冠島調査研究会
Kyoto Kanmuri Island Research Group
Streaked Shearwater Reserch Group in Kyoto
魚群(なぶら)にできる鳥山の観察
2007年6月23日午後、冠島のテント場の前にオオミズナギドリとウミネコの群れ(推定4000羽)が
あらわれた。これは魚群(なぶら)の上にできる鳥山である。大型魚が小型魚(アジやトビウオ、
イワシなど)を追いかけて巨大ななぶらが水面近くにできる。
オオミズナギドリは若狭では「サバドリ」と呼ばれている。漁師は鳥山を手掛かりに、小魚の群れ
を追う大きな魚の群れを知る。
海面まであがった魚を群れを追いかけてオオミズナギドリやウミネコの群れがあちこちに移動して
いく。壮観な景色だった。
Illustration and text by Jun UEDA
冠島調査研究会が会の正式名称ですが、京都府外では冠島といっても判らない人が多いので、京都・冠島調査研究会と表記します。英名もそれにしたがって表記します。
このサイトのQRコード
http://larus.c.ooco.jp/KANMURI.htm
このサイトについての簡単な説明 冠島調査研究会代表の須川恒がつくっています。冠島にかかわるさまざまな事項の覚えメモのような情報部屋です。
整理があまりに悪くいろいろな情報があちこちに置いていてアクセスがなかなか難しいので主なテーマごとにめぼしい情報へジャンプするように
していきます(2023年11月14日開始)。
とりあえずその時点時点で気になる点から直していくつもりです。
整理の方針案
(0)冠島調査研究会についての説明
→ 冠島調査研究会について
(1)更新情報
このサイトについての更新情報です。しかし途中から最近のニュースなど整理なくいろいろアップされています。
最新情報 以下をお読みください。
2024年7月21日の講演記録です。 須川恒「冠島のオオミズナギドリ繁殖地の天然記念物地域指定から100周年ーミズナギドリ類は世界を結ぶー」
20240721Kan100LecSugabyMiya.pdf へのリンク
(2)冠島のオオミズナギドリ、冠島について基礎をしりたい人のための情報
以下の文がいちばんわかりやすいと思います。
須川恒(2006)冠島とオオミズナギドリ-生活史と標識調査.ALULA(No.33,2006秋号):24-29.
Oonagi2006.pdf へのリンク
きょうといきものフェス2023(10月8日9日京都府立植物園会館)、大阪自然史フェスティバル2023
(11月18日19日)の紹介が役立つと思います。
これは、鳥類標識調査グループ・関西の名前でブース展示をしていて、きょうといきものフェスについての
報告の中に冠島のオオミズナギドリの展示や講演内容も紹介しています。
http://larus.c.ooco.jp/BirdbandingKansai.htm
紹介文は以下
足環をつける調査で見えてくる京都の鳥類の多様な生態
http://larus.c.ooco.jp/Alula202310KyotoFesLecRep.pdf
京都と大阪のフェスティバルで、オオミズナギドリの紙帽子づくりをしました。
この帽子に貼ってあるQRコードから、このサイトに来た人もいると思います。
みなさまもぜひ紙帽子をつくって、多くの人に広めてください!
オオミズナギドリの紙帽子の設計図は以下です。
A4版のケント紙や画用紙、裏が白いカレンダーなどの古紙に印刷します
OonagiBoushiSekkei.pdf へのリンク
設計図通りに切り抜いて帽子型にはりつけます。裏から表から仮とめして接着します。
くちばしの谷おり部を帽子のへりにくっつけます。ミズナギドリ類を特徴づける管鼻は
鉛筆で丸めて筒にして貼り付けます。
目玉や頭の斑点は写真などを参考にだいたんに
描きましょう。頭がちいさすぎたら、うしろに切れ目をいれるとかぶることができます。
QRコードのついたシールもどこかに貼りましょう。
京都府の鳥でもあるオオミズナギドリ、オオミズナギドリは集団営巣している舞鶴市冠島は
国によって1924年に天然記念物として指定されています。2024年は国による指定から
100周年となります。
オオミズナギドリの生態と保護に関心を持つことがどうして大切なのかぜひ一緒に考えましょう。
オオミズナギドリはミズナギドリ類の一種です。ミズナギドリ類には、アホウドリやウミツバメも
含まれています。紙帽子のデザインでもわかるように、特徴的な管鼻をもっています。淡水なしで
外洋で生活することができます。
ミズナギドリ類を通してわたしたちは海洋が健全かどうかを知ることができます。
残念なことにミズナギドリ類の未来には多くの困難が見えています。どうすればよいのか考えださない
と多様なミズナギドリ類の世界は持続できないです。
すでに指摘されている問題としては
・遠洋漁業の際の海鳥の混獲
・集団繁殖している島への外来種侵入による営巣妨害
・プラスチックの海洋投棄によるヒナの死亡
いずれも人類が原因となっています。
このような問題を国際的に考えるための保護条約(ACAP)がありますが日本はまだ加盟していません。
(3)冠島調査に参加するための準備情報
調査準備情報
これは年2回春と夏の3泊4日の調査に参加する人に向けての調査の準備や調査の説明に
かかわる情報です。説明ファイルや、オンラインでの説明動画などたくさんあります。
以前は島に行ってから説明していましたが、事前にたくさん説明できるようになっています。
(4)冠島調査結果の毎年の整理にかかわる情報
調査結果のデジタル入力がとても大切で多くの人の協力で入力や読み合わせ作業をしています。
それを毎年どう整理するかについてもできる人を増やすのが課題です。
(5)冠島で明らかにされた情報一覧 論文情報や口頭発表情報など
大きく見ると冠島がオオミズナギドリの国の天然記念物に指定された1924年からの100年の
歴史があると思います。まず丹信実さんの50年があり、次に吉田直敏さんの歴史があります。
冠島調査研究会は戦後の吉田直敏氏の歴史につながる活動です。
1970年からのオオミズナギドリへの標識調査が継続して行われています。
またここ20年ほどのは3年に1度山階鳥類研究所によりモニタリング1000海鳥の調査が冠島・沓島に
はいっています。他の分野(バイオロギングや植物生態など)の調査もあります。
(6)全国のオオミズナギドリ営巣情報について
モニタリング1000海鳥情報など
(7)世界のミズナギドリ類保護はどうなっているのか!
(1)更新情報 しかし途中から最近のニュースなど整理なくいろいろアップされています。
2011年7月12日オープン
2016年3月25日更新(オオミズナギドリ調査マニュアル、オオミズナギドリ成鳥フェルト人形、黒田幼鳥識別報告へのリンク追加)
2016年8月3日更新(オオミズナギドリの性判別論文、冠島の植生に関する論文へのリンクの追加)、構成の変更
2016年10月5日更新(他の地域のオオミズナギドリのコロニー情報へのリンクを追加)
2016年12月15日更新(月刊海洋のオオミズナギドリ特集号について紹介,冠島の記事を反映してこのサイトの構成を変更、諸情報追加する)
2017年3月2日更新(ホネホネサミット2017に行って考えたことを追加)
2017年5月10日更新(冠島調査マニュアル2017を追加)
2017年5月28日更新(モニ1000海鳥昨年度報告に冠島ではじめてイノシシが確認されたことを紹介)
2017年10月9日更新 冠島の長い歴史と現在の調査活動を紹介する記事を、京都大学新聞社の若い学生が書きました。
記事は以下にリンクしてあります。 「島と人と海鳥の遺産・冠島(2017.07.01)」
以下は2016年8月の調査に参加したレナヴィーストさんの英文レポートです。英語圏の人への冠島調査の紹介となります。
English Information for foreign visitors
Reserch on Kanmurijima(Lena Wiest)
Wiest, Lena(2016)Reserch on Kanmurijima. Alula 53:48-70.
Lenarep2016.pdf へのリンク
2017年11月15日追加 大阪自然史フェスティバル2017(11月18日19日) ブース展示 A49
ブースにおける配布資料のファイルは以下
OonagiHaifu20171118.pdf へのリンク
2018年5月18日~21日2018年度第1次調査 西舞鶴高校生の参加がNHKのニュース番組となりました。
大阪の国立民博に滞在中のオタワ大学の文化人類学者サイモン・スコットさんが参加して自身の
ブログに冠島のレポート「太平洋の見張り人:海鳥は我々にオイルインダストリについて何を語るか?」をかきました。
この文は以下。 太平洋の見張り人
Alula201905SugawaSimonScott.pdf へのリンク
サイモンさんはレナ・ヴィーストさんの英文の冠島参加記を読んで参加したいと思ったそうです。
2018年5月25日舞鶴の守りたい自然へのリンク
冠島・沓島の記載はここ
舞鶴フィールドミュージアムへのリンク
2018年8月24日~27日の第2次調査は台風19号20号通過のため中止。
2018年10月14日(10:00~15:00)まいづる環境フェスタ2018ブース展示予告
舞鶴赤れんがパーク5号棟 大阪自然史フェスティバル2018と同様のブース展示をする予定です。
2019年2月18日 ミズナギドリ類の生態について普及啓発する上で役立ちそうなサイトや論文について
2019月8月8日 タスマニアのミズナギドリ学者エルネイ・スキラの長文の紙碑を紹介
2019年12月9日 (10:00~15:00)まいづる環境フェスタ2019ブース展示
2021年1月26日 現在まで冠島調査を継続するために特に文章化していなかった諸作業を可能な限り文章化して行く計画を立てた。
基本的には年2回の冠島の調査について書いていく。調査マニュアルはすでにこのサイトにアップしているが、それ以外にも
たくさんのマニュアルにあたるものがあって口伝で伝えている部分が多くあり文書化が必要。そうでないと説明のために話し
つづけることが多く、それでも伝わらない。マニュアル化してあれば、概要を説明後詳しくは読んでと言える。
月別にさまざまな課題がある。
1月 年2回の調査予定希望日を舞鶴市担当者に伝える。現在のところ金曜日発月曜日着の3泊4日だが別の考えたもあるだろう。
第1次調査は5月中旬から下旬。6月1日は冠島のお祭りなのでその日(直前)は避ける。6月のお祭り後も可能性がある。
第2次調査は8月のお盆がすんでから8月下旬頃。海上自衛隊の都合によっても変わる場合があるので第1~第3希望まで出す。
2月
3月舞鶴市提出用冠島調査報告書作成。このサンプル。
4月第1次調査の参加者募集。情報は関西圏の野鳥関係者のML(Kbird)にのみ広報している。冠島に参加希望する人はKbirdに
参加してもらうことにしている。名簿はエクセルのファイルに書き込んでもらう形にする(記入用エクセルファイルの書式)。
5月通常第1次調査開始の2週間前に希望者リストを舞鶴市に提出する。調査諸道具の準備、調査用紙の印刷準備(調査用紙サンプル)。
第1次調査開始。テント場設営マニュアル、オオナギ標識調査マニュアル(一部作成済み)、オオナギ調査用紙記入・現地確認マニュアル、
方形区設置維持マニュアル、(QK調査マニュアル)、網場設置マニュアル。カウント調査実施マニュアル。オオナギ計測用マニュアル。
初心者用案内マニュアル(テント場→神社コース)。記者会見前の必要な集計マニュアル。記者会見広報マニュアル(よく記者からでる
Q&A集)。
6月調査記録用紙を確認後PDF化、分担してエクセルファイルに入力依頼(7月までに)。
7月分担入力の確認。第2次調査参加者募集開始。
8月第2次調査 調査準備等は第1次と同じ。調査記録用紙を確認後PDF化、分担入力依頼(10月までに)。
9月
10月分担入力の確認。読み合わせ会(またはオンライン)の確認。
11月山階の標識センターへ報告できるように今年の記録をまとめて過去の記録と対照させる作業。
12月山階の標識センターへの報告プロセス(毎年の作業はすでに文章化している。それがないと手順を思いだせない)。標識センターへ書類一式とファイルを送付する。
2021年9月14日今年度の経過報告と成果のニュース
コロナ禍によって冠島の調査は大きな影響を受けた。
2020年春の調査は募集段階から中止となった。夏の調査は警戒しつつ無事実施できた。
2021年春および夏の調査は参加希望者の募集をいずれも行ったがコロナの緊急事態宣言などが続き実施中止と決まった。
これまでの長い調査で、春夏の調査の1回の調査の中止は台風によりあったが、2回とも中止なのははじめてであった。
このままでは上記月別に課題として書いたことも実施できないので、オンライン(SKYPEの無料会議システム)などを利用して冠島調査参加希望者や経験者、支援者間で交流や課題の説明を図った(春は3~4回、夏は3回やった)。
これとは別に西舞鶴高校生に須川はオンラインで講義した。わかりやすい成果として西舞鶴高校による冠島の活動紹介動画が作成され、このオンライン会で作成中動画が紹介され好評だった→以下の 最近のニュースで紹介。
2021年12月8日追記 月別課題一覧はすでに書いたが、たくさんありすぎて、なにかきっかけ(優先的に必要とか)がないと書き出す気持ちがなかなかおこらない。
2021年12月にオオミズナギドリのデータはコロナで調査がなかったのないが、それなりに必要な作業はある。その作業についてはマニュアル化しておきたい。また、これは必要と思ってなかなかできていないのが過去の調査参加者の一覧
(俯瞰)である。1980年頃までは吉田直敏
氏が著書「木に登る海鳥」(汐文社)の巻末表に掲載していて便利である。1980年以降の40年間である。
このHPに貢献してくれている啓発資料などを作成した人が来た回が判るようにしておきたい。中止もあったのでその事情なども掲載しておきたい。
可能な範囲で、春夏の定期調査以外の調査日も書いておきたい。
冠島調査に参加した人の中に結構多くの人がその後さまざまな分野の研究者に育って著書を出版している人が目立つ。それらの人々がいつ冠島
を体験していたのかが判ると興味深い(出版された本も含め紹介)。
その参加の時から将来この人はすごくなりそうということはわかっていたのが興味深い。
つまり、かつて冠島調査に参加した人がその後育ってこんな本を出版したのコーナー(生物の先生向け…)。
2022年2月2日追記 若い時に、理系でどの方向に行こうか迷っている際に、フィールド系に進もうというイメージが
得られるのが冠島調査への参加が一つのきっかけになっていると聞いたことがある。都合よく海鳥関係へ進んで
冠島のデータ処理とかを継続してくれるような人はあらわれないとしても…。やはり3泊4日のキャンプ生活を1回でも
そうだが複数回経験するのとしないのとではその人の進路についての考え方も大きく変わってくる可能性がある。
著書としては屋久ザル調査への参加の若者がどれだけ変身するかという本がある。実は屋久ザル調査隊への参加は
まず冠島調査に参加してその後屋久島へというコースがいままでも結構あった。同じ夏に二つの調査に参加する学生も
いた。そのような学生は屋久ザル調査隊を卒業すると自分のテーマで海外や国内調査へと進んでいるようだ。
調査準備情報
2022年5月13日春の調査(新人)に向けての情報集
基本情報集は以下の2本
2017年以降の調査者はこれを印刷して持参すること!(注 地図を以下の図に更新 2022730!)
KANMIZ2017b.pdf へのリンク
冠島のオオミズナギドリの生活史と標識調査の結果を以下にまとめている。
須川恒(2006)冠島とオオミズナギドリ-生活史と標識調査.ALULA(No.33,2006秋号):24-29.
Oonagi2006.pdf へのリンク
今回追加したのは2タイプの調査(夜間区画調査と早朝飛びたち調査(⁺夕方鳥まわり調査)
についての趣旨と手順を解説したもの。
Alula202205KanmuriStudy.pdf へのリンク
夜間調査の区画図
点線は準備用ロープの位置 A班(かつてY班と言ってたの図) 50m(E3N2→E6N2→E6N3まで)
B班(かつてR班と言ってたの図) 30m (W2N3→W5N3まで)+20m(W1N4→W3N4まで))
調査区画順を→で示す
A班の調査順(13区画ある) E1N1 E2N1 E2N2 E1N2→ E2N3 E3N3 E3N4 E2N4→ E3N5 E4N5 E4N6 E3N6→ N4N7(岩場 少し離れる)
B班の調査順(13区画ある) E0N2(神社) W1N2→ W2N2 W3N2 W3N3 W2N3→(小休止)→W4N2 W5N2 W5N3
W4N3→QK(W4N5)→W3N4 W2N4
2022年7月30日追加情報
この図を反映したPDFファイルに改訂した
KANMIZ2017.pdf へのリンク 2017年以降の調査者はこれを印刷して持参すること!
2022年7月23日に持参物と調査の基本についての説明会を実施した。終了後も
手袋は軍手もいいが多少高価な皮手袋もなじむといいといった意見が交換された。
(1)冠島の準備品持参品の説明会 24分
https://www.youtube.com/watch?v=p9oD6bKqbvU
(2)標識調査の基本について上記のPDFファイルを元に解説
https://www.youtube.com/watch?v=gJH9Os6blhc
33分間
さらに詳細は以下を読まれたい。
2タイプの調査(夜間区画調査と早朝飛びたち調査(⁺夕方鳥まわり調査)
についての趣旨と手順を解説したもの。
Alula202205KanmuriStudy.pdf へのリンク
2022年8月12日桑原香織さんいよる冠島調査の際の留意事項メモ
2022年8月13日QKについてのオンライン説明会実施。 テーマはQK調査の継続 W4N5 付近にあるQK
(Qはコドラート(方形区) Kは冠島のK)のアイデアは1976年10月頃に初代会長会長当時東舞鶴高校校長吉田直敏、
長谷川博、須川恒らが相談してはじめようと企画。
1977年春の調査にQKを発足。以後少なくとも年1回は巣穴の消長を記録(巣穴番号を表示)。吉田氏はその後
他界するが冠島調査研究会の調査の一部として継続の記録はある。
しかし毎年のオオミズナギドリへの標識調査のまとめで忙しく全部のまとめはほったらかしたままだった。
そこで西舞鶴高校の夏の調査として実施してもらい、東舞鶴高→西舞鶴高の
伝統としてもつながればという構想を話しあった。
2022年夏の調査はコロナのため中止となったが、準備した内容は活かせるものが多くある。
以下の桑原さんのQK覚えをまずじっくりとごらんいただきたい。桑原さんの過去の調査参加記録を元に作成した覚え。
8月13日のオンラインでのQK調査の説明会の限定Youtube動画は以下(約54分)
https://www.youtube.com/watch?v=9iOs3rTZJ10 使ったPPTのPDFファイル QKCountKanmuri20220813.pdf へのリンク
2022年8月21日東京都御蔵島の現状 を改訂
2022年11月18日 大阪自然史フェスで鳥類標識調査グループ・関西でブース展示で冠島の活動も紹介する (1)西舞鶴高校の活動のポスター紹介とトーク(19日1500本藤さん))→ 2022FesPosterNishiMaizuruHS.pdf へのリンク
(2)冠島のオオミズナギドリの2022年春データの料理法 その1 エクセルファイルをあやつり、放鳥日の入った別ファイル完成後、VLOOKUP
でRの放鳥日を入れる操作
その2 鳥研標識センター報告に向けてのエクセルファイルの改訂作業
その3 Windows版DBASE を利用した操作 dbfファイル完成後 井戸さんのソフト利用実演。
ブースに来客がなければ、以上の作業を須川が進めています。
((2)のその1~3関係者に同報して山階へ提出しました。その1が標識情報の引継ぎにあたります。つまりNRC2020 という
ファイルが過去のNew情報が全てまとまっており、そこに2022のNew情報も追加することでNRC2022として来年に
引き継がれます。09A(1990年頃)からのNの情報です。山階研にいた藤村仁さんがつくっていた交換リング情報も再交換した場合は含まれています。
桑原香織さんの重要貢献情報 硬めの紙(ケント紙 A4が1枚は約33円です)でつくるオオミズナギドリの帽子設計図を
2022年9月下旬に提案されました。その後西舞鶴高校生がこのデザインの帽子をかぶって小学生や高校生の大会で
冠島のオオミズナギドリの生態と魅力を伝えるプレゼンをして好評でした.
帽子の設計図改訂版 2023年11月14日(本藤聡仁さん提供)
OonagiBoushiSekkei.pdf へのリンク
桑原さんの帽子のデザインを紹介します。
帽子の設計図 頭部 A4版で2枚印刷する。
8×2枚の上部を曲げてくっつける。頭が大きい時は後ろを切ってゴムでとめる。
帽子の設計図 くちばし。A4版で印刷する。管鼻。管鼻は鉛筆のまわりに巻き込んでくっつける。
くちばしをあたまにはりつける。マジックで眼玉と頭の黒い斑点を描く。
改訂版の設計図をごらんください
OonagiBoushiSekkei.pdf へのリンク
後ろに以下のラベルを貼るといいのではないでしょうか。
最近のニュース
西舞鶴高校の冠島活動紹介動画をきっかけに「ようこそ先輩」企画実現!(1月28日)
米国テキサス州の大学で研究を進めている真下朋之博士は、研究室のクリスマスパーティで
自分の出身高校がどんなところだったがが話題となり、西舞鶴高のHPで当時参加したくても
参加がかなわなかった冠島の調査を在校生がしている(渡島はコロナでの中断ですが…)を知り、
この冠島調査研究会のHPのアドレスから連絡をいただき、西舞鶴高の先生とも連絡がとれ、
「ようこそ先輩」西舞鶴高校企画実現となりました! (1月31日京都新聞地域版でも報道されました)。
生徒たちの質問に続いて冠島調査関係者もトークに参加させていただく時間を持てました。
真下博士に感謝、企画に感謝です。
発信すると世界とつながるというとてもわかりやすい例となりました。
西舞鶴高校が冠島の活動紹介を動画を作成公開
西舞鶴高校では本藤聡仁教諭の指導のもと冠島のオオミズナギドリ
調査を紹介する動画を日本語版および英語版をつくり2021年9月に公開した。
西舞鶴高校のHPに動画のURLが公開されている。
日本語版動画 英語版動画
GoogleEarthを活用した冠島と調査地紹介がすばらしい!
なお西舞鶴高校が公開するにあたってのプレスリリース(日本語詳細版) のPDFファイルは以下
202109プレスリリース 202109KouhouKanmuri.pdf へのリンク
ここに紹介しているように須川は高校生にオオミズナギドリの生態について講義した。受講生から鋭い質問がいくつかあって楽しかった。
英語版プレスリリース(最初に日本語訳)
English Press Release Movie “Kanmuri Island and the Streaked Shearwater(Maizuru,
Japan)” Kyoto Prefectural Nishimaizuru High School
202109KanmuriJapEngPressRelease.pdf へのリンク
京都新聞の報道(2021年9月16日) 210916KNPKanmuri.pdf へのリンク
見た人からの感想「とてもいい動画でした。学生さんたちの思いがナレーションになっていると思う と、
胸がいっぱいになります。ありがとうございました。」
以前のニュース
京都新聞にリンクされた鳥柱の動画
2020年8月26日の記事
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/342513
鳥柱のYoutube動画がリンクされている
舞鶴市環境フェスタで冠島調査研究会が西舞鶴高校生らとオオミズナギドリの生態のブース展示
(赤レンガパーク5号棟 2019年12月8日(日))10:00~15:00
8:00赤レンガパーク5号棟着。西舞鶴高校メンバーと展示準備。
ボードを2面に増やしてもらい、椅子も3つ持ってきてもらってテーブル二つに設営。
塩田さんと桑原さん西舞鶴の高校生たちと設営。
ボートの左から大きな高校生がつくった日本語のポスター、須川がつくった
オオミズナギドリと冠島の基本解説のポスター(A4横を7枚)が3列。
さらにプロジェクターの投影画面があり一番左は英文ポスターの縮小版
英文ポスターは今回は裏返してプロジェクターの投影画面とする(英語圏の人が来たら
裏返して表を見てもらう予定だったが来られなかった)。投影画面のうえに実物大(メス)
の飛翔図。
壁面にライトがあたらなくて少し薄暗くポスターが少し見えにくかった(来年以降の課題)。
テーブルには左側に人工巣穴、閲覧配布資料、調査道具、冠島の模型(できたてほやほや)、
プロジェクターやPC(DVDデッキ)、右側にぬいぐるみや帽子のセット。
西舞鶴高校は9:00から別の棟で表彰式があり表彰されました(*)。
10:00開始。今回は、スタンプラリーで冠島調査研究会のミッションは「オオミズナギドリの帽子
をかぶって撮影」となっていました。
多くの親子がやってくる。子供か、子供がいやがるならば親に帽子をかぶって
もらって、さらに雛のぬいぐるみをもってもらい記念写真。
その時に「あなたはオオミズナギドリの親鳥です」と声をかけました。
オオミズナギドリがやってくる冠島を知ってますか(半分くらいの人は知っている)。
地図を見せて場所の説明をする。地中に巣穴を掘って卵を一つうんでうまく育つとそんな雛に
なりますと説明(鳥が巣穴を掘るのにおどろくひとが多いです)。
海上自衛隊の支援も得て3泊4日の無人島キャンプで調査をしていてその調査に
高校生も参加してこのようなポスター発表をして今朝表彰もされましたと紹介。
巣穴の模型から親鳥のぬいぐるみを出して足環を見せて、いろいろな調査
をするけれど、足環を新しくつけたり、ついていると番号を読み取る調査をしています。
早見表でいつつけたかがわかるので、高校生は自分の年齢よりの
倍近くもあるオオミズナギドリに出会うこともあって驚くと紹介しました。
とても面白い生態を持っている鳥で京都府の鳥となっているけれど、認知度がとても
低いので調査をすることで冠島の価値を広く知ってもらう活動をしています。これからも
オオミズナギドリと冠島に関心を持ち続けてくださいねとお願いしてミッション完了。
けっこう多くの人にジオロケータによる越冬海域解明の話(Yamamoto2013.pdf へのリンク)
もして驚かれていました。
次々とスタンプラリーの人がやってきて、スタンプするごとにカウンター
で数えていたら午後3時終了時に174人になっていました。海上自衛隊のフロッ
グマンで支援した方も娘さんと連れてやってきました。
いろいろな方がやってきて話せるので忙しかったけれどとても面白い展示でした。
高校生もアイパッドも使って調査の説明をしました。
時々昨年のNHKの7分のニュースをプロジェクターで見せました。
舞鶴のネットラジオの人がきて、西舞鶴高校生らに20分の番組に出てもらう話が進みました。
西舞鶴高校の1年の二人はボーイスカウトで夏に米国のジャンボリーに行くので、
5月の調査体験を英語で説明できるようにしようというのが最初のきっかけでした。
西高生が調査した内容をともかく作成して英語版のポスターになりました。
それを手直しして、日本語版をつくりました。
今回は冠島の模型をつくってきてくれました(まだかわいてないのでとり扱い注意でした)。
冠島の説明時に役だちました。
西舞鶴高校生理科部はフェスタの解説員としてもピンクの上着を着て活動。
自然系ブースのうち外来種と鳥の鳴き声の解説などを手伝っていました。
大活躍したぬいぐるみと帽子をつくった桑原さんは大阪から参加。
自分のぬいぐるみや帽子の作品が大活躍しているのを見て
とても面白かったとのこと。こどもには大きすぎる帽子だったので小さいのも
つくる必要があるとわかったとのこと。
オオミズナギドリの帽子が舞鶴中に出回れば(雛のぬいぐるみも…)ブームになるかも
しれませんね。
(*)*まいづる環境市民賞2019
【子ども未来部門】
京都府立西舞鶴高等学校 自然科学部 冠島調査グループ
(活動内容)
西舞鶴高校では、生徒の科学的思考力の向上、地元舞鶴に対する自然保護意識の向上と啓発を
目的として、平成20年度から毎年、京都冠島調査研究会のオオミズナギドリの生態調査に参加。未来
を担う生徒たちは、この体験を通して自然と共生して持続可能な社会をつくっていく感性や責任感を
養っている。また、調査結果の発表により、高校生をはじめ市民の方々が、冠島やオオミズナギドリに
ついて知る機会を増やし、愛鳥意識や自然保護意識の向上につながるよう活動している。
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000005755.html
写真 終わって記念写真(2019年12月8日)
上記の内容をALULAという鳥類標識調査の同人誌に掲載しました
Alula202004OonagiAkarengaFes.pdf へのリンク
高校西舞鶴高校作成のポスター(日本語版と英語版)を紹介しています。
写真 大阪自然史フェスティバル2017(11月18日19日)における京都・冠島調査研究会の初ブース展示
ブース展示の内容は今後報告します
①オオミズナギドリ実物大 ①a雌、①b雄(冠島で実際の鳥から形を記録)
②ポスター展示( オオミズナギドリの生活史と標識調査の紹介・幼鳥の巣立ち時の落鳥や渡り・全国の普及啓発状況)
③プロジェクターによる画像・動画投影(ドローンによる冠島撮影動画・各種PPTプレゼンスライド・調査時の撮影スライド)
④オオミズナギドリ標識体験箱・参考表
⑤a 花崎ゆりさん作オオミズナギドリグッズ ⑤b 吉田静佳さん作ポストカード(1枚50円(特別価格))
⑤c 桑原香織さん作雛ぬいぐるみ・成鳥帽子
⑥オオミズナギドリの巣穴模型
⑦冠島のオオミズナギドリについての書籍 ⑧無料配布資料 ⑨京都大学新聞冠島特集号(一部100円)
⑩オオミズナギドリ用調査道具(プライア、ノギス、キャップランプ、体重計)
個々の詳細は以下の報告をお読みください。
オオミズナギドリの生態の普及啓発-大阪自然史フェス2018におけるブース展示報告-
Alula201804SugawaOonagiFesRep.pdf へのリンク
年2回の定期調査に参加してみたいという人向けの情報
冠島の年2回の3泊4日の調査(舞鶴市が天然記念物管理調査のために企画)への参加希望される方は調査前に参加者
の諸情報を舞鶴市へ連絡する必要があります。
どのような情報をどのタイミングで連絡するかについて個々の方に連絡はできませんので、関西圏の鳥のメーリングリスト
(Kbird)に、参加のための情報や調査の準備のための情報をながすことにしています。
このメーリングリストへの加入を希望される方は、須川恒まで連絡してください。
ML Kbirdの簡単な説明サイト → http://larus.c.ooco.jp/MLKbird.htm New 20220404 !
冠島の地形・植生情報
冠島の地形 冠島の植生図
クリックすると大きい画像がでます。
(0)
冠島調査研究会について
冠島調査研究会の現在の活動について
ニュースや記事
冠島調査研究会への連絡先
リンク
他の地域のオオミズナギドリコロニーへのリンク
オオミズナギドリとホネホネサミット2017
2017年2月11~12日大阪市立自然史博物館第4回ホネホネサミットで、オオミズナギドリの骨展示をしている
団体ブースが複数あったのでオオナギの骨がらみの情報提供ができないかと考えた(一部完成)
大阪自然史フェスティバル2017(11月18日19日)におけるブース展示 (まだ構想編)
冠島調査研究会について
冠島調査研究会は、戦後長期にわたって舞鶴市冠島のオオミズナギドリの調査をしていた京都府舞鶴
市東舞鶴高校長の吉田直敏(敬称略)が、退職時に、関係機関との連携を計りつつ調査を継続する目的で、
吉田を会長として1980年頃に結成されました。
その詳細は以下の本をごらんください。
吉田直敏(1981)樹に登る海鳥.汐文社.
また以下のPDFファイルをごらんください。
吉田直敏のオオミズナギドリの論文のPDF
吉田直敏(1962)舞鶴市冠島におけるオオミズナギドリの生態.鳥(17):83-108.
吉田直敏(1973)近畿地方における最近10カ年のオオミズナギドリの迷行落下(1962~1971)
.鳥(22):60-66.
吉田が1989年2月14日に逝去した後、成田稔が会長を引き継ぎ(成田は2014年9月28日90歳で逝去)、
2011年4月2日より須川恒(京都市在)が新会長となっています(副会長および事務局(会計)は狩野清貴(宮津市在)、
あと副会長は塩田光輝(京都市在))、池田裕計(京都市在 冠島・沓島国設鳥獣保護区管理人担当)です。
冠島基本3点資料
冠島のオオミズナギドリに関する基本3点資料としては、上記の吉田直敏(1981)樹に登る海鳥.汐文社.以外に
以下の2冊があります。
岡本文良(1972)冠島のオオミズナギドリ―ふしぎな鳥の世界をさぐる (少年少女ノンフィクション8).小峰書店.
吉田直敏氏のオオミズナギドリの生活史探索の物語です。地元の漁師のオオミズナギドリが冬もいると
いう指摘を否定するために冬期に島に渡り、夜にもぬけの空であることを確認しています。
丹信実(1956)京都府冠島の生物.平安学園教育研究会.
(丹信実(1977)オオミズナギドリと冠島.天声社.として再版されています)。
丹は1928年から1956年に17回通算94日冠島に滞在して生物地理学的調査をしました。
オオミズナギドリの一日の生活を生き生きとした絵を使って描いています。
なお、冠島のオオミズナギドリの生活史と標識調査の結果を以下にまとめています。
須川恒(2006)冠島とオオミズナギドリ-生活史と標識調査.ALULA(No.33,2006秋号):24-29.
Oonagi2006.pdf へのリンク
イラストは冠島にながくかかわっている吉田静佳さんの協力を得ています。
図 京都府舞鶴市冠島・沓島の位置
冠島調査研究会の現在の活動について
1)舞鶴市教育委員会主催の調査への参加
設立当時から重要な活動は、地域指定されている天然記念物の冠島の管理者である舞鶴市教育委員会社会教育課(現在は文化振興課文化財係が担当)主催の調査に参加して、オオミズナギドリの帰島状況、継続的な標識調査や、さまざまな生物の調査を行うことです。例年、5~6月および8月に、金曜発、月曜帰りの3泊4日のキャンプによる調査をします。輸送は、舞鶴の海上自衛隊による協力を得ています(1971年から継続的に支援を受けています)。
オオミズナギドリへの標識調査のマニュアルは以下
Sugawa2006OonagiManual.pdf へのリンク
上記は2006年のもので、金属足環番号の速見表が既に出てこない番号を多く含むので以下の改訂版を作製(2017年5月10日NEW !)
KANMIZ2017.pdf へのリンク 2017年以降の調査者はこれを印刷して持参すること!
冠島の定期調査の結果は、調査終了後に隊内における記者会見で概要を説明し、冠島調査研究会から報告書として毎年舞鶴市(現在は文化振興課)に提出しています。
冠島および付近の海域で確認された鳥類リスト(2003~2010年のまとめ)
Kanmuribirds.pdf へのリンク(2010年冠島調査研究会冠島調査報告(冠島調査研究会 舞鶴市社会教育課へ提出)(p5~7))
また1984年~2010年までの標識情報をデータベースファイルにまとめて、冠島におけるオオミズナギドリの定着性についての分析をはじめており日本鳥類標識協会大会などの場で発表しています。
日本鳥類標識協会大会
http://birdbanding-assn.jp/J04_convention/taikai.htm
2011年協会大会講演要旨
http://birdbanding-assn.jp/J04_convention/2011/2011taikaiyoushi10.htm
同趣旨の発表を日本生態学会第59回大会でも発表(後述)。またさらに分析した結果を
海外雑誌に投稿して受理されました(後述)。
2012年4月に冠島のオオミズナギドリによって国内最長寿記録が更新されました(後述)。
2)モニタリング1000海鳥調査
モニタリング1000海鳥調査などの全国の海鳥営巣地調査への参加協力。モニタリング1000海鳥調査は、環境省が企画し、山階鳥類研究所保全研究室が事務局となって全国の研究者の協力によって、主要な海鳥繁殖地の継続的な調査が行われています。2007年より当会会員が協力して冠島、沓島の調査をすすめています。 ここ数年の調査によって、沓島のヒメクロウミツバメが日本国内で最大の集団営巣地であることが判明し、これらの成果を以下に公表しました。
モニタリングサイト 1000小島嶼(海鳥)調査2004-2018 年度とりまとめ報告書でもp93~97に 冠島のまとめが紹介されている。 https://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/pdf/third_term_seabirds.pdf
「冠島におけるオオミズナギドリの繁殖可能面積は 274,880 ㎡と算出されている(須川・百瀬 95 1983)。この面積と本調査の平均巣穴密度から、冠島における
2016 年の総巣穴数は、137,440 巣と推定された。同様の方法で、2007 年は 159,430 巣、2010 年は 175,923 巣、2013
年は 142,938 巣と推定されており、2016 年の推定総巣穴数は、2007 年の調査開始以降で最も少なくなった。 また、巣穴利用率 51.8%を用いた試算では、2016
年の推定繁殖巣数は 71,194 巣(繁殖個体数 は2倍の 142,388 羽)となった。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
http://www.marineornithology.org/PDF/38_2/38_2_133-136.pdf
また、2010年のモニタリング1000海鳥調査によって、沓島の一部でカンムリウミスズメが営巣していることがほぼ35年ぶりに確認されました。
モニタリング1000の調査結果は以下のモニタリング1000海鳥調査報告サイトからH19~26(2007~2014年)のものが読めます。NEW!
冠島・沓島が調査に含まれている年度はH19(2007年) 、H22(2010年)、H25(2013年)
であり、第2期取りまとめ報告でもまとめられています。
H28(2016年)の報告もでました。
http://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/
H19報告 2007年 p70-78
H22報告 2010年 p53-66
H25報告 2013年 p57-70
第2期とりまとめ(2015) 冠島・沓島はp16-17 それ以外にさまざまな視点のまとめがある
H28報告 2016年 p111-126 ← NEW !
この報告中に2016年8月19日に自動カメラで冠島初のイノシシが撮影されたことを紹介
(p125に撮影された写真が掲載されている)。
30サイトの調査地の中でオオミズナギドリの営巣コロニーは12都道府県 16サイトの28島。
繁殖阻害要因(大型ネズミ類、ノネコ、ヤギ、ウサギ、イタチなど)が多くの島で認められている。大型ネズミ類(ドブネズミ・クマネズミ)
は冠島を含め12島で確認されている。p27にオオミズナギドリの19島における調査結果がまとめられている。
岡奈理子(2004)オオミズナギドリの繁殖島と繁殖個体数規模、および海域、表層水温との関係. 山階鳥類学雑誌 35:164-188.
によれば、オオミミズナギドリは98島(韓国・ロシアを含む)で繁殖している。
スキラに笑われた話 1982年オーストラリア・タスマニアでハシボソミズナギドリの調査をしている
生物学者E.スキラ氏が日豪基金で来日し冠島と三重県大島のオオミズナギドリのコロニーを案内した。
当時は、日本のオオミズナギドリのコロニーがどれだけあるのか紹介ができない状況だった。
Sugawa2010OoshimaSkira.pdf へのリンク
NEW 若くして亡くなったスキラの長い紙碑。シャイな感じの彼の写真が多数掲載されている。
https://eprints.utas.edu.au/13294/4/2008_Ryan_Irynej.pdf
The Royal Society of Tasmaniaに掲載 名城大橋本啓史さんから紹介してもらいました。
3)バイオロギング研究への参加協力。近年、さまざまなバイオロギング調査によって海鳥の生態や渡りの解明がすすんでいます。2009年には京都府立大の支援を受け、山階鳥類研究所と協力してアルゴス型衛星発信機をオオミズナギドリに装着することによって、繁殖期の採食海域がはじめて明らかになりました(後述)。
今後これらの研究に参加協力することによって冠島で営巣するオオミズナギドリの生態解明をします。
4)冠島・沓島の保護活動や啓発活動への参加協力
オオミズナギドリ、カンムリウミスズメ、ヒメクロウミツバメといった海鳥の集団営巣地の価値は、かならずしも地元に理解されているわけではありません。私たちは、調査の結果明らかになったこれらの種の生態をの魅力と生息地の価値を、多くの人々に伝え、また行政による保護施策を支援していきたいと思っています。
1997年1月に日本海でナホトカ号重油事故が発生しました。冠島調査研究会としても現地の状況把握などに協力しました。
冠島・沓島について、オオミズナギドリなどについて報道や行政からの問い合わせも多く、急遽まとめた情報を、
ウミスズメvol13(日本ウミスズメ類研究会(Japan Alcid Society)会報 1997年1月27日発行)
p8-12に掲載しました。
(深刻な重油事故に対応する海鳥研究者の緊迫する経過が記録されています)
オオミズナギドリの成鳥と幼鳥はどう識別するか
オオミズナギドリが陸上で保護されることがよくあり、保護個体が成鳥かその年うまれの幼鳥か
を知ることが必要となります。成鳥や幼鳥かの識別は羽衣やそのほかの特徴で識別できます。
写真も掲載されている黒田長久氏の論文へのリンクは以下です。
黒田長久(1966)オオミズナギドリの関東への大量迷行について.山階鳥類研究所研究報告
幼鳥は、黒い羽毛の白縁が全部にあって美しいです。成鳥の白縁は途切れているものが多く、白黒まだらな感じです。
幼鳥は鼻孔がやわらかいです。成鳥は硬いです。
「雄鳴き」個体は雄で、「雌鳴き」個体は雌と何故言えるのか?
オオミズナギドリの標識調査の際には、性別の欄に、「雄鳴き」をした個体は
雄、「雌鳴き」をした個体は雌と記入しています。でも、なぜ雄鳴き個体は雄、
雌鳴き個体は雌と言えるのか、しっかりした根拠がないことに気づき、その
根拠を求める研究をはじめました。
・須川 恒・有馬浩史 (2002)オオミズナギドリにおけ
るマウント行動の上下と鳴声の高さにおける相関性.
日本鳥類標識協会誌 16 (2): 43-46.
オオミズナギドリの「雄鳴き」「雌鳴き」で雌雄が判別できる根拠を検討した。
マウント行動の際に上に乗る個体は全て「雄鳴き」個体で、乗っかられる下に
いる個体は「雌鳴き」をする個体が多かったが、「雄鳴き」をする個体も少数いた。
マウント行動からみて、「雄鳴き」をするのは雄、「雌鳴き」をするのは雌と
考えられるが、「雄鳴き」のの下に「雄鳴き」個体が少数いた点について説明を
試みた。
・オオミズナギドリの鳴き声による雌雄判別と体のサイズ(日本鳥学会誌掲載)
有馬浩史・須川恒(2004)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjo1986/53/1/53_1_40/_article/-char/ja/
「雄鳴き」個体と「雌鳴き」個体の体サイズを複数の部位で測定したところ、
雄は大型で、雌が小型であり、精度のよい判別関数を作成することができた。
Arima H, Oka N, Baba Y, Sugawa H & Ota T.(2014)Gender identification by calls of
the Streaked Shearwater examined by CHD genes. Ornithological Science 13:9-17.
CHD遺伝子で性判定をしたところ、雄は「雄鳴き」をして大型で、雌は「雌鳴き」をして
小型であることが確認されました。
ニュースや記事より
冠島のオオミズナギドリはどれだけ長生きしているのか?
・冠島で標識したオオミズナギドリがボルネオで回収され、国内最長寿個体とわかりました。
アルラ誌掲載の紹介文 (2012年春号)
京都新聞の記事(2012年4月26日掲載)
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20120426000025
「野鳥の国内最長寿を更新 冠島のオオミズナギドリ」
「今年1月にマレーシアで保護されたオオミズナギドリが、1975年に京都府舞鶴市沖の冠島で標識の足輪を付けた個体で
あることがこのほど分かった。標識調査をする山階鳥類研究所(千葉県)によると、標識から確認できる生存期間36年8カ月は、
日本で標識を付けた野鳥の最長寿という。」
環境省生物多様性センターのニュース
冠島のオオミズナギドリはどこで越冬しているのか?
オオミズナギドリへの標識個体の回収記録によって、オオミズナギドリは、オーストラリア北部からフィリッピン海域に至る
海域で越冬していることが判りました。しかし詳細は移動経路や移動時期、越冬海域は不明なままでしたが、
近年新しい手法で解明されつつあります。
・冠島で装着したジオロケータ装置により越冬海域や春秋の渡りの生態が解明され新聞報道されました。
須川恒(2013)京都府冠島におけるオオミズナギドリのジオロケータ調査結果の新聞報道の経過.ALULA(No.46,2013春号):28-31.
Sugawa2013.pdf へのリンク
山本誉士(2013)冠島でオオミズナギドリに装着したジオロケータで判明した越冬海域の一例(プレスリリースおよび追記).ALULA(No.46,2013春号):32-35.
Yamamoto2013.pdf へのリンク
・日本生態学会大会(ESJ59:2012年3月17~21日龍谷大学瀬田学舎)における冠島関係やミズナギドリ関係の発表の要旨
一般講演(口頭発表) K2-14 (Oral presentation)
オオミズナギドリの集団営巣地における定着性
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/59/K2-14.html
一般講演(ポスター発表) P2-249J (Poster presentation)
対馬暖流南域で子育てするオオミズナギドリ親の採食行動と海洋環境
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/59/P2-249J.html
一般講演(口頭発表) G2-15 (Oral presentation)
絶滅を疑われていたBryan's Shearwaterはオガサワラヒメミズナギドリとして生き残っていた!
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/59/G2-15.html
・以下のシンポジウムの一部として狩野清貴副会長が冠島の調査について報告をしました。
2011 京都府立大学公開シンポジウム
兼 平成23年度京都府立大学地域貢献型特別研究
京都府北部の生物多様性の解明と保全、
ならびに
地域学術情報の集積と探求拠点の構築に関する研究成果発表会
京都府北部における地域学術情報の集積と探究拠点~自然系博物館への期待
日 時: 2011年12月17日(土)
場 所: 京都府立舞鶴勤労者福祉会館 4階多目的ホール
第一部 <平成23年度京都府立大学地域貢献型特別研究成果報告>
・舞鶴市(冠島)のオオミズナギドリ: 狩野
清貴(網野高等学校間人分校教諭)
主催:京都府立大学
・オオミズナギドリの生活史と標識調査(2002年10月30日に舞鶴市西公民館主催の郷土史講座として
『冠島とオオミズナギドリについて』講演した。その際に作成した吉田静佳さん作成のイラストなどを含む講演内容)
・Marine Ornithology(海洋鳥類学) 42巻1号 2014年4月号
のP11-15 に、以下の論文が掲載されWebから読むことができます。 New
LONG-TERM TRENDS IN BREEDING SITE FIDELITY
OF STREAKED SHEARWATER CALONECTRIS LEUCOMELAS
HISASHI SUGAWA, KIYOTAKA KARINO, AKIO OHSHIRO & MASASHI HIRAI1,
.Marine Ornithology 42(1):11-15.
http://www.marineornithology.org/PDF/42_1/42_1_11-15.pdf
日本語要旨は以下です。
オオミズナギドリの繁殖帰還性における長期的傾向
須川恒1、狩野清貴1、大城明夫1、平井正志1・2
1日本鳥類標識協会 2京都府立大学
要 旨より
日本海の冠島(E 135 26’, N 35 40’)にあるオオミズナギドリの繁殖コロニーにおける帰還性を
1986年から2010年の26年間の標識調査記録に基づいて分析しました。コロニーに二つの調査地を設定し、
最初に放鳥した場所への帰還性を調べました。ほとんどは最初に放鳥した調査地へ帰還し、他の調査地
へ帰還する率は極めてわずか(0.007% と0.002%)でした。
帰還性を調査地Aにおける10×10mグリッドを用いてさらに分析しました。帰還する個体は高い帰還性を
示しました。帰還した総個体のうち最初に放鳥した場所から10mの範囲内へ帰還する率を帰還指数と定義
しました。この調査期間に帰還した4151個の記録に基づき、帰還指数は0.73と計算できました。この指数は放鳥
時と帰還時の期間が増加してもほとんど変化しませんでした。20年たっても、オオミズナギドリは最初に放鳥
した場所に戻ってきましたた。指数は0.54から0.81へと変動し、調査期間中にわずかに増加する傾向がありました。
(論議の中で、なぜこのように経年的に帰還指数が増加するかを考察し、もし巣穴密度が少ない
という情報があれば(論文執筆時にはわかりませんでしたが)巣内競争の減少で説明できるかもしれないと
述べました)。
表紙は冠島で撮影されたオオミズナギドリです。
(写真提供 須川恒)
http://www.marineornithology.org/PDF/42_1/42_1_FrontCover.pdf
この論文が以下のサイトで「No place quite like home やっぱりわが家が一番」
というタイトルで紹介されました。
これは埴生の宿の歌詞です。埴生の宿とは泥でできたわが家で、でもそれが
一番という意味となります。オオミズナギドリにとっての泥の家(巣穴)は一番の家
なのでしょう。わたしたちの調査は巣穴単位の情報ではなく10mメッシュの区画
による分析ですが、特定の場所にこだわるオオミズナギドリの実態が見えてきます。
ミズナギドリ類保護の国際的協約のサイト
このサイトは、ボン条約(渡り性の動物保護のための国際条約;日本はまだ加盟していない)にもとづく
アホウドリ類やウミツバメ類保護のための国際協約のサイトです。
毎日のニュースを読むとミズナギドリ類を通して渡り性の動物に関するボン条約のひろがりが判ってきます。
ボン条約のサイト http://www.cms.int/
2014年4月に日本の国会でのボン条約に触れた質疑 もとはこれ
No place like home シリアの子供たちを救おうとの動画
2014年8月第26回国際鳥類学会議(IOC 立教大)で幼鳥の帰還についての
ポスター発表を行いました。また、このポスター発表の経過について2015年度
日本鳥類標識協会大会(札幌)で発表しました。
オオミズナギドリの幼鳥から見える「やっぱりふるさとが一番」
須川恒・狩野清貴・米田重玄・平井正志
須川恒(2016)京都府・冠島のオオミズナギドリの巣穴数の35年後の変化.ALULA(No.52,2016春号):26-30.
Sugawa2016OonagiSuanaALula.pdf へのリンク
冠島の植生に関する論文(オオミズナギドリの撹乱による植生への影響)
1) 前迫ゆりさんの論文
Maesako,Yuri.1999.Impacts of streaked shearwater (Calonectris leucomelas) on tree seedling regeneration in a warm-temperate evergreen forest on Kanmurijima Island, Japan.Plant Ecology (Kluwer Academic Publishers) 145: 183-190.
(初期更新過程におけるオオミズナギドリの影響を明らかにした.森林に実験区を設定し,実生の生残調査を行った結果,林冠構成種であるタブノキと先駆種であるアカメガシワの発生には攪乱が大きく関与しないが,死亡率に海鳥の攪乱が大きく関わることが明らかにされた.海鳥と森林との相互作用を明確にした研究である.)
Maesako,Yuri.1999.Relationships of burrow-nesting of Streaked Shearwater (Calonectris leucomelas) to the Vegetation on Biro Island, Southwestern Japan.Vegetation Science16: 149-158.
(本研究は太平洋側に位置する高知県びろう島での野外調査をもとに,海鳥の営巣活動による植生の生態的特徴を解析したものである.さらに他の島嶼植生との種多様性比較を行うことによって,海鳥の植生への影響を明確にした植物?動物相互作用の研究である.)
前迫ゆり.1985.オオミズナギドリの影響下における冠島のタブノキ林の群落構造.
日本生態学会誌 35: 387-400
(オオミズナギドリは繁殖のために春に日本にわたり,秋に南方に戻る海鳥である.この鳥は樹上ではなく,多くの場合,土に穴を掘って営巣する土中営巣姓の海鳥という点でとくに植物群落との関係が深い.論文では島嶼という孤立環境下において、海鳥の林床攪乱が照葉樹林の種組成及び維持・更新過程にどのように影響を及ぼすかという視点から、植物生態学的な調査・解析した.天然記念物にも指定されて海鳥と照葉樹林との相互作用を論じた.)
2)その他の方のもの
京都府冠島におけるオオミズナギドリ影響下の森林の群落構造
糟谷信彦・竹内さゆり・吉安裕・中尾史郎(2012)
京都府立大学学術報告「生命環境学」 第64号:1-7.
オオミズナギドリの重要性を普及・啓発するコーナー
オオミズナギドリグッズ
・オオミズナギドリの雛の毛糸でつくるぬいぐるみ
オオミズナギドリの成鳥のかわいいフェルト人形(小さいです)
(後ろはメジロ)いずれも作成はおおなぎ屋さん
オオミズナギドリのモビール、オオミズナギドリの歌
・オオミズナギドリのモビールをつくろう 2008(平成20)年7月27日(日) 講師 田主誠氏(舞鶴市出身、美術家・国立民族学博物館共同研究員) 形態:全長50㎝、翼開帳120㎝
・オオミズナギドリの歌「勇気を出して~オオミズナギドリによせて~」 舞鶴市民新聞 2008年10月7日 舞鶴出身の版画家、田主さんが作詞・作曲 「舞鶴出身の版画家、田主誠さん(65)=茨木市=が、自ら作詞・作曲した 「勇気を出して~オオミズナギドリによせて~」を大浦小学校(木下きく枝校長) にプレゼントし、10月6日、同校を訪れた田主さんの前で6年生20人が合唱 をして披露した。 冠島でのオオミズナギドリ調査に同行した田主さんは、鳥 たちが一生懸命に空を飛ぶ姿に打たれ、鳥や島の素晴らしさを歌で伝え、故郷に誇り を持ってもらおうと、冠島と関係する地域を校区にする大浦小に曲を贈った。苦手な 木登りをして翼を広げて海面を滑降する姿を、約3カ月かけ2番までの歌詞にした。 6年生たちは鳥が風に乗って飛ぶように伸びやかな声で歌い、指揮をした田主 さんを感激させた。」
「6月1日の老人島神社の)厳かな神事のあと、版画家の田主誠さん作詞作曲の歌 『勇気を出して~オオミズナギドリによせて~』を、地元の大浦小学校の生徒さんたち が合唱。神社に奉納されました<写真3枚目>。こどもたちの清らかな歌声が神社 に響きました。」2009年06月03日 吉田静佳さんのブログより
今後に向けて重要な課題
1)ドブネズミの影響に注目する
冠島においてドブネズミがオオミズナギドリの繁殖に深刻な影響を与えているかどうか、
本格的調査をすべきかどうかを探るための調査が必要です。かなり重要でありそうだとの
結論が出てくれば本格的調査を実施し、ドブネズミ個体群の制御を考えていく必要が
あります。冠島程度の規模の島でドブネズミを根絶する手法は、海外の事例などがあります。
冠島から2.4㎞離れた沓島には現在ドブネズミの侵入はなく、カンムリウミスズメ
やヒメクロウミツバメなど希少海鳥が営巣しています。ドブネズミが侵入すれば深刻な影響を与える
ことが、他の島の事例などから考えられます。冠島のドブネズミに注目することは、沓島の海鳥を
保護する観点からも大切です。
2)オオミズナギドリの個体群調査を継続する
長期的に継続されているオオミズナギドリの標識調査をさらに継続することが必要です。
個体群の実態が把握できる質的に高い情報が蓄積されています。
ドブネズミが根絶された場合、個体群の特性がどう変化するかを把握することが注目されます。
3)京都府の鳥オオミズナギドリの魅力と冠島の生物多様性の価値を普及する
京都府には現在はない自然系博物館を設置し、その中で京都府の鳥である
オオミズナギドリの重要性をアピールする展示や活動をおこなうことが必要です。
自然系博物館に、オオミズナギドリの調査を継続的に支援できる学芸員や
研究者の存在がいることで継続的な調査活動も続けていくことができます
(自然系博物館がないと、自然系の多くの分野でもそうですが若い人の参加が限られ、
得られた資料は蓄積されず、活用されず生物多様性を活かした世界をつくることが困難
です)。
冠島調査研究会への連絡先
連絡は、狩野清貴(現在副会長) abctakasan(**)yahoo.co.jp (**)=@
須川恒(現在会長) cxd00117(**)nifty.ne.jp まで
リンク
山階鳥類研究所保全研究室鳥類標識センター
http://yamashina.or.jp/hp/ashiwa/ashiwa_index.html
日本鳥類標識協会 (2014年春より以下の新しいサイトに移行しました))
http://birdbanding-assn.jp/
冠島の調査風景
調査を手伝ってくれている学生サークル京都大学野生生物研究会(京大野研)による
冠島の調査紹介のページです。
http://yaken.pekori.to/fieldwork_kanmuri.php (2004年5月の調査風景)
(京大野研のトップページは→ http://yaken.pekori.to/ )
京大野鳥研究会(2016年7月27日にリンクしました)
雄島事件
http://www.geocities.jp/k_saito_site/doc/tango/osimajiten.html
丹後の地名 斉藤喜一氏による
冠島・沓島
須川恒「個体群特性解明のための再捕・再確認情報活用例(ユリカモメ・オオミズナギドリなど)」
日本鳥類標識協会2008年度大会シンポジウム講演要旨
http://birdbanding-assn.jp/J04_convention/2008/2008sugawa.htm
オオミズナギドリのコロニーがある都道府県は貴重な自然財を持っているといえる!
オオミズナギドリの他の地域のコロニーへのリンクや情報
全国的なコロニー分布情報
岡奈理子(2004)オオミズナギドリの繁殖島と繁殖個体数規模、および海域、表層水温との関係. 山階鳥類学雑誌 35:164-188.
によれば、オオミミズナギドリは98島(韓国・ロシアを含む)で繁殖している。
海鳥(オオミズナギドリ)の体の大きさの地理変異(山本誉士)
47都道府県のうち、オオミズナギドリの集団営巣地が知られている都道府県はどれだけあるのか
一覧表が必要。まず、海を持っている都道府県、海を持っていない県はどれ。
海を持っている都道府県の中で、オオミズナギドリの集団営巣地をもっている都道府県は幸せである!
なぜならば、オオミズナギドリの研究を多少でも進めると、オオミズナギドリを通して海の広がりや
海の価値を人々にいききと伝えることができるからである。
都道府県の自然系博物館にぜひその展示をしてほしい! 展示ができる自然系博物館がなければまずつくろう!
山口県上関町宇和島・天田島
岡(2004)では知られていなかった瀬戸内海内海にあるコロニーに関する情報
飯田知彦・山本貴仁(2012)瀬戸内海におけるオオミズナギドリの繁殖の初確認と標識調査Alula44:24-30.
Iidaetal2012SetonaikaiAlula.pdf へのリンク PDF提供飯田知彦氏(20160910)
渡辺伸一(2011)山口県上関町宇和島におけるオオミズナギドリ調査
東京都御蔵島の現状 日本最大のコロニー!→ノネコ問題で「本最大だった!」となっている→日本最大はどこ?
日本鳥学会鳥類保護委員会から東京都への要望書
御蔵島のオオミズナギドリ繁殖地の保全を求める要望書について
鳥類保護委員会2016年11月9日付提出要望書
越冬海域についてジオロケータによる調査報告
山本誉士(2013)繁殖を終えたオオミズナギドリはどこに行くのか?.Mikurensis
(2013) Vol. 2, pp. 3-11.
モニタリング1000海鳥の情報所在情報
御蔵島が調査に含まれている年度はH19(2007年) 、H22(2010年)、H25(2013年) であり、第2期 取りまとめ報告でもまとめられている。最新はH28(2016年)である。 またとりまとめ報告書でも紹介されている。 モニタリングサイト 1000小島嶼(海鳥)調査2004-2018 年度とりまとめ報告書でもp73~76に 御蔵島のまとめが紹介されている。 https://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/pdf/third_term_seabirds.pdf 「2016 年の調査から、御蔵島のオオミズナギドリの総巣穴数は 2,242,350 巣、繁殖巣数は 58,301 巣と推定され、2007 年からの 10 年間でそれぞれ 15.4%、88.4%減少した。その主な 原因のひとつとして、ネコによる成鳥や雛の捕食圧が考えられるが、ネコによるオオミズナギ ドリへの影響の実態は明らかでない。御蔵島村役場などがネコの個体数抑制を目的として不妊 去勢手術や島外持ち出しといった事業を行っているものの、島内でのネコによる捕食が原因と 考えられるオオミズナギドリの死亡個体の確認は続いている。また、御蔵島におけるオオミズ ナギドリの減少の原因として、海洋環境や餌環境の変化など、他の繁殖阻害要因の可能性も排 除できない。そのため、指標種となる海鳥のモニタリングを長期的に継続する必要がある。」 H28報告 2016年 p97‐100 上記まとめ報告における引用は以下 岡奈理子・山本麻希 (2016) 日本有数のオオミズナギドリ繁殖島のネコ問題の取組み. 月刊海 洋 48: 405-408.報告 2007年 p57-69 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー H19 http://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/pdf/h19_seabirds.pdf H24報告 2012年 p47-58 http://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/pdf/h24_seabirds.pdf 第2期とりまとめ(2015) 御蔵島はp15 それ以外にさまざまな視点のまとめがある http://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/pdf/second_term_seabirds.pdf とりまとめの御蔵島(みくらじま)の情報 「第2期では 2012 年度に調査を行った(第1期では2007年)。オオミズナギドリが繁殖する。 御蔵島では、古くからオオミズナギドリの食料利用を目的とした捕獲が期間と数を制限して 行われている。オオミズナギドリの繁殖巣数(巣穴数(換算値)×巣穴利用率)は、 第1期 503,509 巣と比較して第2期 385,277 巣となり 23.5%減少した。御蔵島の巣穴 利用率 14.0%は、他の繁殖地と比べて非常に低かった(山階鳥類研究所 2011)。 第2期中に食害された成鳥や雛の死体が発見された。島にはノネコが生息しており、 御蔵島村役場では 2005 年度以降、個体数抑制のためノネコを捕獲し、不妊去勢手術を施 し放獣している。2011 年までに 323 頭が施術された(岡 2012)。 なお、ドブネズミあるいはクマネズミの大型ネズミ類の生息も確認されている(Oka et al. 2002)。 文献 山階鳥類研究所(2011)平成 23 年度公益信託サントリー世界愛鳥基金助成事業東日本大震 災三陸沿岸島嶼緊急海鳥調査報告書. 岡奈理子(2012)岡奈理子 (2012) 御蔵島のオオミズナギドリの春から初夏の採食海域と 福島第1原発放射能汚染.Mikurensis 1: 25-36. Oka et al.(2002)Oka N., Suginome H., Jida N. and Maruyama N. (2002) Chick growth and fledgling performance of Streaked Shearwaters Calonectris leucomelas on Mikura Island for two breeding seasons. Journal of the Yamashina Institute for Ornithology 34: 39-59. 山階鳥類研究所のウェブサイトより オオミズナギドリの繁殖地御蔵島ノネコ里親プロジェクト 岡奈理子さんらが翻訳したネコ問題をあつかった本が2019年4月に出版! みくら観光案内所 (自然情報も多数発信)
御蔵島のオオミズナギドリを守りたい有志の会
長谷川潤・草地ゆきさんらがつくった会(2019年3月23日海鳥研究集会で広報)
新潟県粟島
粟島におけるオオミズナギドリ調査
新潟県粟島におけるイエネコ等によるオオミズナギドリ雛の捕食
新潟県粟島-オオミズナギドリ観測情報ネットワーク
粟島 1972年に国指定の天然記念物となっている。
山本麻希さんによる2009年調査報告書
三重県大島
Sugawa2010OoshimaSkira.pdf へのリンク
1982年の調査記録
岩手県三貫島・船越大島
岩手県三貫島・船越大島におけるオオミズナギドリ調査
オオミズナギドリ調査報告岩手県・船越大島
宮城県足島(牡鹿郡女川町)
冠島で2010年に標識したオオミズナギドリが2015年に回収された!
モニタリング1000海鳥調査の情報所在情報
オオミズナギドリ、ウトウ、コシジロウミツバメが営巣している
H19報告 2007年 p42-56
http://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/pdf/h19_seabirds.pdf
H23報告 2011年 p58-69
http://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/pdf/h23_seabirds.pdf
第2期とりまとめ(2015) 足島はp14-15 それ以外にさまざまな視点のまとめがある
http://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/pdf/second_term_seabirds.pdf
第2期では 2011 年度に調査を行った。オオミズナギドリ、ウミネコ、ウトウが繁殖する。
足島は、国内のウトウ繁殖地の南限であり、オオミズナギドリも同所的に営巣している。足島
を含む牡鹿諸島は、震災で地盤沈下した。津波は、島中央部の鞍部を越えて海抜 15m 前後の
高さまで到達したと推測された。島の多くの場所で地上部の土壌及び植生は残ったが、ウトウ
が営巣する樹林外の一部で津波あるいは同年5月の暴風雨の影響で土壌が流出した。ウトウの
巣穴数(換算値)は第1期 15,680 巣及び第2期 15,360 巣でほぼ変化なく、土壌流失の影響は
少ないと考えられた。ただし、オオミズナギドリは第1期 9,680 巣から第2期 6,160 巣へ減少
した。島の外周部にウミネコが繁殖しており、第1期に 14,000 羽以上が確認されている。な
お、島の一部で塩害とみられる樹木及び草本の枯損が認められた。また、ウトウやオオミズナ
ギドリの食害された死体や卵、足島に飛来するコシジロウミツバメ成鳥の死体が頻繁に確認さ
れた。本島には、ドブネズミが生息している。
石川県七つ島大島
島根県隠岐星ノ神島
高知県中村市
朝鮮半島のオオミズナギドリのコロニー情報
この文献が重要
情報が北朝鮮7ヶ所(2ヶ所)、韓国20ヶ所(5ヶ所)の計27ヶ所(7ヶ所)の情報がある。
( )内は営巣番数が書かれている場所。
最多はSasu島の20805番、次はGugul島の2623番で、他は300番以下である。
トップ2ヶ所はいずれも済州島北の海域。Sasu島の脅威はRats、Guglu島はUnkown
Gagen島はRats、Cat、Dog、Siberian Weaselsで絶滅したようだ。
Sasuは22haだそうだ。冠島は何ヘクタール? about 22.3 ha; the highest
point is 169 m
日本のオオミズナギドリ研究の全貌がわかる特集が月刊海洋からだされました!
上巻に 京都府冠島におけるオオミズナギドリ 現状と課題(須川 恒・狩 野清貴)
を書いています。実はこの文の原稿を書いている際に気づいた点にもとづき、この
冠島調査研究会の構成を変え、多くのリンク先を増やしました。
月刊海洋に書いた内容で関心を持ってもらえた場合に、その詳細を知ることが
できるリンク先を示しています。
月刊海洋のオオミズナギドリ特集号!
2016年9月号 オオミズナギドリ -外洋性海鳥の研究最前線- (上)
2016年10月号 オオミズナギドリ -外洋性海鳥の研究最前線- (下)
リンクしてある水鳥通信のp4-5の山本誉士さんの文中に特集号の目次や入手法
が掲載されています!
目次(上巻)
[研究総説] ・シンポジウム「オオミズナギドリ研究集会」
(山本誉士・塩見こず え・白井正樹・米原善成・坂尾美帆)
・体サイズの種内地理変異(山本誉士)
・オオミズナギドリの呼吸を測る?呼気ガスチャンバー法と二重標 識水法による代謝速度計測(白井正樹)
・採餌・繁殖行動(越智大介)
・海鳥の帰巣能力(塩見こずえ)
[コラム]
・日本有数のオオミズナギドリ繁殖島とネコ問題の取り組み(岡 奈 理子・山本麻希)
・京都府冠島におけるオオミズナギドリ 現状と課題(須川 恒・狩 野清貴)
・瀬戸内海で繁殖するオオミズナギドリ:山口県上関町宇和島(渡 辺伸一・上田健悟・飯田知彦)
・八重山諸島仲ノ神島(河野裕美・水谷 晃)
目次(下巻)
[研究総説] ・採餌域の季節変化と渡り行動(山本誉士)
・オオミズナギドリをつかった海洋汚染モニタリング(山下麗・高田 秀重・綿貫豊)
・漂流する海鳥から海流を推定(依田憲)
[コラム]
・海鳥の巨大コロニーの成立と存続条件 御蔵島のオオミズナギ ドリ繁殖集団の栄枯盛衰(岡奈理子)
・人と暮らす海鳥 新潟県粟島のオオミズナギドリ(白井正樹)
・三貫島・船越大島 岩手県 (塩見こずえ・米原善成・後藤佑 介・坂尾美帆・佐藤克文)
・日本の海鳥の現状を知る 環境省モニタリングサイト1000 (富 田直樹)
・海鳥の重要生息地「マリーンIBA」の選定(佐藤真弓・山本裕)
オオミズナギドリとホネホネサミット2017
20170211-12 大阪市立自然史博物館でホネホネサミットがあり、11日午後のゲッチョの講演会は
会場は予想通り超満員で、めずらしくPPTを使ったものだった(自由の森学園のホネホネ団が「なにわ
ホネホネ団の源流ということがよくわかる写真が多数出た)。
この講演会の中に沖縄の海岸でひらったオオミズナギドリの死体の写真が一つあった。
回収は早春で、消化管中の耳石から沖縄でない魚(黄海のもの)のものが出てきたという話だった。
ちょうどオオミズナギドリが越冬海域から北上する時期のものであろう。
ブース展示の団体がオオミズナギドリの骨を出している例もいくつかあった。いくつかのブースでは
話しかけて、ちょうどもっていたオオミズナギドリ用の金属足環をこの骨のこの部分に装着すると
いった話をした。どこのブースだったか、その団体がHPを持って
いたら以下にリンクしておきたい。もちろん現物の写真などをここまたはその団体のHPに
掲載したものがあればオオミズナギドリの骨を通して世界が広がっていく。
あとオオミズナギドリの骨から何が判るかリンク先をここに示したい。
もちろん日本のミズナギドリ類研究は、黒田長久の学位論文(1954)を源流とする必要があろう。
(Published by the auther Tokyo,Japan 1954 179pp 昭和29年領価700円)
Nagahisa KURODA(1954)On the Classification and Phylogeny of the order
Tubinares,
Paticularly the Shearwaters(Puffinus), with special Considerations on their
Osteology and Habit Differentiation(Aves)
この論文がファイルで読めるようになってもいいかと思う
(版権? 黒田家第15代黒田長久氏を継いだ黒田家16代当主は黒田長高氏)。
以下では「指導教官」オリバー・オースチンと黒田長久との出会いやこの研究がどうはじまったか
にも触れている(p)。
須川恒(2015)映画「鳥の道を越えて」を越えて.ALULA(No.51,2015秋号):32-51.(今後PDF公開)
ここまでは2月11日に書いた。どの団体がミズナギドリにかかわる展示をしていたかの
確認をしたかったので2月12日にまた京都からでかけた。
ホネホネサミット2017でオオミズナギドリのホネの展示をしていたブースは二つあり(以下の1)と2)のブース)、
ハシボソミズナギドリののホネを展示していたブースが一つ(以下の3)のブース)あった。
いずれも公開の了解を得てホネ作品の写真を撮らせていただいた。
その写真とブース展示をしていた団体サイトを紹介したい。まずブース展示をしていた団体のURLは以下である。
1)海洋堂シマントヴィレッジミュージアム
特定NPO四国自然史科学研究センター
2)駿河ホネホネ団
→NPO静岡県自然史博物館ネットワーク
→静岡県立博物館ふじのくに地球環境史ミュージーアム
3)愛知県豊橋市自然史博物館
2月12日にはとても狭い場所でいくつかの講演があった。私は和田岳さんの講演を立って
聞いた。それはホネホネ活動と博物館活動が密に関係していることを示す講演だった(中味は
いいかげんな博物館の尻たたきをしようとの趣旨のようだった)。海があって、ビーチコーミングをして
ホネホネ感覚をもっている人がいろいろなものを集めて標本とする。それは社会的に受け入れられる
作品となって地域の生物多様性保全に貢献するものとなっていく。
しかし、尻たたきをしようにも自然系博物館がなければ、ホネホネ感覚を持っている人は
ゴミを家にもたらす人でしかない。本人が亡くなったら捨てられるだけである。
自然系博物館(あるいはそれをめざす活動)がない地域にホネホネ活動をしようとの機運は
うまれにくい。 長い海岸線を持つ日本には、オオミズナギドリをはじめとする多くの海鳥の
死体が漂着しているはずである。ホネホネ感覚を持っている人には宝庫となる海岸があっても、
それらのホネをひらって、可視化する(標本化する、ディスプレイに耐える作品にする)
ためには、海を持った都道府県の自然系博物館活動が機能している
必要がある。それらの活動にとって、上記Nagahisa KURODA(1954)はすばらしい文献の
はずだと思った。私は2月12日にはこの論文を持って行って、上記3つのブースのひとたちに
パラパラと見せたら、みな「すばらしい!」と言った(仮説を検証!)。
同じようなことだが、羽田健三のガンカモ類の一連の学位研究はガンカモ類の生態を理解
する上で基本的な情報が得られると再認識されている。そのきっかけはこの研究集会だった。
大阪自然史フェスティバル2017(11月18日19日)におけるブース展示
構想編
・アピール文について
ベストセラーの川上和人著(2017)「鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ」(新潮社)
には、ミズナギドリ類とその調査の魅力が語られている。その内容をいくつか引用したい。
p43より「昼の喧騒と宵の静寂の後、闇夜から湧き上がる非日常の音響はまるで映画のワンシーンのようだ。
「千と千尋の神隠し」で、日が暮れるのを境に日常が遠のき、妖(あや)と神の世界が突然姿を現す場面を思い
出して欲しい。」
ほかにもいくつかある。
・動画について
1)動画付カメラで容易にとれる時代になったが、オオミズナギドリの生態をあらわす動画は
Youtubuにもあまり掲載されていない。こういった動画を撮影して編集してアップするのが課題。
2)オオミズナギドリは短期の撮影で番組がつくれるので、いままで多くのテレビ番組がある。
録画しているものの多くはVHSであって、普及啓発などの目的で見せたく思ってもとても見にくい。
まず冠島調査研究会のメンバーがもっているめぼしい番組の録画情報を示す。
番組情報の詳細を明らかにし、VHS録画されたものをDVD化するのが課題。協力いただける方がいて
VHSの多くがDVD化できました。★1~9(★10)で示したものです(番号はDVD番号です)。
◎1~4はDVDとしてあったものです。
冠島で取材された番組
◎1 NHK 1964年(35分) 新日本紀行 丹後~京都~ (かんさい思い出シアター 2010年11月13日再放送)(DVD録画あり)
★2(23分)岩波映画 1975(23分)大水凪鳥.(VHS録画あり)
★7(79分)KBS 1987年5月 オオミズナギドリ(VHS録画あり)
★3(12分)NHK ふるさと自然発見(1997年7月5日放映)「木に登る海鳥の島~京都・冠島~」(VHS録画あり)
★1(10分)NHK 野鳥百景(第21回)(1998年 10分)「オオミズナギドリ 大水凪鳥」(須川恒出演)
★9(135分)NHK 冠島を紹介する長めのニュース番組 2003年5月21日(VHS録画あり) (東京のカラス、コウノトリ、カワウの番組も入っているかも→要確認)
◎2 NHK かんさい思い出シアター 夜のオオミズナギドリ 放映日不明 (DVD録画あり PCで開かない)
★4(35分)若狭湾オオミズナギドリの島(成田さんからいただいたVHS)
★8(98分)平成15年度第二次冠島オオミズナギドリ調査(2003年8月22~25日)冠島調査研究会八木班
★10(7分)NHK 2018年5月ニュースほっと関西 高校生が無人島調査 冠島オオミズナギドリ 構成撮影は小柳一洋(NHK大阪)
冠島以外で取材された番組
◎3 1989年頃 海へ! オオミズナギドリの巣立ち -伊豆七島・御蔵島-(長谷川博出演) (DVD録画あり)
★6(66分)NHK 2001年 ハシボソミズナギドリ(VHS録画あり)
◎4 NHK ダーウィンが来た!2013年1月6日(日)30分「オオミズナギドリ 華麗な飛行と森での奮闘!」(DVD録画あり)
御蔵島のネコ問題も紹介あり
★5(159分)NHK 2003年頃 ハシボソミズナギドリ(スキラ出演) (VHS録画あり)(ユリカモメやカワウの番組も入っているかも→要確認)
・オオミズナギドリの計測・測重と地理的変異
1)まずはオオミズナギドリの実際の大きさのイメージを伝えるものが必要
例えば、翼を拡げて実寸が判るものをつくる。 全長、翼開長を示す(和久さんの提案)。
2)全頭長が測れる模型が欲しい
オオミズナギドリの巣穴調査の体験のために
巣穴調査につかうCCDカメラ
模擬巣穴の作成
模擬(卵・雛・親鳥・ヘビ・ネズミの作成)
オオミズナギドリの標識調査の体験
2016年の特定の日にある場所(E4N7)で観察されたオオミズナギドリの
足環番号 実際に何年に標識した個体かを速見表で確認して記録しよう!
あなたも調査員 速見表で見るのは子供には難しいと思う。
English Information for foreign visitors
Reserch on Kanmurijima(Lena Wiest) New!
Wiest, Lena(2016)Reserch on Kanmurijima. Alula 53:48-70.
Lenarep2016.pdf へのリンク
ミズナギドリ類の生態について普及啓発する上で役立ちそうなサイトや論文について
オオミズナギドリ
Wiki オオミズナギドリ(英文)
ManxShearwater
Wiki ManxShearwater
Skokholm のTwitter
https://twitter.com/SkokholmIsland
英国初のバードオブザトリーでManxミズナギドリの密度が高い。
ManxShearwaterについての学位論文
THE ECOLOGY OF THE MANX SHEARWATER PUFFINUS PJJFFINUS ON RHUM, WEST SCOTLAND
KATHERINE RUSSELL THOXPSON(1987)
付録1に巣場所へのNavigationについて嗅覚予備実験の記述がある。
Shot-tailed Shearwaterについての説明サイト
Wiki Shot-tailed Shearwater
ハシボソミズナギドリ
タスマニア
Cory's Shearwater オニミズナギドリ
Wiki Cory's Shearwater
Natureに掲載されている2015年の論文 Pollonara etal(2015)
Olfaction and topography, but not magnetic cues, control navigation in
a pelagic seabird:
displacements with shearwaters in the Mediterranean Sea
Flesh-footed shearwater アカアシミズナギドリ
Wiki Flesh-footed shearwater
Waugh et al 2014 Flesh-footed shearwater population study and foraging areas
(POP2011-02)
ロックバンド Shearwater
Shearwater という Jonathan Meiburg がひきいるロックバンドがある!
これも詳しい
Jonathan Meiburgは、あちこちの島を訪問し、猛禽類(フォークランドカラカラ)
の研究で修士号をとっている。
Rooks 歌詞
You as you were 歌詞
Quiet Americans 歌詞
Live29分