すが、これ以外のテーマが「魅力」、「課題」ですので、「意義」、つまりバンディン グをして
いったいなにがいいことがあるのか、を前面に押し出すほうがいいのではない かと思ってい
ます。 バンディングを嫌がる人からは、「バンディングで鳥を捕獲して負担をかけるだけかけ
て、得られるものなんかほとんどないのはただの鳥に対する虐待だし、鳥をおもちゃに して
おいて鳥の専門家だと大きな顔をしているのは許せない」、という批判をよく見ま す。 さらに
それを聞いた一般の人が、それをまに受けてバンディングは悪いものだと信じた り不信感を
持ったりします。 今回特にバンダー以外の一般の人にも来てもらうのですから、この悪い
イメージを少し でも修正するような内容が必要なのではないかと思います。 意義に関しては、
ボクはいつもこんな感じで説明をしています。
①標識された個体が、ある期間をおいて同じ場所で再び捕獲された場合は、その鳥の寿命
や繁殖の開始年齢などがわかる
②他地域で標識された鳥を再捕獲したり、逆にここで標識した鳥が遠く離れた別の場所 で
再捕獲されたりした場合は、渡りの経路やその移動時間、越冬地と繁殖地の関係など に
ついてわかる この二つの意義に関しては、再捕獲の率が非常に小さいことを理由に
バンディングが百 害あって一理なしのような議論に持っていかれます。そこで、再捕獲を
待つまでもなく 、この調査を日々行うこと自体に意義があることを知らせるために、
③夜行性の鳥や、茂みの中に潜んでいて目立つ鳴き声を出さない鳥など、目視による調査
ではほとんど記録できない種を確認することができる
④捕獲した鳥を手にとって詳細に調べることができるため、羽衣の詳細や各部位の計測
値から、識別しにくい鳥でも確実に種名判定ができ、さらに年齢や性別など、捕獲しな い
と判断できない多くの情報から、野外識別の新たなポイントが判明することがある
⑤その鳥が繁殖をしているのか、換羽が始まっているかなどの正確な情報を得ることが
できる
⑥福島原発事故後の小鳥の尾羽異常など、環境の異変や変化をキャッチできることが
ある
などの点を押さえておくことが大切ではないかと思っています。

(2)鳥類標識調査の魅力とはなにか?
YK ①鳥にさわれること  ②鳥をじっくり見れること  ③バンディングを通じていろんな地域にお友達ができること

HS YKさんの①②はとても大切で亡くなられたウォッチャーのTSさんが昆陽池で

カモ類の調査に参加されて、オナガガモやヒドリガモの翼をひろげてじっくりと観察できることに本当に感動して
おられました。③は私にとってはバンディングをはじめてすぐに知り合ったロシア・カムチャツカの
ニコライ・ゲラシモフさんだけのコネクションで、ユリカモメ・ヒシクイ・シジュウカラガンの
標識調査、鳥類標識協会の日露共同調査と展開していきました(数十年にかけて)。魅力というだけでなく
よりも私の人生にとても深い影響を与えたといえます。

YS ①研究機関に所属していなくても捕獲、標識を通して内容の濃い調査研究が出来る。
②ロシアに行くきっかけを作ってくれた。
③どうやったらその鳥を捕獲できるか必死に考えるので、鳥の行動をよく観察する視点がうまれる。
実際にとれたらとても嬉しいし、研究の進展にも貢献できる。
NK ①野性の鳥類を手元において間近で観察し、知見を得られること。
②また、足環を装着した鳥の回収、被回収などで実際に鳥の消息を確認できることの喜び。
③目視だけでは確認できない薮中を潜行する鳥の生息が確認できる事。
④識別が難しい鳥の違いを、種を確定できたうえで比較できること。
(2)思いつくままに書き連ねた感じで、でも、まだまだあり そうで、どれか一つとか考えだすと、かえって
長くなりそう。誰か に説明したいときには、そのときの相手がいちばん食いついたとこ ろに力点を置いて説明しているものかと思います。ときに、前とは 言ってること違うやん?とか思われたり。
NKさんへのコメント HS (1)も含めてですが、一つどれか重点というのが難しくても ぜひこれはという一点はしっかり説明できるようにしてみてください (全部できるようにしておくのがいいのですが)。  ブース展示の壁に、熊代さんの(1)①~③ (2)①~④について説明 できるPPTスライドがそれぞれ1~2枚印刷されて、貼ってあって、 いろんな人に(1)鳥類標識調査とはとか(2)鳥類標識調査の魅力は  を説明する際に、それぞれの人の雰囲気とか関心でどのスライドを選 ぶかは適宜決めて説明するというイメージです。   京都・冠島調査研究会のブース展示の際には、たいていの説明ができ るように多くのスライドを印刷してはってあり、2日間でどのスライドの 印刷物をよくつかうか(どう説明するか)が判ってきました。 http://larus.c.ooco.jp/KANMURI.htm  これはやってみると判ります。

SN こちらはやっぱり野生の鳥を安全に捕獲できる、ということに尽きると思います。でも、 NKさんの「エンジョイ」って言葉を前面に押し出しすぎると、またまたおもちゃにして いるとの批判にさらされる両刃の剣になるかもしれません。ボクの場合は10数年に わたりできるだけ一般の人に公開した状態でバンディングを行っていますので、 目の前で野生の鳥を見てもらうことで、初めて参加された子供たちが鳥を好きになって くれたり、バードウォッチングの新たな視点を参加者の人たちが得られたり、 などはほんとにうれしいって感じますが、こういうのは残念ながら一般的ではありま せんので難しいかもしれません。鳥ってほんとにかわいくて面白い生き物ですよ、 ってのをもっと知ってもらおうと思って、捕獲した際に撮った写真(もちろん手が 写らないようにしたもの)をブログなどで公開する場合でも、バンディングの趣旨から 離れたものになりすぎると攻撃対象になったり、山階からの警告を受けたこともあります。 難しいところです (A^^;)

(3)鳥類標識調査の課題はなにか? 
YK ①データを持てあます ②若者不足 ③バンダーを育てる人の不足    (回答に全部で)15分かかったー。

HS 前にも書きましたが、1970年代に吉井正氏が鳥類標識調査の本を
だしてから40年間、鳥類標識調査とは何か、その魅力と課題を一般の人々
や、若者が知ることができる著書の企画はありませんでした。いろいろ
ありますが、これを実現することが大切な課題だと思っています。また以下の
「実習室 実習11、実習12」にはそれ以外の課題について触れています。

YS ①報告、申請が大変!
②昨年、北海道、沖縄、福岡といろんなところで実施しましたが、意外と地元の
バンダーとのつながりがなく、調整不足で勝手によそ者がきてやってる、
と思われていそう…(標識大会とかに来る参加者が限られている?)


NK ①再捕獲率が相当に低いこと。
②標識-回収の2点間の移動しかとらえられず、移動途中なのか 
繁殖、越冬個体なのかが判断できない場合が多いこと。
③少なからず鳥体に影響を与える可能性があること。
④いずれも技術的に改善できる要素もあれば、どこまでも一定確率
 は変わらない要素もあるため、その見切りどころは確定できず、判断の
違いでしばしば対立を生むこと(特にバンダー以外の人と)。

YKさんへのコメントHS
 YKさんの①『データを持てあます』はいくつかのタイプのデータがあると思います。 1)まず標識センターに全部の標識データをバンダーは送っていてそのデータは センターのデータベースに入力されていて、50年分500万羽のデータがあります。 これは報告後3年以降は(3年間は調査したバンダーに優先解析権がある)申請すれば使用 することができます。センターは使ってもらえれば嬉しいとの昨年大会の際の担当者の 発言もありました)) 50年間500万羽のイメージは、識別ガイドとの関係で私はアルラにも書いています。ネットだと 以下参照してください http://birdbanding-assn.jp/J04_convention/2014/2014taikai.htm ここから以下をクリックしてください シンポジウム企画および総合討論における課題整理(案)) 2)多分YKさんがそうだと思いますが、月いちバンディングの結果をセンター報告後の データベースをエクセルに取り込み独自の計測値を入れたファイルにまでしているのに、 それをどう解析したら面白くまとめることができるかで迷っている 3)これ以外に、紙ベースでの記録用紙につけているだけのデータとか 多くの撮影された画像とかもろもろの記録があります。 これらをそれぞれどうすればよいのかという課題があります。 それぞれのデータ別に解決法のイメージは異なってくると思います。 >②若者不足 ③バンダーを育てる人の不足   ②③の課題解決は①の解決ともかかわってくるのではと思って います。つまりこんな面白そうなネタがあるのだ、まとめるのに 協力してと若者に説明できるかどうか… 説明できるなら自分で まとめるかもですが。このあたりがもやもやする点ですね。
NKさんへのコメントHS (3)②標識-回収の2点間の移動しかとらえられず、
移動途中なのか繁殖、越冬個体なのかが判断できない場合が多いこと
 これは標識協会福井大会の懇親会でやった鳥人の宝(島人の宝の替え歌)の
3番の歌詞を思い出す話です。
 回収記録の、点と線だけでみるのでなく、さまざまなデータを、緯度・
月日のグラフの中で見ていくことが重要と思っています。 
 観察者によって緯度・月日でどの時期にどこで観察できるかの図も大切です。
 回収データだけでなく新放鳥のデータも重ねる必要があります。
短期間内(例えば1ヵ月以内)の回収記録は移動をあらわして貴重です。
 温度の緯度・月日の分布などと重ねるのも面白いでしょう。 
 例えば昨年大会の時のシマセンニュウも秋の渡りだけでなく、北海道の
営巣調査報告や、春の渡りの放鳥情報、越冬を示唆する情報なども全て 
重ねると見えてくるものがあると思っています(←この点はNoKさんにも同報で
昨年大会がおわってからやりとりをしました)。 
④の技術的に解決できるということでもありますが、視点を拡げると
見えてくるものがあると思っています。
 私のほうの(3)課題の一つですが、再捕獲率が相当に高いことに悩んでいます。
一つはオオミズナギドリです(リカバーでなく、リピートやリターン)。
もう一つはカワウです。観察記録も駆除などによる回収記録もあります。
複数の人が標識しているので夜な夜なやりとりがあります。
(この同報者ではNoKさん、TWさん、時々MYさんやJUさんも)
放鳥情報が何年にもわたっていてHSのファイルだけでもあちこちのフォルダーに
はいっているので山階の標識センターへ関西圏の過去の全部の放鳥情報の請求を
しようかと思っています。
 でも回収情報のほうは、受け取っても緯度経度がつきますからGISを操れる体制でないと
猫に小判でその点の解決はまだできていません。
SN 捕獲した鳥はもちろん必ず計測をしていますが、計測値の活用に関して
はずっとボクも気になっています。計測値の個人差についても気にはなって
はいても、どの程度なのかを知るすべがなく、いつもこれでいいのかと思い
ながらの作業です。次の世代の育成に関しても、この年になるとひしひし
と感じます。でも、自由に使える時間を考えると、全然役立っていないなあ
というのが実感です。それぞれ5分ほど、なんてとても無理です (A^^;)  
これだけ書くのに何時間かかかってしまいました (A^^;) 


実習室

 鳥類標識調査グループ・関西 実習室
 鳥類標識調査グループ・関西としてのうちあわせも兼ねて、
2018年1月6日8日に伊丹市昆陽池公園で(6日は武庫川河川敷も)ユリカモメ及び
カモ類のカラーリング標識調査を行いました。

 実習の課題を以下ユリカモメと一部カモ類について示しました。
 とりあえず役立つサイトもリンクしておきます。


ユリカモメの調査に関する情報 片無双網の道具、セット法 実習の課題  実習1 ( )の中を観察して記入してください!  (現状を記録してください。もっと改良する余地があります。それは何かが判ると思います)  持参物 ワイヤー(長さ m 太さ  mm)、ワイヤーを巻く輪っか(直径 ㎝)    ペグ とても長いもの3本必要(ワイヤーの始点、2本のポールの位置)   ペグ 多少短くてもよい 網を押さえる2ヶ所    網のおおきさ(    m) 3×5mだったか。メッシュサイズ( ㎝)。網の色( ) 糸の太さ( )   ポール2本 (長さ m 太さ直径  ㎝)  実習2 片無双網のセット法を記録してください(自分でセットできるように)   網場の確定と地面の掃除    どういった場所が網場としてふさわしいか、地面をどう掃除するか     網を広げてセットのイメージ      2本のペグをうってペグとポールをつなげて、網ともつなげる     始点のペグの位置の考え方 網の両端で正三角形を描き、頂点をたおす側に50㎝ていど      ずらす     ワイヤーとポールの先端をつなげる(しっかり紐で固定))    実習3 片無双網の引き方のコツの実習      倒すというのでなく、全身をつかってしっかりと後ろに引くこと     実習1~3 片無双網の模型をつくってみよう     辻本大地さん作成の動画を以下のDropboxにとりあえず置きます。
https://www.dropbox.com/s/p5dk39px92v1172/KatamusouMokei.MOV?dl=0
     
 実習4 パンをまいてユリカモメをつかまえるコツの実習
    つかまえようとしてギラギラした体制だと殺気を感じてやってこない
 実習5 捕獲後の網のはずしかた。この網は比較的楽にはずせるが、もっと大変
      な網の場合が多いのでコツを知ること 
 実習6 捕獲個体の袋への入れ方 管理法
 実習7 すばやい標識作業、計測作業
      金属足環標識 右脚 上下順(観察者の利便を考えている)
     カラーリング装着 腹側から番号を読めるようにする 
          固いので、あたためる(ホカロンやお湯、ポットのお湯も便利)
          オープンプライアも上手につかう 
     識別ポイント 成幼 2Wかどうか(アルラに幼羽が残っていないか 
         嘴・足の色も記録)
     計測部位(特に雌雄を知りたいので)・記載部位
      これは過去いろいろなポイントを計測しています。雌雄をサイズで知る際に必要と 
     思われるポイントを計っています
      腹部の羽毛を一部採取(→雌雄判定へ))

ユリカモメへのカラーリングのつけかたの動画(辻本さん発見)
ユリカモメカラーリング付け方
動画のタイトル: How to colour-ring Black-headed gull (Larus ridibundus)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=UdSfmp49bSM
 (確認日 2018年1月8日)
動画UPした人(グループ): kolringteam (Polandらしい) ※
画像を見てのコメント:いらなくなったボールペンの胴体を活用する。
胴体の半分にはユリカモメを足をすぼめると入る。先が細くなって
いるので、カラーリングは無理なく徐々に太くすることが可能(あたためた
ほうがパチンと割れないだろう)。それで容易に付けることができる!
 接着はアロンアルファのようなものを使っている。
 実習8 記録用紙 必要な項目を印刷した用紙があると便利です(須川はオオミズナギドリや 
     ツバメについて作成していて、今回ユリカモメ用もつくりましたのでごらんください)
     色は片岡さんがお持ちの正式の色チャートがいいですが、データを見る時の理解を 
     助ける情報があれば便利です
 実習9 情報の共有。共同調査だとエクセル入力して関係者に共有してもらえます 
     エクセルファイルは計測値などの項目を簡単につくれるのが便利です
     またワークシートを増やして別年度や、関連場所のファイル、解説のファイルなど
     示すことができます。
      ここでは項目として標識センターへの報告に必要な変数を冒頭に入れてます(実習11へ)
      なお1月6日にオナガガモ青Rが出てきました。この点については、以下から16SUGA07Kamo
     のワークシートをごらんください。 COMMの欄にカラーリングの色と番号を書いています。     

 実習10 Dropboxをつくった情報の共有法。上記のファイルも含めた写真ファイルを調査毎に作
     成して、「Dropboxファイルのリンクを共有」でURLを発生させて、参加者や関係者に
     情報共有の発信が可能です。 
     今回のURLは以下です。実習9のエクセルファイル、当日の写真、実習8の記録用紙ファイルを
     置いています。
       https://www.dropbox.com/sh/ctbcnhxszg5pz15/AABrNxIlKFSAIGTw1jqhN2zTa?dl=0  
 実習11 実習9で入力したエクセルファイルを標識センターの報告にも必要なdbfファイルに
     する作業。標識センターへ報告用のファイルを作成する入力ソフトがあり、その後作成
     できたdbfファイルをエクセルファイルに取り込んで実習9とする手法もあります。
     エクセルファイルからcsvファイルを経由して、Windows版dbaseを利用して標識センター
     報告に使えるdbfファイルを作成するルートもあります。こちらのほうがデータの共有
     を早くする上では便利と感じています(でもWindows版dbaseに多小慣れる必要があります)
          ここは手動だけでなく、このようなエクセルファイルからの入力もできる入力ソフトの
     作成が課題です。

 実習12 実習11は標識センターへの報告に関するものです。この場合は、バンダーが個々報告するための
      扱いになります。一方、継続的におこなっている調査について関係者が共有できる情報ファイルを
      作成するのが課題となります。ユリカモメについて、関西のさまざまなバンダーの金属足環情報を
      まとめていく必要があって既に完成しています(新しいデータの追加はまだ)。こういった情報ファイルを
      作成することによって、さまざまな共同研究が可能となっています。
       一方でユリカモメ以外については、放鳥情報の集約が課題となっています(カワウやカモ類など)。

カモ類の識別に関しての情報 参考情報
 

カモ類の識別法
PDFのタイトル:
Mouronval, J.B. 2016. Guide to the sex and age of European ducks. Office national de la chasse et de la faune sauvage, Paris - 124
 pages
PDFのURL:Guide to the age and sex of European ducks
http://www.ducksg.org/wp-content/uploads/ONCFS_Age%20and_sex_guide_2017.pdf
 (確認日 2018年1月8日)
UPした人(グループ):フランスの団体 
見てのコメント: 128pもある!
小鳥と同じくIrisを見る習慣!
 カモ類のチェックでは忘れている!
 p5にハシビロガモを例に写真を掲載している! 
オナガガモ(Pintail)のメスの成鳥と幼鳥の区別に
使えるのは 嘴の色の差 p9
p13 ファブリシウス嚢
p15~p22 羽毛による識別ポイントの解説文
p83~p92 オナガガモの羽毛による識別情報
 まず羽毛による識別ポイントを読み、その後じっくり読まないと…!
p125 著者などの情報が掲載されている

足環番号室

  あなたがこだわりの持つベストな足環番号をお教えください。
もちろんその足環番号に込められた物語も!!
(自分がかかわった個体がらみである必要はありません。例えば以下の
樋口広芳さん押しの番号は樋口さんがかかわった個体ではありません。
須川がこだわる足環番号も、私自身の回収記録ではなく、多くの回収記録に
至る上で大切な足環番号です。)


  その一例を紹介しましょう。
 これは樋口広芳さんが著書や講演で紹介している足環番号です。

  農林省JAPAN・C7655
  ついていた鳥の種類  シベリアムクドリ
  回収された場所・月日 ピョンヤン・モランボン公園
     回収者 金という学生
     情報中継者  ウォン・ホング
  放鳥された場所・月日 ソウル・チョンリャンリ・1963年6月6日(巣箱の中の雛)
     放鳥者 ウォン・ピョンオー
   この足環番号は「遠藤公男(1984)アリランの青い鳥.講談社のp194」で紹介されている
         2013年に復刻出版されている(この本ではp181に紹介されている)
     以下でも紹介
    ※Sugawa2009BirdbandingStory.pdf へのリンク
       「須川恒(2009).鳥類標識調査と「足環物語」.ALULA(No.38,2009春号):30-37.」


  須川恒がこだわる1羽
  ソ連の足環   P605800
  ついていた鳥の種類  ユリカモメ(幼鳥)
  回収者され場所・月日 大阪府岸和田市久米田池 1979年 月 日
  放鳥された場所・月日 ソ連カムチャツカ州フラマビツキ湖 1978年7月日
     放鳥者 ニコライ・ゲラシモフ  
     詳細は同じく以下で紹介 
      ※Sugawa2009BirdbandingStory.pdf へのリンク
       「須川恒(2009).鳥類標識調査と「足環物語」.ALULA(No.38,2009春号):30-37.」

   がこだわる1羽
 
鳥類標識ステーション室

    各地にある鳥類標識1級ステーションや2級ステーション。
これって何かバンダー自身も理解していない部分も多い。ましてやいっぱんの人には
どういうものか理解しにくい。でも鳥類標識調査を理解してもらう上では理解してもらう
ことが必要。というわけで、一般的なのはおいおい追加することにして、目にとまった
サイトを以下にリンクしておこう。

 最近KbirdでTKさんから知った織田山1級ステーションの訪問記。このサイトははじめて
知った。2015年10月20日に訪問した人であることが記述から判る。
誰が書いた文か、佐藤文男さんの鳥を丁寧に扱うべきという発言の部分など
正確に書いている。それでこの方の書いた他の文を見ていくと、なあんだよく知ってる
人だった。介護関係のお仕事をされているので、佐藤さんの発言の部分など
ちゃんと聞き取ってかきとめることができるのかもと感じた。